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みこもかる通信~web版~

 長野県薬剤師会検査センターの事をもっと知ってほしい!そんな気持ちから、ブログを始めます。
 検査センター職員、ねこ田と申します。私たち長野県薬剤師会検査センターは、水に関する検査・分析を行っています。もっと言えば、分析の専門家です。長野県薬剤師会検査センターだから伝えられる、身の回りの水に関する情報を発信していきたいと思っています。

第1回 お風呂のお湯が青いのは・・・?

身近な水、お風呂に関する話題から始めます!
 数あるお問合せの中に、お風呂の水が青くて心配だという相談をいただくことがあります。お風呂の水が青く見えるその理由は、海が青いことと同じです。水の中を光が通るとき、青色の波長だけが散乱し他の色は吸収されてしまうので、人間の目には青の波長が入ります。そのため、水自体が透明でも人間の目には青く見えてしまいます。水が大量であればあるほどその傾向が強くなり、空の青さを反射していることも相まって海は真っ青に見えます。浴槽の場合、アイボリー系の浴槽だと青が強調され、より鮮明に青く感じることがあります。

        浴槽の色による見え方の違い

 ですが、青い入浴剤を入れた覚えが無いのに明らかに水が青い、浴槽の内側に青い線が付く、水垢が青い!といった場合は違う原因が考えられます。その原因は、“銅”かもしれません。給湯器には、一般的に銅管が使われています。給湯器から溶けだしたの銅イオンが石鹸や皮脂と反応し、青色の“銅石鹸”が出来上がります。これが浴槽に付着して青い水垢となります。しかし銅は人体における必須元素のひとつ!銅石鹸ができたとしても人体に有毒という訳ではありません。給湯器が新しい、もしくは劣化してきた場合に銅石鹸ができやすくなる傾向があります。ご心配であれば浴槽水中の銅の量を測定いたしますので、お気軽にお問合せください^^

ちなみに10円玉やお寺の鐘につく緑色の“緑青”(ろくしょう)ですが、これは銅の錆、酸化銅です。緑青はひと昔前まで猛毒とされていましたが、現在有害性はないことが確認されていますので、安心してください。
 これからもこういった情報を発信していきますので、時々長野県薬剤師会検査センターのブログを覗いてみてください!  
                                                 ねこ好き研究員 ねこ田