こんなところにブラジル料理!?出雲・パイザォンのハンバーガーが激旨 - ニッチでごめんね

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こんなところにブラジル料理!?出雲・パイザォンのハンバーガーが激旨

Ola! DEKAEです。

島根県出雲市といえば「出雲大社」をはじめ、古の日本の物語を今に伝える地というイメージ。

しかし!街中を移動していると、不思議とポルトガル語表記が多いことに気づきます。

実は出雲、90年代後半よりブラジル人移住者が増え続けているそうなんです。それにともない、在住ブラジル人をサポートする組織やレストランも増加中。

そんな出雲の中心地にあるブラジル料理店に潜入しました。

パイザォン PAIZÃO

概要・アクセス

噂のブラジル料理店パイザォンへは、出雲市駅の北口から徒歩15分ほど。

駅を出たらひたすらまっすぐ歩き、高瀬川を越え、市役所も越えた先の住宅街の一角にあります。

ピンクの集合住宅が目印。

店名のpaizãoというのは、ポルトガル語で「大きなお父さん」的な意味合いだそう。

Google Mapなどでは「パイザウ」となっていますが、ãoというアルファベットは「アォン」みたいな発音だと聞いたことがあります。

よって本記事では「パイザォン」表記としました。

ある日の夜お店に着くと、外にブラジル人らしき人々がたむろしていて若干ビビったものの、何食わぬ顔で扉を開く私。

入口はいたって普通というか…よくあるレストランや美容院の入口とそんなに変わらないので、あまり抵抗なく入れるかと思います。

入ったときには絶賛片付け中で、仕入れ品が置いてあったりモップがけをしていたり…という状態。

その時いた店員さん(たぶんブラジル人)はあまり日本語が堪能でないようでしたが、入店しても不都合はなさそうだったのでそのまま席につきます。笑

入ってすぐのテーブルに陣取ります。店内にはしばらく私一人でした。

ブラジルと日本の国旗の間で流れるのは、現地のメロドラマ。

ホットなラティーノ&ラティーナが抱き合ったり濃厚な口付けをしたりするのを眺めながらの食事ってーのもなかなか…

こちらがメニューです。

PASTELARIAと書いてあることから、メインはブラジルのスナックである「パステル」なのでしょう。

ちゃんとしたレストランというよりは軽食屋的なイメージでしょうかね。

メニューを見ていくと、パステルやハンバーガーがメニューの中心となっているようです。

ドリンク

飲み物はこちら。そんなに種類が多くないわりに一癖あるラインナップです。

絶対ないだろうと思いながら「アボカドビタミン」を注文したら案の定なかったため、「パイナップル」にしましたw

ジュースという分類ながら、なぜか「水入り」か「ミルク入り」の二択しかないという…。ミルク入り(税込み600円)にしときました。

ジュースの原液?と牛乳をブレンダーにかけているらしき音がします。

空気が混ざってフワフワになるので、ミルクセーキ的な口当たりになってけっこう好き。

ハンバーガー

こちらがハンバーガーのメニュー。と言いつつ…よく見ると、ハンバーグのパテが挟まったものは無さそうです。

いわゆるアメリカ的なバーガーと異なりますが、バリエーションがなかなか豊富!

ガッツリ肉を食らいたい気分なので「ステーキ」(1,200円)いっちゃいましょう。

登場です。

この状態では分かりづらいと思いますが、リアルに直径20センチほどありかなりの衝撃。片手で持つとずっしりと重みを感じる

早速おいしそうなステーキを食べてみますと…おおっ柔らかい!!

ギシギシに噛みちぎる系の肉を想像していたら、実にジューシー柔らかなステーキで感動してしまいました。ハラミかな?

そして、パンが甘い!大好きすぎるフレ○シュネスバーガーの「栗かぼちゃのバンズ」のように、優しい甘さに包まれます。

表面には白ごまもついているので香ばしさも加わって…う~んたまりません

さらにコレステロールとカロリーをばっちり加えてくれる目玉焼き入り!

甘やかなバンズ、ジューシーなステーキ、目玉焼きのコク。これらがあいまって口の中で至高のハーモニーを奏でます。

何よりドン引きなのが、あふれんばかりのチーズ。スライスチーズだと何枚分かしらというような乳製品の塊が襲ってきます。

私、乳製品の消化があんまり得意ではないっぽいので(笑)おかげさまで次の日の夜までお腹空かない感じでした。それは言い過ぎ

ちなみに、スライストマト、玉ねぎやレタスもたっぷり挟まっていますよ。MAX不健康な食べ物ではないということで罪悪感も軽減!←

余談

ところで、ハンバーガーを注文した後、店内で肉を焼いている感じが一切しなかったんですよね。

いつ作り始めるんだろうと思っていたら…

突然ものすごい勢いで扉がガチャッと開くやいなや、男性が目の前にハンバーガーをどっかと置き、「熱いよ!」と言いながら再び飛び出していきました。

すっごいびっくりした…

帰り際に気づきましたが、お店の外にキッチンカーがあったんですね。

お父さん(オーナー)がここで肉を焼いており、ハンバーガーもここで作っているんだそうです。

お店に入る勇気が出なくても(笑)テイクアウトならここで気軽に頼めそう。

このお父さんこそが店名でもあるパイザォン(大きなお父さん)。レストラン経営のかたわら、在住ブラジル人のサポートに日々奔走するすごい方でした。

日本語ぺらぺらなので日本人かと思ってましたが、ご自身もブラジル生まれの日系2世で日本に渡ってきたのだそうです。

参考記事:http://izumozine.jp/people/takinami/index.html

その他メニュー

豆料理など、通常の食事もあるようです。右がパステルなどのスナック類。

食事するには値が張る気もしますが、ちょっとしたおやつスタンドとしては使い勝手が良さそうと感じました。

これとは別に、焼き菓子や日用品なんかも売っています。

ココナッツの焼き菓子(300円)を翌日の朝食用に買って帰りました。

けっこうなココナッツが入っているようで、噛むとシャリシャリいいます。

パイザォン食べログ

営業時間は9:00〜22:30、年中無休です。

おわりに

出雲の「大きなお父さん」が焼くハンバーガーは想像以上にビッグで美味!

気候もまったく異なるであろう地で懸命に生きるブラジル人たちがここに集うのも納得です。

お父さんとの自然体な会話も魅力の一つですので、おやつでも買いにふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

www.niche-dekae.com

 

おしまい