観察して学ぶ
~自由研究のネタにしよう~
色や形の違いの他にも、ダムには観察ポイントが山ほどあります。まずはダム全体をよく見てみましょう。外側だけ見てもいろいろなものがあることが分かります。たとえば宮ヶ瀬ダム(写真上)では、ダムから流れる水の勢いを弱め、一気に川の水位があがるのを防ぐための「副ダム」と呼ばれる石小屋ダムがあります(写真下)。2つのダムを見比べてみると、石小屋ダムの方が小さいのはもちろんですが、壁に穴が開いていないことが分かります。このダムは越流型といって、水位があがると、自然にダムを超えて水が流れる形になっているため、穴が開いていないのです。
一方、宮ヶ瀬ダムの方は、上の方の壁に大きな四角い穴が二つ開いています。もしこれが、ただ穴が開いているのであれば、水位があがると水が噴き出してきそうですね。しかし普段、ここから水は出ていません。実は、中に「ゲート」と呼ばれる門があって、普段はそれを閉めているのです。しかし、下流に水を流す必要があるときだけ、このゲートを開けて水を流すのです。
しかし、なぜわざわざ2つ穴があいているのでしょうか? 1つの方が安く済むような気もします。ダムに来たら、こういう観察をじっくりしてみましょう。想像を膨らませて調べていくと、とても面白く思えてくるはずです。
ダムの中には監査廊(かんさろう)という通路があり、ゲートの操作をする場所もあります。中で点検や操作をしています。中がどうなっているかはこの
ホームページ(リンク)で見られます。
ここでは、ダムの外や中で観察できること、自由研究のネタになりそうなことを少しご紹介します。
※各タイトルをクリックすると別ウィンドウが開きます。
ネタ①: 水の出口「ゲート」
ネタ②: ダムにしましまが見える?
ネタ③: 壁にぽっかり穴が!
ネタ④: ワイヤー・ケーブルに注目
ネタ⑤: 碑や看板を探してみる
ネタ⑥: その他