2024年6月3日現在、第9話までオンエア/配信がされたアニメ『響け!ユーフォニアム3』第8話/第9話の雑感をごく簡単にですがまとめておきます。若干原作のネタバレあるので、10話以降が気になる方は注意です。合宿回が2話に分けてという流れでしたので、昨日2日の9話を見てからまとめることは決めていました。8話ですが、黄前久美子と黒江真由との入浴シーンはNHK仕様(妄想)でカット。久美子だけのそれになりました。会話のやりとりは脱衣所に変更されたわけですが、7話までの振りは何だったんだと言わんばかりの真由のネガティブ発言が繰り返され、さすがの久美子も半ギレ状態という流れですね。
原作にない追加としては麗奈が久美子のことを心配しているシーンが追加されています。転入生からは「このままだと私勝っちゃうんですけど」的な心配をされ、麗奈からも「お前さん(黄前さん)大丈夫かよ」と心配される久美子ですが、それでも若干高をくくっていたところもあったりして。
田中あすかが「困ったことがあったら1回だけなら助けてあげる!」と言って久美子にひまわりの絵葉書を渡したのはいつのことでしたっけ。関西大会のオーディションメンバー発表の朝、久美子は感慨に浸り件の葉書を見返します。「京都市上京区朝来竜宮北入ル」とありますが、実際の地名ではないようですね。どこかの交差点を北に上がった所にあって、集合住宅名は「賀茂川」なわけであって、「鴨川」ではないと。すると、あすかの住む集合住宅は、、、原作では久美子が宇治から京阪線を乗り継いで出町柳駅まで出て、あすかが住むマンションを訪ねるシーンが登場します。となると、勝手な予想をしますが、久美子が鴨川デルタに架かる加茂大橋を渡り、出町柳(枡形)商店街方面に向かうことが予想されます。出町柳駅から京大方面は「左京区」ですしね(原作の記述ではあすかが住むマンションの住所は京都市左京区です)。まさかの『たまこまーけっと』つながりがあるかもしれませんね。
そしてオーディションの結果は久美子はソロ陥落。奏ではAメンバーから転落と。奏ピー悲ピー!などと言ってみる。
そして9話です。印象に残ったのはこのシーンですね。これも原作にはないアニメ追加シーン。北宇治吹奏楽部の実力主義精神を改めて想起させるところです。自分がソロに選ばれたことを後悔する真由ですが、釜屋つばめは彼女を慰めているようで、少し意外なことも口にします。燃え尽きて落ちそうになる線香花火が、再び弾けだす様を見て「ここから!ここから!」と。これは全国大会オーディションでの久美子の巻き返しを期待する意見表明ですね。原作でも部長である久美子に再びチャンスを与えるため、そのために関西大会を乗り越える、北宇治吹部が団結していく様子が描かれます。
9話の演出は石立太一さん。耳が馴染んだのか、コンテと劇伴の染みいるシンクロが際立つ回でもありました。言っちゃあ反則なのかもしれないけれど、本シリーズのOSTは吹奏楽じゃなく、弦楽器&ピアノがフィーチャーされたオーケストラで構成されています。でもこれはもちろんOKってのがいまさらながらmenehuneのスタンス。このシンクロ演出が私が観たかった『響け!ユーフォニアム』。あと4話。6月30日が本当に最終回となるのか?