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新型コロナウイルス最前線
第16回
感染拡大が懸念されるオミクロン株
~ワクチン接種後も引き続き感染対策へのご協力をお願いします~
“まだ終息の見えない”新型コロナウイルス感染症。現在、全国的に新規感染者が増加し、オミクロン株による感染が拡大している地域もあります。オミクロン株に対しても基本的な感染対策が有効です。引き続き感染拡大防止に取り組みましょう。
感染対策のポイント
① 食事をするとき
誰かと一緒に食事をする際は、大きな声になりがちです。大人数、長時間だと、さらに感染リスクが高まります。できるだけ少人数で、お店は第三者認証制度の適用店を選び、手指消毒を行う、席は斜めに座る、会話のときにはマスクを着用するなど、感染対策の徹底をお願いします。また、屋内ではこまめに換気をするなど、なるべく密にならないよう工夫し、飲食時以外はマスクを着用するなど、人と会うときは改めて感染予防を心がけましょう。
② 体調不良時
体がだるい、熱がある、のどに違和感があるなど、いつもと体調が異なるときは、外出や人と会うことを控えましょう。まずは、身近な医療機関に電話で相談するか、もし相談先に迷う場合は受診・相談センターに問い合わせし、医師の指示に従い、検査を受けましょう。
③ 外出・移動をするとき
帰省や旅行など、普段会わない人と会うことで感染を広げてしまう可能性があります。マスクを外す飲食などの場面により一層注意するなど、いつも以上の感染防止を心がけ、体調を整えることが大切です。体調がすぐれない場合は帰省を控え、まずはかかりつけ医など身近な医療機関に電話相談をお願いします。
④ 検査について
医師が診断上必要と認める場合に検査を実施し、患者を把握しています。患者が確認された場合には積極的疫学調査を実施し、濃厚接触者を把握します。濃厚接触者に対しては、健康観察や外出自粛などにより感染拡大防止を図っています。軽度の発熱、倦怠感など、少しでも体調が悪ければ外出を控えるとともに、積極的に受診し、検査を受けるようにしましょう。
⑤ 濃厚接触者となったとき
濃厚接触者とは、陽性となった人と一定の期間に接触があった人をいいます。一定の期間とは療養期間に加え、症状のある陽性者では発症日の2日前から、症状のない陽性者では検体を採取した日の2日前から療養を開始するまでの期間となります。
この期間に、次の条件に当てはまる人を濃厚接触者といいます。
□同居している人
□長時間接触した人
□適切な感染防護なしに患者(確定例)を診察、看護もしくは介護していた人
□陽性者の気道分泌液や体液などの汚染物質に直接触れた可能性が高い人
□マスクなしで陽性者と1m以内で15分以上接触があった人
ただし、これはあくまで原則であり、その他あらゆる状況を聞き取ったうえで保健所が総合的に判断します。
濃厚接触者が陽性となった場合、改めて濃厚接触者に該当するか判断されるので、それまでは特に制限はありませんが、濃厚接触者は感染している可能性が高いため、十分に感染対策をして過ごしていただくことが重要です。
感染対策についてよくある質問
Q1
普段会わない人と会うときに注意すべきことがあれば教えてください。
A1
新たな変異株の出現などが見られるとともに、新型コロナウイルスに感染しても、症状が軽く感染に気づきにくくなることがあります。普段会わない人と会うことで感染を広げてしまう可能性もあります(新型コロナウイルスは、発症2日前から発症7~10日後は他の人への感染性があるとされています)。人に会う際には、マスクを外す飲食などの場面により一層注意するなど、いつも以上の感染防止対策を心がけ、体調を整えるようにしましょう。
体調がすぐれない場合は、無理して移動や外出をせず、まずはかかりつけ医など身近な医療機関に電話相談をお願いします。
Q2
ワクチンを2回接種したので、マスクを外しても大丈夫でしょうか。
A2
新型コロナワクチンを接種することで、新型コロナウイルス感染症の発症だけでなく、感染や重症化を予防する効果も確認されています。しかしながら、ワクチン接種が完了しても感染してしまうブレークスルー感染も報告されています。また、新型コロナウイルスに感染しても、症状が軽い場合は感染に気づきにくく、本人が気づかないうちに他の人に感染させてしまうこともあります。
そのため、ワクチン接種後も引き続き、マスクの着用、手洗い、換気をはじめ、基本的な感染対策を続けることが重要です。
2022年1月21日時点
出 典 : 広報誌『厚生労働』2022年2月号 発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト) 編集協力 : 厚生労働省 |