ハーフスイング(ハーフショット)は多くのツアープロなどが実践している練習方法で、フルショットよりハーフショットの練習に力を入れるプロも多いようです。
アマチュアの場合も、ハーフスイングの練習をメインに行ってフルスイングにつなげていくことで上達やスコアアップが望めます。
ここでは、ハーフスイングの練習の目的や効果・メリットなどについて紹介します。
ハーフスイングの目的
ハーフスイングドリルの目的は、インパクトゾーン(ビジネスゾーン)におけるクラブヘッドの軌道を安定させることと、そのための体の使い方を習得することにあります。
ハーフスイングの練習に多くの時間を費やし、フルスイングは仕上げにいくらか打つだけというツアープロも少なくないようです。
自分もハーフスイングの練習に多くの時間を費やしていますが、ショートスイングで作ったインパクトゾーンの動きを、ハーフスイングでより確実なものとして身に付けていくために行っています。
例えば、左肘が引ける動作を直す場合、ショートスイングで改善されたからといって即フルスイングでも改善するというものではありません。
その前にハーフスイングに取り組み、じっくりと打ちこんでショートスイングで改善した動作を確実に身に付けてからフルスイングに移行する必要があると思います。
ハーフスイングでスイングチェックやスイング改善
フルスイングがうまくいかなかったり迷いが出たりした場合は、ハーフスイングに戻って確認を行い、それでもうまくいかない場合はさらにショートスイングまで戻って基礎を再チェックしています。
戻るところがあれば泥沼にはまることを回避できるので、上達を目指す上で大きな安心感が得られます。
また、スイングの見直しや改善を行う場合、フルスイングではなくハーフスイングで行うのが時短で近道になるのではないかと思います。
インパクトゾーンでどんな動きになっているかなど、フルスイングではよくわからない点もハーフスイングで明らかになる場合も少なくないと思います。
ハーフスイングの効果・メリット
ハーフスイングで習得したものがさらにフルスイングにつながっていきます。
ハーフスイングの練習で得られる効果やメリットは人によって違いはあると思いますが、自分の場合は以下が感じられました。
- ハンドファーストが身に付いた
- 体の回転で打つことが身に付いた
- インパクトゾーンでグリップが体近くを通るようになった
- インパクト後の左肘の引けが改善した
- クラブを引く動作がわかった
- グリーンを狙う100ヤード以内のショットが安定した
基本的には、前段階の基礎練習であるショートスイングで感じれらたメリットとほぼ同じですが、ウェッジで打つ100ヤード以内のショットが安定したことが加わりました。
安定したハーフショットで、さらに距離を打ち分ける練習を積めばスコアアップにつながっていくと思います。
以下のページで上記各々のメリットについて解説しています。
ハーフスイングによる練習方法
自分の場合、ショートスイングの練習のイメージを持ったまま、続けてハーフスイングの練習を行っています。
自分がハーフスイングで意識して行っている練習は次のとおりです。
振り幅を変えて打つ練習
ハーフスイングの練習では、スイングの幅を変えて何種類かのスイングを行います。
最初に行うハーフスイングのクラブの振り幅は、時計でいう左腕の位置が、トップで9時、フィニッシュが3時ぐらいを目安にします。
この振り幅を次第に大きくしていき、それに腰の回転も連動させて、フルスイングの8割ぐらいのショットまで練習します。
自分の場合、ピッチングウェッジで、30ヤード、50ヤード、70ヤード、90ヤードという感じです。
ウェッジで距離を打ち分ける練習でもあるので、基礎練習というよりすでに本格的な練習といえるかもしれません。
心がけているのは、あくまでも振り幅で打ち分けることで、インパクトの時に緩んだり余計な力を入れたりしないようにし、30ヤードを打つ時でも切れのいいショットを目指しています。
クラブを引いて打つ練習
自分の場合、クラブのグリップを意識的に引いて打つ練習をハーフスイングで本格的に行っています。
引くタイミングとイメージの問題なのかもしれませんが、まだまだうまく行く時とうまくいかない時があります。
左手でうまく引けた場合は右手で押した場合に比べて、力を入れる意識がないのにヘッドが自然に走って飛距離も出る感じです。
また、クラブを押した場合は悪いクセである左肘の引けが出てしまいますが、クラブを引けた場合は左肘は引けず、力の抜けた自然なフィニッシュになります。
ハーフスイングの具体的なやり方
ハーフスイングの具体的なやり方についてはこちらの記事をご覧ください。