重粒子線医学研究センター
重粒子線がん治療の最適化や効果向上を目指す
重粒子線治療とは炭素イオンを光の速度の約70%まで加速させて照射する、がんの放射線治療の一種です。重粒子線治療は、生物学的な効果が高く、また、がん病巣への線量集中性が高いという特徴があり、体に優しい、QOL(生活の質)を維持できる治療法です。医学部附属病院に併設された国内初の施設として、実際にたくさんのがん患者さんの治療を行なっています。より良い治療の実現のため、薬剤との併用療法や照射方法の検討など臨床的な研究も行なっています。さらに、医学物理や放射線生物学の専門家も在籍し、機器の研究開発や基礎的な生物実験にも取り組んでいます。世界中の様々な研究機関との共同研究も盛んです。重粒子線治療の普及と発展に貢献するため、人材育成及び地域連携等の諸活動にも取り組んでいます。