家庭用エアコンディショナーの新たな省エネ基準を策定しました (METI/経済産業省)
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家庭用エアコンディショナーの新たな省エネ基準を策定しました

2022年5月31日

本日、家庭用エアコンディショナーについて、新たな基準エネルギー消費効率(省エネ基準)等を定めた告示を公布しました。

1.背景

経済産業省では、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」に基づき、エネルギー消費効率の向上を図ることが特に必要な機器について、製造事業者等が目標年度に満たすべき省エネ基準を設定することなどにより、省エネルギーの取組を推進しています。
 

冷暖房は、家庭のエネルギー消費量の中でも特に大きな割合(約3割)を占めていること等を踏まえ、家庭用エアコンディショナーの省エネ基準の見直しについて審議会(注1)にて議論を行い、2022年2月に新たな目標年度や省エネ基準等を示した報告書(注2)を取りまとめました。これを踏まえ、本日、2027年度又は2029年度を目標年度とする新たな省エネ基準等を定めた告示を公布しました。

2.公布した告示

エアコンディショナーのエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等の一部を改正する告示

3.新たな省エネ基準の概要

対象範囲

家庭用エアコンディショナーのうち、壁掛形、壁掛形以外(天井埋込カセット形、壁埋込形、床置形等)、マルチタイプの形態のもの

目標年度

  1. 2027年度(壁掛形)
  2. 2029年度(壁掛形以外、マルチタイプ)

区分

ユニットの形態、冷房能力、仕様(一般地/寒冷地)に応じた10区分を設定

省エネ基準

代表的な家庭用エアコンディショナーの次期省エネ基準は以下の表(注3)のとおり。次期省エネ基準については、現行の省エネ基準と比較し、最大で34.7%(壁掛形4.0kW)の改善を見込む。

ユニットの
形態
冷房能力 現行の省エネ基準
(APF)
次期省エネ
基準
(APF)
改善率(注4)
(%)
壁掛形 2.2kW 5.8 6.6 13.8%
2.5kW 5.8 6.6 13.8%
2.8kW 5.8 6.6 13.8%
3.2kW 5.8 6.6 13.8%
4.0kW 4.9 6.6 34.7%
4.5kW 5.5 6.5 18.2%
5.0kW 5.5 6.4 16.4%
5.6kW 5.0 6.3 26.0%
6.3kW 5.0 6.1 22.0%
7.1kW 4.5 5.9 31.1%
8.0kW 4.5 5.7 26.7%
9.0kW 4.5 5.5 22.2%
10.0kW 4.5 5.3 17.8%
(注3) 表は、出荷台数の多い壁掛形の一般地仕様のエアコンディショナーについて、冷房能力毎の省エネ基準を示したもの。次期省エネ基準の詳細については関連資料の新旧対照表及び関連リンクの報告書を参照。
(注4) 現行の省エネ基準に対する次期省エネ基準の改善率。現行の省エネ基準については寸法規定の省エネ基準を用いて算出。

4.公布・施行

公布

令和4年5月31日

施行

令和4年6月1日

関連資料

関連リンク

担当

資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部
省エネルギー課長 江澤
担当者: 神取、鈴木(葉)

電話:03-3501-1511(内線 4541~6)
03-3501-9726(直通)
03-3501-8396(FAX)