第10回選定結果
全国選定で東海農政局管内から2地区が選定されました
内閣官房及び農林水産省は、令和5年11月10日(金曜日)に「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」有識者懇談会を開催し、全国で29地区の優良事例を選定しました。
東海農政局管内からは2地区が選定されました。
ビジネス・イノベーション部門
株式会社デイリーファーム(愛知県常滑市)(優秀賞)
遺伝子組み換えのない飼料原料や地元産米をエサとして使った付加価値の高い卵を生産。6次産業化施設(洋菓子店・レストラン・ベーカリー)で卵と地元食材を活用した商品を販売。
地元農家を巻き込んだマルシェ、常滑観光協会・名鉄観光とコラボした体験ツアーの実施など地域の魅力を発信する取組や中学生と連携した新商品開発等を実施。
6次化施設「ココテラス」(上)と農家レストラン「レシピヲ」(下)
地元中学生とオリジナル商品を開発
コミュニティ・地産地消部門
株式会社七転八倒(三重県伊賀市)
発信・行動力を持つ学生と共に諸問題の解決策を考え、田舎の課題を事業化・価値化し有効活用する目的で活動を開始。子育て世代や高齢者も働き続けられる職場を目指し、空き家を活用した古民家カフェを中心に活動。
伊賀焼の製陶会社と連携した古民家カフェでの自家栽培の米・野菜の提供や直売、放置山林整備等に必要な講習の開催など、地域資源を活用した幅広い取組を実施。
都会と田舎の交流を生む四季折々のイベント
雇用とコミュニティの核となる古民家カフェ
「東海農政局ディスカバー農山漁村(むら)の宝」として5地区を選定しました
東海農政局では、「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第10回選定)に応募のあった69地区から、東海農政局版の優良事例として、次の5地区を選定しました。
ビジネス・イノベーション部門
白川町グリーンツーリズム協議会(岐阜県白川町)
有機農業を主体テーマとして、農業体験、有機農業野菜での食事提供、農家民泊を一体的に提供。ワーケーションの受け入れも実施。
「体験」「食」「宿」「白川茶」をキーワードに、町内の店舗や人、施設をまとめたポータルサイトやガイドブック「イトシキ」を作成し PR 。
白川町の美しい自然を満喫するアクティビティ
町特産の白川茶の歴史・魅力を味わう体験
株式会社つじ農園(三重県津市)
中小規模農家へのドローン導入における課題(コスト、作業の専門性等)解決のため、複数の中小規模農家でドローンとオペレーターを導入・シェアするシステムを構築し運用。
複数の企業と共同で当シェアリング手法をパッケージ化し、大規模化、農地集積が難しい中山間地域でのシェアリング手法導入・運営により農作業の省力化・効率化を図ることを検討中 。
ドローンを活用した散布作業と地域生産者への作業説明
オフシーズンのトラブル事例共有勉強会
株式会社浅井農園(三重県玉城町)
農地中間管理機構を通じて52 名の地権者から遊休農地など 7.3ha の畑を集積してキウイフルーツ果樹園を開園。
キウイ販売世界最大手のゼスプリ社と提携し、大規模・高品質・高収量のビジネスモデル構築を追求。玉城町とキウイフルーツ産地化連携協定を締結し、三重県玉城町産のゼスプリブランドとして販売。
玉城町とのキウイフルーツ産地化連携協定
キウイフルーツの収穫
コミュニティ・地産地消部門
愛知県立南陽高等学校
(授業「農業と生活」&部活動「Nanyo Company 部」)(愛知県名古屋市)
「農業と生活」の授業では、環境負荷が低い持続可能な米作りを行い、授業で収穫した米は、精白米、米粉商品として大型販売店で販売。
部活動「Nanyo Company部」では、地元農家や企業と連携し、廃棄される流通規格外野菜で商品開発を行い、企画、生産から流通、販売まで一連の活動を実施。
硫黄コーティング肥料を使用した米作り
規格外野菜の有効活用の検討
社会福祉法人朋友(三重県鈴鹿市)
露地栽培と水耕栽培の農場を開設し、障がい者を雇用。更なる活躍の場を提供するため生産された野菜をふんだんに使用したメニューを提供するカフェ( Cotti 菜)を開設。障がい者自身が野菜栽培、弁当調理・販売の中から仕事の選択が可能。
高齢者宅等への宅配を目的に、弁当の製造、販売を開始。さらに障がい者の希望でパンの製造を開始。
障がい者の農場「わか菜の杜」での水耕栽培
Cotti菜での弁当や野菜の販売
参考資料
東海農政局管内の選定地区の概要(PDF : 2,095KB)
お問合せ先
農村振興部都市農村交流課
担当者:表彰事業等担当者
代表:052-201-7271(内線2528、2572、2571)
ダイヤルイン:052-223-4630