電子処方せん・電子処方箋|厚生労働省

電子処方せん(電子処方箋)

電子処方せんのあるベンリな暮らし

全国どこの医療機関・薬局に行っても、飲んでいる薬の情報を共有してもらえる。
薬の飲み合わせの心配が減らせる。
マイナンバーカード1枚で楽ちん。
薬を待つ時間も減らせるかも。
いま「電子処方せん」が、そんなe(いい)医療をつくっています。

従来の紙の処方せんから電子処方せんに切り替えることで、
わたしたちの毎日はどんな変化があるのでしょうか。
このページでは、そんな電子処方せんのある暮らしをお伝えしていきます。

エピソード1「子どもの通院付き添い時、急にパパが行くことになっても安心」

6歳になる娘は、持病持ちで毎日決まった薬を飲んでおり、いつもはママが病院に連れて行っている。
ある日娘が急に発熱。いつも通っている病院を受診したが、その10日後にも再度発熱!いつも通っている病院は休診&ママが仕事のため、別の診療所にパパ(Aさん)が連れて行くことに。

「いつも何の薬を飲んでいますか?」「先日も発熱したということですが薬を飲んでいますか?」と医師に聞かれたけど、持病の病名は言えても、普段服用している薬剤名、先日の発熱時は薬を処方されたのかはわからない・・・!Aさん、ピンチか・・・!?


でも、安心。娘は普段「電子処方せん」を利用しており、今回訪れた診療所も電子処方せんに対応していたため、他の医療機関で直近に処方された薬であっても、医師に娘の服用している薬の情報を正確に確認してもらえました。飲み合わせの悪い薬が処方されることや同じ効き目の薬の飲み過ぎも防いでもらえました。Aさんもほっと胸を撫で下ろしました。
安心の子育ての一歩は、電子処方せんからですね。

電子処方せんのメリットを解説!

これまで紙の処方せんでは、別の医療機関・薬局で処方・調剤されている薬の情報は、医師・歯科医師・薬剤師は、お薬手帳や患者さんの記憶をもと確認していました。一方、電子処方せんに対応した医療機関・薬局では、医師・薬剤師等が電子処方箋管理サービスというシステムに登録された、ご自身やご家族が服用している薬の情報をデータで確認できるようになります。お薬手帳を忘れてしまった場合でも曖昧な記憶に頼ることなく、服用している薬を医師等に伝えることができ安心です。

事例紹介

エピソード2「患者さんやご家族がもっと薬を受け取りやすく」

ご高齢のBさんは、今日は内科への通院日。通院後は薬局に行く体力が残っていないため、いつも帰宅してから奥さんに紙の処方せんを渡し、奥さんが代わりに薬局へ薬を受け取りに行っていました。


でも、今は「電子処方せん」を利用するようになったので、奥さんの負担も軽減。奥さんはBさんの帰宅を待たずに、「診察が終わったよ。薬局に引換番号を伝えておいたよ。」との連絡を受けた後、ご自身のよい時間に薬局へ行き、薬を受け取れるようになりました。通院への精神的な負担も減り、紙の処方せんを利用していた頃よりも穏やかに暮らす二人でした。

電子処方せんのメリットを解説!

電子処方せんは、調剤を行う薬局が、電子処方箋管理サービスというシステムから処方せん原本をデータで取得します。そのため、患者さんと看護にあたるご家族の間での処方せん受け渡しや、薬局来局時に処方せん忘れてご自宅へ戻っていただくようなことがなくなります。また、来局前に薬局に引換番号を伝えることで、薬局側も複数の薬を服用時点ごとにまとめて飲みやすくする一包化などにあらかじめ取りかかることができるため、薬局での待ち時間短縮にも繋がります。

事例紹介

エピソード3「自身が服用した薬をスマートフォンから確認できて便利!」

新卒で3年勤めた会社を辞め、転職と同時に引っ越したCさん。晴れて明日は初出社、というタイミングでたまに起こる偏頭痛が再発。以前同じ症状の時にバッチリ効いたあの薬を処方してもらえればよくなる気がする。けど、引っ越したばかりで以前通っていた病院も薬局も遠いし、お薬手帳のアプリにもお薬手帳にも、あの時飲んだ薬の情報を入力、貼付していない・・・自分!


でも、安心。マイナポータルからご自身が直近~過去3年間に処方・調剤された薬を確認できます。電子処方せんの処方・調剤情報を電子版お薬手帳のアプリ上に表示できるアプリも登場しており、「薬の検索機能」「服薬アラーム機能」なども駆使して健康管理も完璧。
以前服用した薬を医療機関に伝えることもでき、Cさん、明日からの初出社も頑張れますね。『この便利さをもっとみんなに広めたい!』今日のnoteへの投稿の話題は決まりです。
 

電子処方せんのメリットを解説!

通常、マイナポータルへの処方・調剤情報の反映には概ね1ヶ月程度を要しますが、電子処方せんに対応した医療機関・薬局から登録された処方・調剤情報は、すぐに閲覧することができます。 また、マイナポータルを通して患者さん自身が閲覧できる電子処方せんの処方・調剤情報を、アプリ上に表示することができる電子版お薬手帳アプリも登場しています。検索機能、服薬アラーム機能やアレルギー・副作用の情報記録機能と組み合わせることで、ご自身の健康管理にさらに役立ちます。

事例紹介

エピソード4「普段通っている医療機関・薬局でなくても、服用している薬をわかってもらえる」

都内で働くDさんのもとに、久しぶりに父親が上京してきました。東京観光をしながら食事をしていると、疲れが出たのか父親が少し具合が悪そう・・・。近くの診療所に連れていくも、お薬手帳も朝夕服用している薬もDさん宅の父のかばんの中。父もいつも同じところで同じものをもらっているから・・・と薬を伝えられない。


でも、安心。父は普段「電子処方せん」を利用しており、今回訪れた診療所も電子処方せんに対応していました。電子処方せんに対応した医療機関・薬局の処方・調剤情報は、電子処方せん対応の他の医療機関・薬局でもリアルタイムに確認できるため、初診の医療機関でも、医師に正確に薬剤情報を確認してもらえます。安心して診察してもらう父。Dさんもほっと胸を撫で下ろしました。電子処方せんのおかげで、より安心安全な医療を受けることができました。
離れていると心配だけど、いざというときに頼りになります、電子処方せん。

電子処方せんのメリットを解説!

電子処方せんの処方・調剤情報は、電子処方箋管理サービスというシステムに登録され、電子処方せんに対応した他の医療機関・薬局でもリアルタイムに確認することができるようになります。
電子処方せんが普及していくことで、全国どの医療機関・薬局を訪れても継続的な処方・調剤を受けやすくなり、災害等の非常時にも安心です。

事例紹介

はじめてみよう、電子処方せん



1.電子処方せんに対応した医療機関に設置された顔認証付きカードリーダーにマイナンバーカードをセットして、画面の案内に従ってください。
2.処方せんの発行形態を選択する画面で、「電子処方せん」を選択してください。

詳しい操作は、以下の動画 または こちらをご覧ください。

※ 健康保険証でも電子処方せんを利用できます。詳しい利用方法はこちらをご覧ください。
※ 一部医療機関では、顔認証機能付きカードリーダーではなく診察室で医師・歯科医師に電子処方せんを希望しますとお伝えいただくか、医師・歯科医師から電子処方せんにしますかと確認がある医療機関もあります。
 

こちらで使えます、電子処方せん




電子処方せんが利用できる医療機関・薬局は、以下のページから検索してご利用ください。

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周知・広報資材

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