自動車アセスメントのご案内
自動車アセスメントのご案内
自動車アセスメントは、安全な自動車やチャイルドシートを選ぶことができる環境を整えるとともに、メーカーによる安全な自動車等の開発を促進することによって、安全な自動車等の普及を促進しようとするものであり、国土交通省と自動車事故対策機構(ナスバ)が一体となって行なっている事業です。
自動車アセスメントでは新車販売されている自動車に対して様々な安全性能に関する試験を行い、その結果を公表しています。
衝突しそうな場合に自動車が警報を発する、あるいはブレーキをかけるといったドライバーを支援する様々な予防安全技術について試験等による評価を行っております。
また、試験車を壁(バリア)に衝突させたり、人の頭部を模擬したダミーを試験車のボンネット等に衝突させるなど、事故時に自動車の乗員や歩行者を守る技術について試験等による評価を行っております。
さらに、事故が起きた際に自動的に通報する装置について、その機能の違いを評価しています。
チャイルドシートについても、衝突時を模擬した試験や、使いやすさや取り付けやすさといった使用性についての試験を行い、評価を行っています。
⾃動⾞安全性能 2024
「自動車安全性能 2024」より、「衝突被害軽減ブレーキ」、「乗員保護性能」及び「歩行者保護性能」について新たな評価を導入しました。
まず「衝突被害軽減ブレーキ」については、交差点において直進してくる対向車の前方を自車が右折した場合や、交差点を自車が右左折した先で歩行者が横断する場合に対して評価しています。
次に「乗員保護性能」については、オフセット前面衝突時において、従来より評価していた自車乗員の保護性能(Self Protection:SP)に加え、新たに衝突相手車への加害性低減性能(Partner Protection:PP)についても評価しています(この新たなオフセット前面衝突を以下「新オフセット前面衝突」と称します)。このため、新オフセット前面衝突において高い評価を得るには、SP のみならず、PP の確保も求められることになりました。
最後に「歩行者保護性能」については、「脚部保護」の評価対象部位を拡大し、従来の膝部や脛部の保護性能に加え、新たに大腿部の保護性能についても評価しています。
「総合評価」は、「予防安全性能」、「衝突安全性能」及び「事故自動緊急通報装置」の総合得点により決まる★の数で表され、★の数が多いほど総合的な安全性能が高いことを表します。総合評価は、「★★★★★」から「★」までの 5 段階です。
「予防安全性能」(85.8 点満点)、「衝突安全性能」(100 点満点)及び「事故自動緊急通報装置」(8 点満点)のそれぞれの評価の得点を全て合計したときの満点は 193.8 点です。
評価内容の変更に伴い配点の変更があるため、安全性能について過去に実施した車種との点数の大小による直接比較は出来ません。
なお、「自動車安全性能 2024」の最高評価(★★★★★)の獲得には、「予防安全性能」及び「衝突安全性能」が最高評価(A ランク)を取得しており、かつ、「事故自動緊急通報装置」を備えていることが必要になります。
日本における交通事故の発生状況と装備・機能による被害軽減効果から、評価項目ごとの被害軽減効果を点数化しています。
予防安全性能(85.8点満点)
評価結果 | 予防安全性能の合計得点 |
A ランク | 69.44点以上 |
B ランク | 50.20点以上~69.44点未満 |
C ランク | 33.20点以上~50.20点未満 |
D ランク | 16.52点以上~33.20点未満 |
E ランク | 16.52点未満 |
衝突安全性能(100 点満点)
評価結果 | 衝突安全性能の合計得点 |
A ランク | 84.63点以上 |
B ランク | 71.89点以上~84.63点未満 |
C ランク | 59.07点以上~71.89点未満 |
D ランク | 46.33点以上~59.07点未満 |
E ランク | 46.33点未満 |
総合評価
評価結果 | 予防安全性能と衝突安全性能の合計得点 |
★★★★★ | 154.07点以上 |
★★★★ | 122.09点以上 |
★★★ | 92.27点以上 |
★★ | 62.85点以上 |
★ | 62.85点未満 |
- 自動車安全性能2023
-
「自動車安全性能2023」より「ペダル踏み間違い時加速抑制装置性能」について、歩行者との事故に対応した新たな評価を導入しました。
「総合評価」は「予防安全性能」、「衝突安全性能」及び「事故自動緊急通報装置」の総合得点により決まる★の数で表され、★の数が多いほど総合的な安全性能が高いことを表します。総合評価は、「★★★★★」から「★」までの5段階です。
「予防安全性能」(89点満点)、「衝突安全性能」(100点満点)及び「事故自動緊急通報装置」(8点満点)のそれぞれの評価の得点を全て合計したときの満点は197点です。
