夏季大学2009 | 公益社団法人 日本気象学会

夏季大学2009


第43回夏季大学
テーマ:顕著現象の解析
日時:2009年8月1日(土)~2日(日)
場所:気象庁講堂 (東京都千代田区大手町1-3-4)
実施報告:日本気象学会機関誌『天気』


講義内容と時間割

■ 8月1日(土)

10:00~11:30 発的集中豪雨の発生環境場と発生メカニズム 加藤 輝之(気象研究所)
マスコミが「ゲリラ豪雨」として取り上げる突発的集中豪雨は発達した積乱雲によってもたらされる。 そのような身近な存在である積乱雲に着目して、どの ように積乱雲が発生・発達するかを説明し、 雲解像モデルによる数値シミュレーション結果も交えて突発的集中豪雨の発生メカニズムに迫る。

13:00~15:00 突発的集中豪雨の解析(実習) 津口 裕茂(気象研究所)
過去に発生した首都圏での突発性集中豪雨の事例について、高層観測データや客観解析データ等 の資料を用いて豪雨が発生した大気状態を考察する。

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■ 8月2日(日)

10:00~11:30 局地的大雨から身を守るために 鈴木 和史(気象庁業務課)
局地的大雨の観測や予想として気象庁が提供している防災気象情報の利活用方策 について解説するとともに、過去の事例から大雨時の気象状況の特徴を紹介する。

13:00~15:00 局地的な大雨の予測に向けた環境場の把握と各種観測・予報システムによる監視(実習)

中鉢 幸悦(気象大学校) 村中 明(気象庁予報課) 鈴木 和史(気象庁業務課)


本演習では、前日、当日の各種資料から、局地的な大雨の発生しやすい環境場を整理する。 さらに、各種観測・予報資料を利用して局地解析を行い、強雨域の発生、発達、衰弱の要因について理解を深める。 また、演習を通じて理解した局地的な大雨などに関わる気象庁の予報、警報の現状、今後の計画について解説する。


■ これまで(第40回以降)の夏季大学のテーマ
第55回 2021年8月21・22日 海洋と日本の気象・気候~観測から予測まで~
第54回 2020年8月22・23日 雲の科学
第53回 2019年8月3・4日 降雪・積雪予測と雪氷防災の最前線
第52回 2018年8月4・5日 浸水・洪水予測と気象防災の最前線
第51回 2017年7月29・30日 新世代の衛星が切り開く新しい気象の世界
第50回 2016年7月30・31日 エルニーニョ現象と異常気象
第49回 2015年8月1・2日 地球温暖化入門
第48回 2014年8月2・3日 ザ・竜巻
第47回 2013年7月27・28日 台風学の最前線
第46回 2012年8月5・6日 北極温暖化と異常気象
第45回 2011年8月6・7日 気象観測技術の最前線(2)
第44回 2010年8月7・8日 気象観測技術の最前線
第43回 2009年8月1・2日 顕著現象の解析
第42回 2008年8月2・3日 気象のシミュレーションⅢ
第41回 2007年8月4・5日 気象のシミュレーションⅡ
第40回 2006年8月5・6日 気象のシミュレーション
過去の夏季大学 開催一覧(PDF)