物理学って、大自然を相手にする壮大な学問でありつつ、じつは身近な学問なんです。身の回りにあるもので、物理学が使われてないものはほぼ無い。たとえばイスだって、設計の段階で物理学を使わないと壊れてしまう。生活と密接につながっているので、授業でもなるべく身近に感じられるように話しています。ベースを勉強すれば、あとは一人で物理学の世界に遊びに行くことができる。それが伝わった生徒は、面白いと言ってくれますね。
本物の学問の楽しさを伝える講師が多いと思います。入試問題が解けるようになる楽しさ、正解できる楽しさも教えてくれるけど、受験では終わらない。その先の、大学で専門的にやる学問を見据えて、だからいまこの内容を学ぶんだよ、という風に受験勉強を通じて伝えてくれる。河合塾マナビスは、そんな講師やアドバイザーの方が多いんじゃないでしょうか。
受験は大変なので、自分の学問への興味を追求する時間なんてなくて、点数を上げることが至上命題ですよね。もちろんそれはやるんですが、たとえば社会人になっても、子供を育てるようになっても、思い出してくれることを僕は伝えたい。すぐにはわからないかもしれないけれど、大人になったときにわかってもらえるような、一生モノの物理学を学んでほしいと思っています。