「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の評価内容の変更に伴い配点の変更があるため、安全性能について過去に実施した車種との点数の大小による直接比較は出来ません。
なお、「自動車安全性能2023」の最高評価(★★★★★)の獲得には、「予防安全性能」及び「衝突安全性能」が最高評価(Aランク)を取得しており、かつ、 「事故自動緊急通報装置」を備えていることが必要になります。
日本における交通事故の発生状況と装備・機能による被害軽減効果から、評価項目ごとの被害軽減効果を点数化しています。
予防安全性能(89点満点)
評価結果 | 予防安全性能の合計得点 |
A ランク | 72.00点以上 |
B ランク | 52.12点以上~72.00点未満 |
C ランク | 34.48点以上~52.12点未満 |
D ランク | 17.16点以上~34.48点未満 |
E ランク | 17.16点未満 |
衝突安全性能(100 点満点)
評価結果 | 衝突安全性能の合計得点 |
A ランク | 84.63点以上 |
B ランク | 71.89点以上~84.63点未満 |
C ランク | 59.07点以上~71.89点未満 |
D ランク | 46.33点以上~59.07点未満 |
E ランク | 46.33点未満 |
総合評価
評価結果 | 予防安全性能と衝突安全性能の合計得点 |
★★★★★ | 156.63点以上 |
★★★★ | 124.01点以上 |
★★★ | 93.55点以上 |
★★ | 63.49点以上 |
★ | 63.49点未満 |
- 自動車安全性能2022
-
「自動車安全性能2022」より、「衝突被害軽減ブレーキ」について、自転車との事故に対応した新たな評価を導入しました。
「総合評価」は、「予防安全性能」、「衝突安全性能」及び「事故自動緊急通報装置」の総合得点により決まる★の数で表され、★の数が多いほど総合的な安全性能が高いことを表します。総合評価は「★★★★★」から「★」までの5段階です。
「予防安全性能」(91点満点)、「衝突安全性能」(100点満点)及び「事故自動緊急通報装置」(8点満点)のそれぞれの評価の得点を全て合計したときの満点は199点です。
なお、「自動車安全性能2022」の最高評価(★★★★★)の獲得には、「予防安全性能」及び「衝突安全性能」が最高評価(Aランク)を取得しており、かつ、 「事故自動緊急通報装置」を備えていることが必要になります。
日本における交通事故の発生状況と装備・機能による被害軽減効果から、評価項目ごとの被害軽減効果を点数化しています。
衝突安全性能(100点満点)
評価結果 | 衝突安全性能の合計得点 |
A ランク | 84.63点以上 |
B ランク | 71.89点以上~84.63点未満 |
C ランク | 59.07点以上~71.89点未満 |
D ランク | 46.33点以上~59.07点未満 |
E ランク | 46.33点未満 |
予防安全性能(91点満点)
評価結果 | 予防安全性能の合計得点 |
A ランク | 73.60点以上 |
B ランク | 53.32点以上~73.60点未満 |
C ランク | 35.28点以上~53.32点未満 |
D ランク | 17.56点以上~35.28点未満 |
E ランク | 17.56点未満 |
総合評価
評価結果 | 衝突安全性能と予防安全性能の合計得点 |
★★★★★ | 158.23点以上 |
★★★★ | 125.21点以上 |
★★★ | 94.35点以上 |
★★ | 63.89点以上 |
★ | 63.89点未満 |
- ⾃動⾞安全性能2020~2021
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2019年度までは、「衝突安全性能」や「予防安全性能」などは、それぞれ別々に評価をしていました。
2020年度から、これらを総合的に評価することにより、よりわかりやすく「自動車安全性能」として、自動車ユーザーの皆様に情報提供をします。
「総合評価」は、「予防安全性能」、「衝突安全性能」及び「事故自動緊急通報装置」の総合得点により決まる★の数で表され、★の数が多いほど総合的な安全性能が高いことを表します。総合評価は「★★★★★」から「★」までの5段階です。
「予防安全性能」(82点満点)、「衝突安全性能」(100点満点)及び「事故自動緊急通報装置」(8点満点)のそれぞれの評価の得点を全て合計したときの満点は190点です。
なお、「自動車安全性能2020」及び「自動車安全性能2021」の最高評価(★★★★★)の獲得には、「予防安全性能」及び「衝突安全性能」が最高評価(Aランク)を取得しており、かつ、 「事故自動緊急通報装置」を備えていることが必要になります。
日本における交通事故の発生状況と装備・機能による被害軽減効果から、評価項目ごとの被害軽減効果を点数化しています。
衝突安全性能(100点満点)
