令和5年産水陸稲の収穫量:農林水産省
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農林水産省

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更新日:令和5年12月12日
担当:農林水産省

令和5年産水陸稲の収穫量

― 水稲の収穫量(主食用)は661万t ―

調査結果の概要

  1. 令和5年産水稲の作付面積(子実用)は134万4,000ha(前年産に比べ1万1,000ha減少)となった。うち主食用作付面積は124万2,000ha(前年産に比べ9,000ha減少)となった。

  2. 水稲の全国の10a当たり収量は533kgと見込まれる。

  3. 以上の結果、収穫量(子実用)は716万5,000t(前年産に比べ10万4,000t減少)と見込まれる。このうち、主食用の収穫量は661万t(前年産に比べ9万1,000t減少)と見込まれる。

  4. 農家等が使用しているふるい目幅ベースの全国の作況指数は101となる見込み。

  5. 令和5年産陸稲の作付面積(子実用)は401haで、10a当たり収量は208kgとなり、収穫量(子実用)は835tとなった。


図1 水稲の全国農業地域別10a当たり収量 (1.70mmのふるい目幅ベース)

注釈

  • 作付面積(子実用)とは、青刈り面積(飼料用米等を含む。)を除いた面積である。
  • 主食用作付面積とは、水稲作付面積(青刈り面積を含む。)から、備蓄米、加工用米、新規需要米等の作付面積を除いた面積である。
  • 10a当たり収量及び収穫量は、1.70mmのふるい目幅で選別された玄米の重量である。
  • 沖縄県については、本公表時点で一部収穫を終えていない地域があり、収穫の状況によっては今後作柄が変動することがある。

    累年データ

    水陸稲(子実用)の年次別推移(全国)

    水稲玄米のふるい目幅別重量分布状況、10a当たり収量及び収穫量(子実用)

    本調査では、飯用に供し得る玄米の全量を把握することを目的としていることから、収量基準は、農産物規格規程に定める三等の品位(整粒歩合45%)以上に相当するよう、ふるい目幅1.70mm以上で選別された玄米の重量(未熟粒・被害粒等の混入が多く農産物規格規程に定める三等の品位に達しない場合は、再選別を行っており、その選別後の値を含んでいる。)としている。
    農家等が販売するために使用しているふるい目幅は、地域、品種等により異なるため、参考として刈取り済みの地域について、ふるい目幅別の重量割合の概数値並びにふるい目幅別10a当たり収量及び収穫量(子実用)の概数値を示すと次のとおりである。

    表1 ふるい目幅別重量分布状況の推移(全国)

    表2 ふるい目幅別10a当たり収量及び収穫量(子実用)の推移(全国)

    図2 水稲の全国農業地域・都道府県別作況指数(農家等が使用しているふるい目幅ベース)

    調査結果

    1. 作柄概況
      (1)水稲
      ア 令和5年産水稲の作付面積(子実用)は134万4,000ha(前年産に比べ1万1,000ha減少)となった。
      また、水稲作付面積(青刈り面積を含む。)から、備蓄米、加工用米、新規需要米等の作付面積を除いた主食用作付面積は124万2,000ha(前年産に比べ9,000ha減少)となった。

      イ 水稲の全国農業地域別の10a当たり収量は、以下のとおりである。
      北海道においては、田植期以降、おおむね天候に恵まれたことから、579kg(平年に比べ+18kg)となった。
      東北及び関東・東山においては、田植期以降、5月下旬から6月上旬にかけての日照不足の影響があったものの、その後の天候におおむね恵まれたことから、東北は569kg(平年に比べ+1kg)、関東・東山は544kg(同+5kg)となった。
      中国、四国及び九州は、6月から7月にかけての梅雨前線等による大雨や日照不足の影響があったものの、その後の天候におおむね恵まれたことから、中国は514kg(平年に比べ△4kg)、四国は482kg(同±0kg)、九州は497kg(同△4kg)となった。
      北陸、東海及び近畿は、田植期以降の日照不足等に加え、一部地域で7月から8月にかけての少雨や7月以降の記録的な高温の影響があったことから、北陸は513kg(平年に比べ△27kg)、東海は494kg(同△8kg)、近畿は503kg(同△5kg)となった。
      沖縄は、台風の影響が見られたものの、その後の天候におおむね恵まれたことから、318kg(平年に比べ+9kg)と見込まれる。
      この結果、全国の10a当たり収量は533kg(平年に比べ△3kg)が見込まれる。

      ウ 以上の結果、収穫量(子実用)は716万5,000t(前年産に比べ10万4,000t減少)と見込まれる。このうち、主食用作付面積に10a当たり収量を乗じた収穫量(主食用)は、661万t(前年産に比べ9万1,000t減少)と見込まれる。

      (2)陸稲
      令和5年産陸稲の作付面積(子実用)は401ha(前年産に比べ67ha減少)で、10a当たり収量は208kg(同8kg減少)となり、収穫量(子実用)は835t(同175t減少)となった。

      表3 令和5年産水陸稲の作付面積及び収穫量

    2. 水稲玄米のふるい目幅別重量分布状況、10a当たり収量及び収穫量(子実用)等
      令和5年産水稲玄米のふるい目幅別重量分布状況は、全国平均の1.85mm以上の玄米の重量割合は97.1%と、直近5か年平均値と比べて1.4ポイント高くなっている。

      表4 令和5年産ふるい目幅別重量分布状況

      表5 令和5年産ふるい目幅別10a当たり収量及び収穫量(子実用)

      表6 令和5年産水稲における農家等が使用したふるい目幅の分布

      表7 令和5年産水稲の作況標本筆の10a当たり玄米重の分布状況

      図3 令和5年産水稲の作況標本筆の10a当たり玄米重の分布状況(全国)

    統計表〔e-Stat〕

    調査の概要(面積調査/作況調査(水陸稲、麦類、大豆、そば、かんしょ、飼料作物、工芸農作物)

    水稲調査結果の主な利活用

    • 主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(平成6年法律第113号)に基づき毎年定めることとされている米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の策定のための資料
    • 食料・農業・農村基本計画における生産努力目標の策定及び達成状況検証のための資料
    • 米・畑作物の収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)の交付金算定のための資料
    • 農業保険法(昭和22年法律第185号)に基づく農作物共済事業の適切な運営のための資料

    お問合せ先

    <作付面積に関すること>
    農林水産省大臣官房統計部生産流通消費統計課
    担当者:面積統計班
    代表:03-3502-8111(内線3681)
    ダイヤルイン:03-6744-2045

    <収穫量に関すること>
    農林水産省大臣官房統計部生産流通消費統計課
    担当者:普通作物統計班
    代表:03-3502-8111(内線3682)
    ダイヤルイン:03-3502-5687