クマイチゴ（熊苺）

落葉低木 北海道〜九州の日当たりのよい山地の林縁や荒地などでふつうに見られる。高さ1〜2ｍになる。茎や枝は赤紫色でほぼ無毛。太く扁平な刺がまっすぐ横に出る。葉は互生。葉身は長さ6〜10cmの広卵形で、掌状に3〜5中裂する。裂片の先はとがり、基部はハート形。ふちには不揃いな重鋸歯がある。質はやや厚く、裏面脈上には細毛と小さな刺がある。葉柄は長さ3〜8cmで、刺と軟毛がある。托葉は長さ1cmほどの線形で、下半部は葉柄に合着する。直径1〜1.5cmの白い花が2〜6個集まってつく。花弁は細く、花弁と花弁の間にすきまがある。萼筒は杯形で短毛が密生する。萼片は狭卵形で内面とふちに軟毛が密生する。花のあと萼片はそり返る。花柄には軟毛が密生する。果実は核果の集まった集合果。直径約1cmの球形。果柄が短いのでかたまってつく。7〜8月に赤熟し、食べられる。核果の先が尖っているのも特徴。花期は5〜7月。 　冬芽は、長さ3〜6mmの卵形。ふつう左右に副芽を伴う。芽鱗は暗紫色で3〜5個。葉痕は三角形〜三日月形。（樹に咲く花） 学名は、Rubus crataegifolius バラ科キイチゴ属

▼2014年5月17日　宍道		▼花のあと萼片は反り返る。
▼花は直径約2cm。花弁の間に隙間がある。
▼葉身は約8cm。		▼裏面の脈上に刺や毛がある。
	▼枝には刺がある。

▼2008年5月4日　玉湯
▼2004年4月25日　八雲	▼裏面主脈上に刺が並ぶ。
▼2004年4月18日　蕾　鹿島
▼2015年6月10日　果実　宍道	▼完熟すると黒くなってくる。	▼果実は多数の核果が集まった集合果。
▼集合果は直径約1.5cm。	▼果実の落ちた果床。	▼核果の先端は尖る。
▼核果は長さ約4.5mm。	▼核果に1個の核がある、長さ約1.7mm。
▼2013年6月23日　果実　宍道
▼集合果は直径約1.2cm。		▼核果は長さ約4mm、毛状の柱頭が残る。
▼若い集合果の縦断面。	▼核果は長さ約3mm、花柱が残る。	▼核は長さ約2mm。
▼核の表面は網目模様がある。		▼葉身は長さ約12cm。
▼葉柄に刺がある。	▼裏面の脈上に刺と毛がある。	▼茎や枝には刺が多い。
▼2009年6月14日　果実　宍道
▼新しいシュートの葉は大きい。
▼2008年6月15日　果実　東忌部
▼2003年6月15日　果実　東出雲		▼2004年5月28日　果実　乃白
▼新しい勢いのよいシュート
▼2006年3月5日　冬芽　八雲
▼2006年1月15日　冬芽　佐草
▼2008年9月1日　虫えい（ハクボミケフシ?）　玉湯　　葉裏
▼2006年8月26日　虫えい（ハクボミケフシ?）　玉湯　　葉裏

島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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