マイクロブロア（エアポンプ）

マイクロブロアの最大のポイントは駆動源にセラミックスを用いたことにあります。セラミックスの超音波振動を応用して「空気ポンプ」として動作させる構造設計を行い、非常に小型・薄型・静音のエアデバイスを実現することに成功しました。

製品ラインアップ

駆動源にセラミックスの超音波振動を応用して空気ポンプとして動作させる構造設計。

マイクロブロアは、小型・軽量で、高圧・高流量を実現したエアポンプです。さまざまな用途でご利用できます。
品番によって、得られる最大圧力、最大流量が異なります。お客様の目的に合った品番を選択してください。

	マイクロブロア MZB1001T02 （流量タイプ）	マイクロブロア MZB3004T04 （圧力タイプ）	マイクロブロア MZB3005T06 （薄型・圧力タイプ）	マイクロブロア MZB4001T05 （圧力流量タイプ）
投入電圧^※1 [Vdc]	11.5～21	8～21^※2	8～21^※2	20～28^※3
環境動作温度範囲 [°C]	0～70	0～45	0～45	5～50
駆動共振周波数 [kHz]	24～27	21.5～24.5	21.5～24.5	20～22
流量^※4 [L/min]	≥0.7 @15Vpp	≥0.155 @18Vdc	≥0.155 @18Vdc	≥0.5 @24Vdc
静圧^※4 [kPa]	≥1.42 @15Vpp	≥50 @21Vdc	≥50 @21Vdc	≤-10.5 @24Vdc
外形寸法/公差（ノズル・端子を除く）	20±0.15mm	21±0.2mm 19±0.2mm	19±0.15mm	φ28±0.2mm
特長	小型・静音でありながら高い流量を実現。	小型・静音でありながら高い圧力を実現。	高い圧力を保ちながらノズルレスによりさらなる薄型を実現。	流量タイプ^※5と同等の高い流量性能を保ち、圧力性能を大幅に向上。

※1当社性能保証駆動回路に対する入力電圧。
※2サンプルお試し用に提供する回路の場合は入力電圧が異なります。詳細はお問い合わせください。
※324Vdcを超える電圧を加えた場合、部品の信頼性が低下するおそれがあります。
※4測定条件は下記の通りです。
・MZB1001T02：環境温度 15～35°C、気圧960～1060hPa
・MZB3004T04、MZB3005T06：環境温度 18～28°C、気圧950～1020hPa
・MZB4001T05：環境温度 18～28°C、気圧950～1020hPa
（温度条件、気圧条件、入力電圧により流量、圧力特性は変化します。）
※5流量タイプ：マイクロブロア MZB1001T02
それぞれの品番のスペックや特徴、ご注意事項については、各品番のご紹介ページに詳細を記載しています。
ご覧になりたい品番をクリックしてご確認ください。

圧電素子が、超音波帯の振動（20kHz以上）であるため、人には聞こえず、非常に静か

小型・薄型・軽量なので、持ち運びに適している

ポンプ駆動部が非常に小さい振幅（数十µm）であるため、身に着けていても人は振動を感じず、非常に快適

一方向に風を流すデバイスなので、吸い込む側を使えば、吸引にも使える

ポンプ駆動部に圧電体の高速振動を利用しているので、吐出空気の脈動がほとんどなく、安定した空気吐出が可能

圧電の高速振動を利用しているので、スイッチオンから吐出までの反応が早い

圧電の振幅が電圧に応じて瞬時に変化するため、入力電圧を変化させることでポンプ特性も制御可能

直列 / 並列に連結することで、簡単に圧力 / 流量をアップできる

デモンストレーション動画

マイクロブロアのデモンストレーション動画

エアポンプ（空気ポンプ）の仕組みと動作原理、またムラタのマイクロブロア（マイクロポンプ）の特長について紹介します。

マイクロブロアは空気を吸引・吐出するデバイスであり、液体を直接流すことはできません。本体は密閉構造ではなく防水機能はありませんので、洗浄はできません。また、結露環境での使用は避けてください。
マイクロブロアは空気を吸引・吐出するため、ポンプ室内に大気中のゴミ・埃が堆積する傾向があり、動作時間についてはゴミ・埃の影響を受けます。クリーンな環境でご使用頂くか、塵・埃等が入り込まないように少なくともサブミクロンレベルのゴミを除去するフィルタをご使用ください。（※フィルタの使用によりマイクロブロアの特性低下抑制を保証するものではありません）
特にたばこの煙、蚊取り線香の煙などは製品寿命に影響します。たばこ・煙環境でのご使用はご遠慮ください。
マイクロブロアは車載用途（アクセサリ含む）には対応しておりません。ご使用はご遠慮ください。
マイクロブロアを医療機器にご使用になる場合は、量産開始までに別途医療機器用途に関する契約の締結をお願いしております。詳しくはお問い合わせください。
マイクロブロアは本体（ノズル､配線等含む）を素手で扱わないでください。
マイクロブロアの端子部を曲げたりしないでください。