(ママチャリ日本一周の記事一覧)
(前日の記事)
島根県の大田市で起床
昨日は坂道の連続でかなりキツかったので、筋肉痛がひどい。身体が痛い。さらにテントからのそのそと這い出てみると雨が降っていることに気がついた。朝からテンション下がるなー…
昨日の寝床を橋の下にしておいてよかった。日本一周しているときって大きい橋の下って本当に万能な寝床なんだよね。雨は凌ぐことができるし、ひと目はつかないし、コンロ使っても安全だし、水は近くにあるしで最強。
昨日買っておいた野菜炒めをナベで炒めて出発することにした。今日は鳥取県の米子市 というところを目指す。
上着のフードを被って雨に備えて出発する。テンション下がるけど頑張ろう。
雷の恐怖
小雨ながらもやはり雨が降っていると顔に当たって痛い。自転車とかバイクって生身で身体出してるから雨のときって本当に苦行なんだよね…!
走っていると、ゴロゴロと重く低い音が聞こえてきた。トラックでも走っているのかな?と思って後ろを振り向くも何も走っていなかった。
再び走りだすと、今度は耳をつんざく音とともに稲光がした。うお!怖い!雷だ!!
雷って今までの人生で怖いと思ったことなかったんだけど、自転車旅っていう隠れる場所がない野生に放り出された状態だと最強クラスに恐ろしい。火を恐れる原始人の気持ちがよくわかる。
雷とともに雨も次第に強くなってきた。少し先に運良く屋根付きのバス停があったので避難することにした。ただ雷の音が引き続き鳴り響いていて、鉄製の時刻表に落ちたら死ぬしかないなと思って震えた。
iPhoneをジップロックにいれて濡れないように完全防備しておく。雨がやむまでバス停で待機することにした。
(↑は前日にスーパーで撮った写真)
10分ほど雨宿りしていたけど雨は全然やむ気配がなかった。とりあえずヒマなので昨日イオンで買ったバナナを食べることにした。10本近く入っていて100円てやばくないですか?半額だとしても激安い…!
今思えばなんだけど、雨と雷が降っている中で屋根付きのバス停に入ってみたら、バナナを必死に貪る長身の細男がいたときの恐怖は計り知れない。【ファイルNo.149 カミナリとともに現れる妖怪バナナ男】とかチュパカブラに次ぐUMA認定されてもおかしくないよね。
雨宿りしている間も雨はますます強くなっていた。30分ほどしてようやく少し弱まってきたので進むことにした。今日はやまないかもしれないなら、弱い間に少しでも進んでおこう。意を決して飛び出すことにした。
雨は降っているし、雷はなっているけど出雲市付近は道が平坦でよかった。これが昨日みたいな坂道が連続する道だったらもっとキツかっただろうな。ある意味で運がよかった。
雨が強くなったり弱くなったりと天気が読めなかったので、雨宿りしつつ進むことにした。バナナがあってよかった、良い時間潰しと癒やしになる。
途中でイオンを見つけてお昼ご飯を軽く食べて、うんこをしてから外に出ると雨がやんでいた。うんをすべて出しつくしたからかもしれない。そしてうんこが出たのもバナナに入った食物繊維のおかげかもしれない。ありがとう妖怪バナナ男!
勾玉、島に浮かぶ神社、ゲゲゲの女房、、、
米子市まで道がおそろしく平坦で楽だった。島根が相当きつかったので鳥取県は楽でよかった…!
うお!でかい急須がある!!
と思っていたら勾玉だった。勾玉って中学校のときのお土産でなぜかカッコよく見えるよね?なんであんなに魅力を感じていたのだろうか。
ちなみに玉造温泉は美肌の温泉としても有名らしく、縁結びで有名な出雲大社とセットで行く人も多いらしい。リア充の巣窟だ…!あのでかい勾玉で全員轢き殺したくなる殺意が湧き出てくる。
うおー!海だー!!
と思っていたんだけど、看板見たら宍道湖っていう湖らしい。めちゃくちゃ広いな!!
小さいけど島に鳥居が立っているの見えた。もしかしたらあそこにいけるのかもしれない。
当時はわからなかったのだけど、今調べてみたら嫁ヶ島という有名な島らしい。(写真が本当に嫁ヶ島なのは不明)
嫁ヶ島(よめがしま)は、島根県松江市嫁島町の西約200mに位置する宍道湖唯一の島。全長110メートル、幅約30メートル、周囲240メートル[1]。約1200万年前に噴出した玄武岩の溶岩から成る[2]。無人島。嫁ヶ島と袖師地蔵の美しい夕焼けは日本夕日百選に選定されている。この地蔵はこの近辺で戦後近くに住む子供が水遊びで多数溺死したり、漁民の水難事故があったためその霊を慰めるために建立されたもの。
水深が浅いので年に数回島に歩いて渡れるイベントがあったり、夕日がキレイな絶景のポイントになっているらしい。
天気が悪いからそれが拝めなかったので悔しい…!
写真だとわかりづらいのだけど、この鳥居も線路から離れた場所の小島に浮いている。宍道湖付近にはそういった小島にある神社がいくつかあるのかもしれない。神秘的に感じるけど、なぜか少し怖さも感じる。
平坦な道を快適に飛ばして安来市へ。どうやらゲゲゲの女房のふるさとらしい。でも一回もドラマ見たことなかったから、「へー、ふーん」くらいにしか思わなかった。ドラマ見てたらめちゃくちゃ感動するんだろうな。
宍道湖やゲゲゲの女房の町を走っていたら、あっという間に米子市に到着した。午前中の激しかった雷がウソみたいに途中から順調だった。
スーパーに寄って買い物してから橋の下で寝れそうな場所もすぐに見つかった。最近寝床探しが順調でうれしい。見つからないとただただ疲弊するからね…
夜ご飯は鳥取の郷土料理であるののこめしというものを食べてみた。油揚げに生米と生野菜を入れて炊き上げるという変わった調理法の料理だ。
お稲荷さんと見た目が似ているが味は違っていて、出汁の味が中の米や野菜に染み渡っていて美味しい。にんじんやごぼうといった野菜の歯ごたえもあって良い。僕の食べたものはもち米のように近い食感だった。
これはスーパーで買ったものだったから、次は有名店のものを食べてみたい。冷めても美味しいけど、出来たてはもっと美味いらしい。
ののこめしで満腹になったお腹でそのままテントに入る。なぜかわからないけどこの日はものすごく疲れていた。雷や雨で予想以上に体力や神経がすり減っていたのかもしれない。
寝床に着いて横になるとすぐに眠りについてしまった。
自転車日本一周の残金
-----------------------------------------------
ピーナッツクリーム ¥98
食パン ¥78
ハンバーグ ¥58
バナナ ¥109
缶コーラ(イオンPB) ¥29
おにぎり ¥68
食パン ¥98
鍋焼きうどん ¥120
弁当 ¥150
もやし ¥14
-----------------------------------------------
計885円
-----------------------------------------------
残金:7万7156円
残日:59日
(残日は母に「3ヶ月以内に帰る」と約束したため、その残りの期日を記している)
-----------------------------------------------------------------------------------------------
太田市(島根)~米子市(鳥取) 約60km
-----------------------------------------------------------------------------------------------
その他のおすすめ記事