現代では、家庭でのインターネット接続が一般的となり、個人や家族全員が楽しめるコンテンツが増えてきています。また、新型コロナウイルス流行の影響で、外出を控えたり、在宅ワークが普及したため、自宅のインターネット環境の整備が急務となりました。
以前はカフェや公共のフリーWiFiを利用してリモートワークしていた方も、現在では自宅で仕事をしている方も多いのではないでしょうか。
カフェなどのフリーWiFiはセキュリティ面で不安があると聞いた方もいると思いますが、自宅のWiFiであれば安全なのでしょうか?また、レンタルモバイルWiFiのセキュリティはどうなのでしょうか?
この記事では、WiFiをセキュリティの観点からご説明いたします。
1.フリーWiFiのセキュリティ
日本では、オリンピック・パラリンピックの影響もあり、フリーWiFiスポットが増加しています。大手カフェチェーンやファストフード店、空港、鉄道など、さまざまな場所で利用可能できるようになりました。
フリーWiFiの利点は手軽さと通信量の節約ですが、セキュリティ面ではリスクも伴います。特に、会社のPCをフリーWiFiに接続しないように指示されている方も多いでしょう。フリーWiFiを利用する際は、「https://~のサイトのみを閲覧するようにする」、「カード情報などの個人情報を入力するような時は使わない」、「WiFiに自動接続できないようにしておく」など、ある程度、利用者側のリスク管理に委ねられる所が大きくありますので、利用時は十分に注意して使用しましょう。
さらに、フリーWiFiを利用する際には、他のユーザーが同じネットワークに接続しているため、通信内容が盗聴されるリスクがあります。これを防ぐためには、VPN(Virtual Private Network)を利用することが推奨されます。
2.VPN接続とは
VPN(Virtual Private Network)とは、仮想的に通信のトンネルを作り、プライベートネットワークを構築する技術です。プライベートネットワークを構築することで、盗聴やのぞき見、サイバー攻撃を防ぐための技術で、より安全性の高い通信を可能にすることができます。
フリーWiFiを利用する際も、VPNを使用すれば安全性が確保されます。無料のVPNサービスもありますが、年間利用料が2,000円台からのリーズナブルなプランや、複数台対応のプラン、月額プランなどもありますので、利用状況に応じて選んでみてください。
VPNを利用することで、インターネット上の通信が暗号化され、第三者による盗聴やデータの改ざんを防ぐことができます。特に、ビジネス用途で機密情報を扱う場合には、VPNの利用は必須と言えるでしょう。
3.WiFiのセキュリティ~暗号化方式について~
自宅に設置している無線タイプの通信、または、一時的にレンタルWiFiを借りて通信をするといった場合の安全性はどうなのでしょうか?
無線通信方式である、WiFiの通信は暗号化されていますが、暗号化の種類が異なります。
WEPという暗号方式は広く普及していましたが 、脆弱性が認められ、最近ではほとんど使用されなくなり、廃止になってしまいました。
このWEPの脆弱性を軽減しつつ、セキュリティ強化のために採用されたWPAですが、WEPに比べセキュリティは増しましたが、依然として脆弱性がありました。その後に出て来たのが、WPA2です。WPA2はアメリカ政府公認の暗号化方式AES(Advaned Encryption Standard)を使用しており、家庭用ネットワークに適しています。
さらに、最新の暗号化方式としてWPA3が登場しています。WPA3は、WPA2の脆弱性を克服し、より強力なセキュリティを提供します。特に、パスワードの強度が向上し、ブルートフォース攻撃に対する耐性が強化されています。新しいルーターを購入する際には、WPA3対応のものを選ぶと良いでしょう。
自宅で過ごす時間が長くなった方、また自宅でお仕事(在宅ワーク)をされることになった方も多くなった、そんな今だからこそ自宅での通信セキュリティについて、考えてみてはいかがでしょうか?
4. ルーターの設定とセキュリティ強化
WiFiのセキュリティを強化するためには、ルーターの設定も重要です。初期設定のまま使用していると、セキュリティのリスクが高まります。以下のポイントを確認し、設定を見直しましょう。
・初期パスワードの変更
ルーターの管理画面にアクセスするための初期パスワードは、必ず変更しましょう。初期パスワードは公開されていることが多く、第三者にアクセスされるリスクがあります。
・SSIDの非表示
SSID(ネットワーク名)を非表示にすることで、他人にネットワークを見つけられにくくなります。
・ファームウェアの更新
ルーターのファームウェアは定期的に更新し、最新のセキュリティパッチを適用しましょう。
・ゲストネットワークの設定
ゲスト用のネットワークを設定し、家庭内の主要なネットワークとは分離することで、セキュリティを強化できます。
5. 在宅ワークにおける具体的なセキュリティ対策
在宅ワークが増えた今、自宅の通信セキュリティについて改めて考えてみましょう。以下のような具体的なセキュリティ対策を実施することで、セキュリティを強化できます。
・強力なパスワードの設定
WiFiネットワークのパスワードは、英数字と記号を組み合わせた強力なものに設定しましょう。
・定期的なパスワード変更
パスワードは定期的に変更し、セキュリティを維持しましょう。
・デバイスのセキュリティソフトウェアの導入
PCやスマートフォンに、最新のセキュリティソフトウェアを導入し、ウイルスやマルウェアから保護しましょう。
・リモートデスクトップのセキュリティ
リモートデスクトップを利用する場合は、VPNを併用し、セキュリティを強化しましょう。
・フィッシング対策
フィッシングメールや偽サイトに注意し、個人情報を入力しないようにしましょう。
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