映画制作者と舞台・映像関係者の方へ
自殺対策を推進するために映画制作者と舞台・映像関係者に知ってもらいたい基礎知識
世界保健機関(WHO)により、作成された自殺対策に関するガイドラインの中のひとつに「映画制作者と舞台・映像関係者に向けた自殺対策推進のための手引き」があります。
この手引きでは、テレビ番組、映画、ドキュメンタリー、演劇などで自殺や自傷に関する内容の企画・制作を行う者を対象として、実際に起きた自殺・フィクションの自殺を描写する際に「留意すべきこと」などがまとめられています。
自殺対策を推進するために映画制作者と舞台・映像関係者に知ってもらいたい基礎知識(日本語版)[PDF形式:1MB]
訳 自殺総合対策推進センター
すぐわかる要点(クイック・レファレンス・ポイント)
- 困難な状況に屈しないことやそうした状況から立ち直る力、また効果的な問題対処の方法を示している人物や物語を取り入れること
- 支援サービスから援助を受ける方法の概要を示すこと
- 友人や家族などからの支援は重要な価値があることを示すこと
- 自殺の行為や手段に関する描写を避けること
- 現実に基づいてストーリーを展開させること
- 自殺の兆候となり得るものと、兆候にいかに対処すべきかを含めること
- 自殺の背景にある複雑な要因と広範な問題を示すこと
- 適切な言葉を用いること
- 自殺対策とコミュニケーションの専門家、精神保健の専門家、自殺関連の実体験者の助言を受けること
- 映画、テレビ番組、ストリーミング動画、演劇の開始前に注意喚起・警告のメッセージを挿入する必要があるかよく考えること
- 自殺の描写が舞台や映画制作に関わる者に与える影響を考慮すること
- 18歳未満の鑑賞者を対象とする作品では、保護者向けガイダンスを提供すること