近畿耕畜連携イニシアチブ現地調査~県域で需要量に応じた高品質な稲WCSを供給~:近畿農政局
このページの本文へ移動

近畿農政局

メニュー

近畿耕畜連携イニシアチブ現地調査~県域で需要量に応じた高品質な稲WCSを供給~

奈良県 桜井市|奈良ジェイエイサービス(株)

令和41121()、近畿耕畜連携イニシアチブの取組みの一環として、奈良県域で稲発酵粗飼料の収穫調製を受託・供給している奈良ジェイエイサービス(株)(業務部・総務部阪本憲久課長)と意見交換を行いました。

同社は奈良県農業協同組合から出資を受けて平成84月に設立し、同組合が所有するWCS用稲の収穫・調製作業の機械一式を平成20年度から借り受け作業を開始しました。令和4年度は42ha WCS用稲を収穫し、12月から順次、畜産農家(酪農5戸、肉牛3戸)に稲WCSを配達しています。

同社では、畜産農家へ高品質な稲WCSを供給するため、品種の早晩で収穫時期の作業の競合を避け、良好な発酵粗飼料になるよう調製しており、ほ場管理が行き届いていない雑草の多い水田では収穫しない、泥の混入を防ぐために水田のコンディションを見極めて刈り取り日や刈高を調節するなど、WCS用稲の収穫の是非を判断して畜産農家の数量と品質に対する要望に応えるように努めています。

県内の耕種農家からはWCS用稲の作業委託への要望が増加傾向にあるが、新たにオペレーターとなる労働力の確保が難しいことに加え、条里制の名残から小規模で細長い水田が多く、収穫作業に時間を要していること、県内だけでなく県外への販路拡大も必要であることなどが課題として挙げられました。


奈良県 桜井市 奈良ジェイエイサービス(株)桜井営業所




稲発酵粗飼料の収穫調製機械の構造について説明する奈良ジェイエイサービス(株)業務部・総務部の阪本憲久課長





今年収穫した稲WCSは、県内3ヶ所のストックヤードから畜産農家へ12月から順次、配送される予定





主食用米と比較して長稈な稲WCSの専用品種の両方を収穫できるように、爪の部分を調整するとのこと

お問合せ先

生産部畜産課

ダイヤルイン:075-414-9022
FAX番号:075-451-5337