広報誌「厚生労働」2024年8月号 未来のつぼみ|厚生労働省

未来(あした)のつぼみ

全国の地方厚生(支)局が円滑に業務を遂行できるようにサポート

大きな制度改正に限らず、日々の地道な積み重ねが厚労行政の可能性を広げています。ここでは、厚生労働省の若手職員たちの取り組みや気づきを紹介します。


今回の執筆者

辻󠄀本有輝
大臣官房地方課地方厚生局管理室経理係


私は今年の4月に、四国厚生支局から出向してきました。四国厚生支局は、厚生労働省の地方支分部局として全国に7局1支局設置されている地方厚生(支)局のうちの1つで、四国4県を管轄する厚生行政の政策実施機関です。

大臣官房地方課地方厚生局管理室は、出向元の四国厚生支局も含む全国の地方厚生(支)局に対して、予算・定員の確保や総合的な調整業務など、厚生行政を地域で円滑に実施できるよう、幅広いサポートを行っています。
私は予算、会計に関する業務を担当しており、全国の地方厚生(支)局が円滑に業務を実施できるよう、地方厚生(支)局全体の予算の執行管理や疑義照会の対応、会計事務の取りまとめ業務を行っています。

地方厚生局管理室が行う決定や方針は全国の地方厚生(支)局の運営を左右し、結果として厚生行政の円滑な展開にも影響を与えるため、とても責任の大きい業務であると思います。そのため、決定を行う際や方針を示す際には、根拠となる法令などを参照したり、過去はどのように事務処理を行っていたかを確認したり、いろんな角度で物事を思考する必要があります。四国厚生支局の職員として働いていたときとは異なる考え方や視点で取り組むことにやりがいを感じています。
これまで予算にかかわる業務を行ったことがないため、会計制度の難しさと奥深さに戸惑いながら、勉強の日々が続いていますが、上司や同僚の手厚いサポートをいただきながら日々精進しています。

地方厚生局管理室は全国の地方厚生(支)局からの出向者が多く、私と年齢の近い若手職員と毎日楽しく業務に取り組んでいます。時には、自分の出向元とほかの厚生局の仕事の進め方を比較するといったこともでき、今まで四国厚生支局しか知らなかった自分としては、この機会を活かして、より広い視点で物事を考える力を養いたいと思っています。

全国の地方厚生(支)局が適切かつ円滑に業務を遂行できるように日々の業務に真摯に取り組むことにより、少しでもより良い国民の暮らし、未来につなげ、また、この出向経験が自分の今後のキャリアにつながるように励んでいきたいと思います。


全国の地方厚生(支)局から地方厚生局管理室に出向している若手職員



 

出典: 広報誌『厚生労働』2024年月8月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省