先日のエントリ「新しいSSDベースのEBSボリューム(General Purpose)のベンチマークをとった」で、最近発表されたAmazon EBSの新しいタイプのボリュームである「General Purpose (SSD)」のベンチマークをとりましたが、このエントリの最後で、
次回予告(宿題)として、バースティングできるクレジットを使い切ったときにどの程度のパフォーマンスになるかを挙げておきますw
新しいSSDベースのEBSボリューム(General Purpose)のベンチマークをとった - 元RX-7乗りの適当な日々
と挙げていたので、続きをやってみたログです。
(General Purpose (SSD)の基礎ベンチマークについては、前回のエントリをご覧ください。)
前提
前回のエントリとほぼ同じ条件で、EBSボリュームのサイズを"50GB"にしてやってみました。
理論値として、Base Performanceは、3 * 50 = 150(IOPS)となります。
結果と考察
ほぼ公表どおりの結果ではありますが、僕がさっきテストしてみた感じだと、、、
- 最初の30数分間は、前回のエントリに書いたような3000〜5000(IOPS)/1ボリュームのパフォーマンスが出る
- その後は、シーケンシャル/ランダムアクセスのRead/Writeともに、150IOPS前後でキャップされる
- 今回のテストでは、50GBのEBSボリュームを使ったので150IOPSは仕様通り
- 長く負荷をかけ続けていると時折(肌感として数十秒に1回)2〜3秒のレベルで数十IOPS(10〜140の間)に落ちる時もあった
- ランダムライトで確認、リードは未確認
- アクセスを止めてしばらく時間を置くと、またバーストクレジットが復活して、3000〜5000(IOPS)のパフォーマンスが既定時間続く
となります。
動きとしては、割と公表されている仕様に従っている挙動になるので、この特性を見極めて使う分には、全然アリな感じでしょう!
ただシーケンシャルアクセスに関しては、多少IOPS値が変動しますが(未保証)、従来タイプ(Magnetic volumes)のEBSボリュームを使うと、1時間ほど負荷をかけ続けましたが、終始2000〜4000IOPS(時折、IOPSが1000台に入ることも)のパフォーマンスでアクセスできていました。
Magneticタイプのボリュームについては、I/Oリクエスト数に応じても課金されるようになっているので、AWS的にもパフォーマンスを出来る限り高める(数多くのI/Oリクエストを捌く)方が、I/Oリクエストに対する従量的な売り上げに繋がるので、これは理に適っています。
なので、ログとか履歴データとかをそれなりに書き続けるとか、シーケンシャルアクセスを高頻度で多用するケースでは、Magneticタイプのボリュームの方が向いているかもしれません。(Provisioned IOPS使えや、という話もあるw)
とはいえ、General Purpose (SD)は容量に対する課金しかないので、価格的に見積もりやすいという点もあるので、選択肢が増えた分、ご利用は計画的にってことですね。
それでは! =͟͟͞͞(๑•̀=͟͟͞͞(๑•̀д•́=͟͟͞͞(๑•̀д•́๑)=͟͟͞͞(๑•̀д•́
まとめ
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