新型コロナワクチンの開発支援について|厚生労働省

健康・医療新型コロナワクチンの開発支援について

ワクチン開発と見通し

一般に、ワクチンの開発は、基礎研究、非臨床試験、臨床試験の大きく3つのステップで進められていきます。その中で、候補物質の探索、有効性・安全性の確認、品質を担保しつつ大量生産が可能かどうかの確認などを行う必要があり、開発には一般に年単位の期間がかかります。


 新型コロナウイルス感染症のワクチンについては、早期の実用化を目指し、国内・海外で多数の研究が精力的に行われ、通常より早いペースで開発が進められた結果、世界では複数のワクチンが承認され、接種が進められました。日本でも、ファイザー社のワクチンが令和3年2月14日に、モデルナ社ならびにアストラゼネカ社のワクチンが令和3年5月21日に、武田薬品工業社のワクチン(ノババックス)が令和4年4月19日に、第一三共社のワクチンが令和5年8月2日に薬事承認されました。これらのワクチンを用いて実施された特例臨時接種は、令和6年3月31日をもって終了しました。
 現在、新型コロナウイルス感染症は予防接種法に基づく予防接種の対象疾病となっており、令和6年10月1日から定期接種が開始されました。現在、ファイザー社、モデルナ社、第一三共社、武田薬品工業社、Meiji Seikaファルマ社のワクチンが定期接種に用いられています。

ワクチンの種類

国内・海外において、不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン、ペプチドワクチン、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチンなど様々な種類のワクチン開発が行われています。


 不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン、ペプチドワクチンは、不活化した新型コロナウイルスの一部やウイルスの一部のタンパクを人体に投与し、それに対して免疫ができる仕組みです。

 メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチンは新型コロナウイルスの遺伝情報をそれぞれメッセンジャーRNA、DNAプラスミドとして、あるいは別の無害化したウイルス等に入れて、人に投与するものです。それが、人の細胞に入り、ウイルスのタンパク質を作ることによってウイルスのタンパク質に対して免疫ができる仕組みです。

現在の国内でのワクチンの開発状況<主なもの>

国内では数多くの企業や研究機関がワクチンの開発や生産体制の整備に取り組んでいます。

<令和6年10月1日更新>

 

生産体制整備の支援

国内外で開発されたワクチンを日本国内で生産、充填する設備の整備について、ワクチン生産体制等緊急整備事業等を通して支援を行っています。具体的な採択結果、支援は以下の通りです。




<令和5年1月13日時点>

 

ワクチン生産体制等緊急整備事業評価委員会 事後評価結果

ワクチン生産体制等緊急整備事業評価委員会において実施された事後評価結果を掲載しています。

ページの先頭へ戻る