評価結果 | 衝突安全性能の合計得点 |
A ランク | 84.63点以上 |
B ランク | 71.89点以上~84.63点未満 |
C ランク | 59.07点以上~71.89点未満 |
D ランク | 46.33点以上~59.07点未満 |
E ランク | 46.33点未満 |
予防安全性能(82点満点)
評価結果 | 予防安全性能の合計得点 |
A ランク | 66.40点以上 |
B ランク | 47.92点以上~66.40点未満 |
C ランク | 31.68点以上~47.92点未満 |
D ランク | 15.76点以上~31.68点未満 |
E ランク | 15.76点未満 |
総合評価
評価結果 | 衝突安全性能と予防安全性能の合計得点 |
★★★★★ | 151.03点以上 |
★★★★ | 119.81点以上 |
★★★ | 90.75点以上 |
★★ | 62.09点以上 |
★ | 62.09点未満 |
チャイルドシートアセスメントのご案内
チャイルドシートアセスメントは、市販のチャイルドシートについて前面衝突試験と使用性について評価試験を行い、その結果を安全性能評価として公表しています。
安全なチャイルドシートを選ぶことができる環境を整えるとともに、メーカーによる安全なチャイルドシートの開発を促進することによって、安全なチャイルドシートの普及を促進しようとするものであり、国土交通省と自動車事故対策機構(ナスバ)が一体となって行なっている事業です。
前面衝突試験
評価結果 |
試験結果に基づく評価 |
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が4つの場合(が1つでもある場合は除く。) |
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が3つ、が1つの場合(が1つでもある場合は除く。) |
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「優」、「良」および「推奨せず」に該当しない場合 |
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評価項目の中で1つでもがあった場合
「推奨せず」は、より高い安全性能を評価する本試験の観点からは、推奨するに至らないことを表しており、使用不可という意味ではありません。試験対象とした製品は、全て安全基準に適合しており一定レベルの安全性は確保されています。 |
使用性試験
評価結果 |
試験結果に基づく評価 |
2015年以降:25点満点の合計点
2014年以前:5点満点の平均点 |
使いやすさや取り付け方など使用性について内容ごとに5点満点で点数をつけて、評価しています。 |
沿革
- 1995年度:衝突安全性能評価を開始(フルラップ前面衝突試験)
- 1995年度:ブレーキ性能試験を開始
- 1999年度:側面衝突試験を開始
- 2000年度:オフセット前面衝突試験を開始
- 2001年度:チャイルドシートアセスメントを開始(前面衝突試験と使用性評価)
- 2003年度:歩行者頭部保護性能試験を開始
- 2008年度:サイドカーテンエアバッグの評価を開始
- 2009年度:後面衝突頚部保護性能試験を開始
- 2009年度:前面衝突後席乗員保護性能評価を開始
- 2009年度:後席シートベルト使用性評価試験を開始
- 2009年度:座席ベルトの非装着時警報装置評価試験を開始
- 2011年度:歩行者脚部保護性能試験を開始
- 2011年度:衝突後の感電保護性能の評価を開始
- 2014年度:予防安全性能評価の開始(被害軽減ブレーキ(対車両)試験と車線はみ出し警報試験)
- 2015年度:後方視界情報試験を開始
- 2015年度:ブレーキ性能試験を終了
- 2016年度:被害軽減ブレーキ(対歩行者[昼間])試験を開始
- 2017年度:車線はみ出し警報試験から車線逸脱抑制試験に変更
- 2017年度:後席シートベルト使用性評価試験を終了
- 2018年度:被害軽減ブレーキ(対歩行者[夜間:街灯あり条件])試験を開始
- 2018年度:高機能前照灯の評価を開始
- 2018年度:ペダル踏み間違い時加速抑制試験(対障害物)を開始
- 2018年度:事故自動通報装置の評価を開始
- 2019年度:被害軽減ブレーキ(対歩行者[夜間:街灯なし条件])試験を開始
- 2022年度:被害軽減ブレーキ(対自転車)試験を開始
- 2023年度:後方視界情報試験を終了
- 2023年度:ペダル踏み間違い時加速抑制試験(対歩行者)を開始
- 2024年度:被害軽減ブレーキ(対車両)試験を終了
- 2024年度:被害軽減ブレーキ [交差点(対車両:右直)] 試験を開始
- 2024年度:被害軽減ブレーキ [交差点(対歩行者:右左折)] 試験を開始
- 2024年度:オフセット前面衝突試験を新オフセット前面衝突試験に変更