まずは基礎学力の養成をすることが大切です。受験を意識すると、どうしても早くから難度の高い問題に手を出したくなりますが、いきなり入試レベルの問題に取り組むというのは無理な話。難解な問題も基礎がしっかりしていればこそ解けるというものです。また、入試の出題範囲にも高1・2生で学習する内容がたくさん含まれます。そのためまず高1・2生は、それぞれの分野の基礎学力をつけることを徹底していただきたいです。土台がしっかり固まっていれば、本格的な受験勉強へスムーズに移行できます。
予習と復習のポイントをお伝えします。予習ではすべてを理解する必要はありません。大切なことは何がわからないのかを明確にすること。そうすることで、目的意識を持って授業にのぞめ、集中して聞くべきところもわかるからです。
復習は学習したことを整理するという点で重要な意味を持ちます。予習や授業の時にはよくわからなかった点も、再度自分で整理すると突然わかったりするものです。特に「苦手科目」や「授業についていけていないと感じる科目」は重点的に取り組んでいただきたいです。どうしてもわからないところは、アドバイザーに聞くなどして早めに解決しておきましょう。わからないところをこまめにつぶしておけば、定期テスト前の勉強にも余裕をもって取り組むことができます。
誰にでもあるのが苦手科目です。しかし、それを放っておいてはいけません。いつかは取り組まなければならず、「嫌いだから」と放置しておけば、さらにわからなくなり、ますます苦手になるという悪循環に陥るはめになってしまいます。
科目によってその対策法に違いがあるものの、いずれも共通することは「基礎から徹底的に見直す」「反復学習に努める」ことです。わからないときはわかるところまで戻って学習してください。特に理系科目のように系統立てた学習が必要なものは、理解したところまで戻ることが鉄則です。場合によっては中学時代の教科書まで戻ることも必要でしょう。いきなり英語の長文がスラスラ読める人はいません。英単語・熟語・語彙の習得、文法・構文の理解の積み重ねが大切です。苦手科目の克服には時間がかかるものですから、高3生になってから焦らないように少しずつでも取り組んでいって下さい。