プレスリリース
株式会社熊水における生鮮水産物の不適正表示に対する措置について
農林水産省九州農政局は、株式会社熊水(熊本県荒尾市下井手1105番地1。法人番号7330001021757。以下「熊水」という。)が、あさりの原産地について、外国産であるにもかかわらず、「熊本産」と事実と異なる表示をし、水産物卸売業者に販売していたことを確認しました。このため、本日、熊水に対し、食品表示法に基づき、表示の是正と併せて、原因の究明・分析の徹底、再発防止対策の実施等について指示を行いました。
1.経過
農林水産省九州農政局が、令和3年9月29日から令和4年11月24日までの間、熊水に対し、食品表示法(平成25年法律第70号)第8条第2項の規定に基づく立入検査等を行いました。この結果、農林水産省九州農政局は、熊水が、あさりの原産地について、「韓国産」又は「中国産」であるにもかかわらず、「熊本産」と事実と異なる表示をし、少なくとも令和2年4月16日から令和3年12月25日までの間に、7,219,615kgを水産物卸売業者3社に販売したことを確認しました。
2.措置
熊水が行った上記1の行為は、食品表示法第4条第1項の規定に基づき定められた食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)第18条第1項の表の「原産地」の項の規定に違反するものです。このため、農林水産省九州農政局は、熊水に対し、食品表示法第6条第1項の規定に基づき、以下の内容の指示を行いました。
指示の内容
(1)販売する全ての食品について、直ちに表示の点検を行い、不適正な表示の食品については、速やかに食品表示基準の規定に従って、適正な表示に是正した上で販売すること。(2)販売していた食品について、食品表示基準に定められた遵守事項が遵守されていなかった主な原因として、消費者に対し正しい表示を行うという意識及び食品表示制度に関する認識が著しく欠如していたと考えざるを得ないことから、これらを含めた原因の究明・分析を徹底すること。
(3)(2)の結果を踏まえ、食品表示に関する責任の所在を明確にするとともに、食品表示の相互チェック体制の強化、拡充その他の再発防止対策を適切に実施すること。これにより、今後、販売する食品について、食品表示基準に違反する不適正な表示を行わないこと。
(4)食品表示制度についての啓発を行い、その遵守を徹底すること。
(5)(1)から(4)までに基づき講じた措置について、令和5年1月13日までに農林水産省九州農政局長宛てに提出すること。
食品表示法違反の事実に対しては、食品表示連絡会を構成する各行政機関(消費者庁、警察庁、国税庁、農林水産省)で連携しつつ、厳正な対応に努めてまいります。 |
添付資料
別紙 食品表示法(抜粋)、食品表示基準(抜粋)(PDF : 68KB)参考 株式会社熊水の概要(PDF : 44KB)
お問合せ先
消費・安全部 米穀流通・食品表示監視課
担当者:森、髙田
代表:096-211-9111(内線4270、4273)
ダイヤルイン:096-300-6146、096-300-6153