「Nielsen//NetRatings」
2001年9月度 インターネット利用動向調査結果を発表

ネットレイティングス株式会社（本社：東京都港区赤坂7-10-17、代表取締役社長：萩原 雅之）は、2001年9月度のインターネット人口およびインターネット利用動向情報サービス（以下、AMS）の調査結果をまとめました。

9月のインターネット利用の動向として、インターネット社会に大きな脅威をもたらしたウィルス「Nimda」の影響が顕著に現れ、トレンドマイクロやシマンテックなどのウィルス対策系のウェブサイトが大きく利用者を伸ばしました。これは感染したウェブサイトを閲覧しただけで二次感染するというワームに多くのインターネットユーザーが脅威を感じたためと思われます。職場からのインターネット利用においてもウィルス対策関連のサイトが初ランクインしています。また、職場からのインターネットアクセスが全体に減少しています。これは企業側が、あるいは企業ユーザーがワーム感染対策の一環としてインターネット利用を控えたためと思われます。

また、もうひとつの社会的脅威であるニューヨークのテロ事件を反映して読売新聞、Yahoo!のニュースサイト、CNNなどニュース系サイトの利用が増えました。数年前までは新聞に対するTVニュースの速報性の優位が謳われていましたが、昨今はインターネットメディアを介して新聞社がTVに巻き返しを図っているように思われます。

表1) 2001年9月度、主なウィルス対策関連サイトの利用状況

インターネット利用動向調査は、Nielsen//NetRatingsが契約顧客に対して提供しているインターネット利用動向情報サービス（AMS）のデータを基にしており、2001年9月１日～9月30日までのウェブサイト/バナー広告のユニーク・オーディエンス（PCによる自宅からのアクセスで、当該期間に1回以上、そのプロパティやドメインのサイトやバナー広告を訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数）のランキングを示したものです。AMSでは、日本全国の一般家庭を対象にRDD方式（電話による無作為抽出方式）で選出した統計的代表性のある30,000名以上の調査パネルからリアルタイムで収集したインターネットの利用データと利用者の属性データを集計しています。

2001年9月度のプロパティ別、ドメイン別のウェブ利用者動向上位10と、広告主別、ドメイン別バナー広告視聴状況上位10、インターネット全体の利用動向（月間平均）は次の通りです。

今月よりインターネット利用人口推計の発表方法を変更しました。上記インターネット利用人口推計値は弊社が提供しているインターネット利用動向情報Audience Measurement Serviceにおける9月時点の日本のインターネット利用人口です。これは毎月、弊社が日本全国を対象に実施しているインターネット基礎調査の結果を統計処理し、算出したものです。

注 月間インターネット利用人口
（家庭からのインターネット利用）
9月中に家庭のPCからインターネットを実際に利用した日本のインターネットユーザー総数の推計値
（職場からのインターネット利用）
9月中に職場のPCからインターネットを実際に利用した日本のインターネットユーザー総数の推計値

注 家庭でのインターネット利用可能者数（推定値）
9月時点の日本の家庭のPCによるインターネット接続可能な環境下にある2歳以上の全人口推定数（集計対象期間内にインターネット非利用用者を含みます）

注 職場でのインターネット利用可能者数（推定値）
過去1ヵ月間の日本の職場でのインターネット接続可能な環境下にある16歳以上の全人口推定数（集計対象期間内にインターネット非利用者を含みます）。