世界かんがい施設遺産:東海農政局
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東海農政局

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世界かんがい施設遺産

世界かんがい施設遺産とは、かんがい施設の適切な保全に資することを目的として、かんがいの歴史・発展を明らかにするとともに、理解醸成を図るため、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(ICID)が認定する制度です。認定の対象は、建設から100年以上が経過したものであって、かんがい農業の発展に貢献したものや、当時卓越した設計や施工等の技術により建設されたものなど、歴史的・技術的・社会的価値のあるかんがい施設です。
このような施設を認定することにより、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者・一般市民への教育機会の提供、かんがい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに、かんがい施設を核とした地域づくりに活用されることが期待されています。
その詳細な対象施設、登録基準などについては、次のURLでご確認ください。

REGISTER OF ICID HERITAGE IRRIGATION STRUCTURES ( HIS )(ICID本部ウェブサイト、英語)(外部リンク)

平成30年度国内申請手続とこれまでの登録施設

世界かんがい施設遺産(農林水産省へリンク)

東海農政局管内の世界かんがい施設遺産登録施設(PDF : 406KB)

東海農政局管内の世界かんがい施設遺産登録施設位置図

平成29年度登録

松原(まつばら)用水・牟呂(むろ)用水(愛知県豊橋市、豊川市、新城市)

洪水や土砂対策として、河道に垂直に築く「一文字堰」、強度の高い人造石の利用、自動転倒ゲートの設置など、古くから多くの先進的技術により設計されました。現在も地域経済の発展に貢献しています。

松原用水・牟呂用水
松原用水・牟呂用水の概要はこちら(外部リンク)

平成28年度登録

明治(めいじ)用水(愛知県安城市、豊田市、知立市、刈谷市、高浜市、碧南市、西尾市、岡崎市)

荒れ地の碧海台地を実り豊かな農地へ変えるため、1880年に矢作川の水を引いて造られた用水路です。本用水により、この地域が「日本デンマーク」とうたわれる先進的な農業地帯となり、上水・工業用水にも利用され、産業発展の礎となりました。

明治用水
明治用水の概要はこちら(外部リンク)

南家城川口井水(みなみいけきかわぐちゆすい)(三重県津市)

1190年に開設された雲出川を水源とする全長7キロメートルの用水路で、1729年に「南家城井」と「川口井」の2つの井水が統合し、現在に至っています。農業のみならず生活用水、防災用水など地域用水としての役割も果たしています。

平成27年度登録

曽代(そだい)用水(岐阜県関市、美濃市)

藩の主導ではなく、関係農家相互の話し合いにより水路建設を実現させました。そして、不毛の地を豊かな水田地帯へと変貌させ、地域農業の発展に寄与しました。

曽代用水
曽代用水の概要はこちら(農林水産省へリンク)

入鹿池(いるかいけ)(愛知県犬山市)

土を盛った橋を燃やして一気に川を堰き止める「棚築(たなづき)工法」という先進的な工法で建設されました。1891年の濃尾地震での被害は軽微で、強靱な構造となっています。

入鹿池
入鹿池の概要はこちら(外部リンク)

平成26年度登録

立梅(たちばい)用水(三重県多気町、松阪市)

畑作しかできなかった地域を水銀の掘削技術を応用し、西村彦左衛門らの尽力により1823年に水路が完成しました。水路自体に水を貯留することが可能で、水害の危険性を減少させるとともに、安定した用水供給が実現しました。

立梅用水
立梅用水の概要はこちら(外部リンク)

お問合せ先

農村振興部設計課

代表:052-201-7271(内線2626)
ダイヤルイン:052-223-4634

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