レギュラトリーサイエンスとは
レギュラトリーサイエンスは、科学的知見と、規制などの行政施策・措置との間の橋渡しとなる科学のことです。
科学的根拠に基づいた行政施策・措置を行うためには、世界中の最新の科学的知見の中から施策・措置の検討に必要なものを選出する、もしくは新たな知見を得る必要があります。
このためには、必要な科学的知見を得るために行う研究(Regulatory Research)と、得た科学的知見に基づいて施策を決定する行政(Regulatory Affairs)を包含するレギュラトリーサイエンスが必要です。
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※アメリカ医薬品科学者会議の資料を改編
農林水産省では、食品安全、動物衛生、植物防疫等に関する問題の発生や発生後の被害拡大を防止するための施策・措置を科学的根拠に基づいて検討する際に、レギュラトリーサイエンスに属する研究の成果を活用しています。
参考リンク:
安全な農畜水産物の安定供給のためのレギュラトリーサイエンス研究推進計画
農林水産省は、科学的な根拠に基づいて行政施策・措置を決定するため、食品安全、動物衛生及び植物防疫等の各分野でレギュラトリーサイエンスを推進しており、平成27年6月、「レギュラトリーサイエンス研究推進計画」を策定しました。
各分野での研究の進展に対応した施策推進や、新たな病害虫・人獣共通感染症の発生など、社会情勢に対応するべく行政分野の課題に的確に対応していく必要があります。このことから、安全な農畜水産物の安定供給に資するため、令和3年4月から、「安全な農畜水産物の安定供給のためのレギュラトリーサイエンス研究推進計画」に基づき、レギュラトリーサイエンスに属する研究を推進しています。
さらに、人の健康への悪影響や動物疾病、植物病害虫等の国内侵入・まん延等の未然防止の観点から対応の必要性が高い危害要因や疾病等については、農林水産省が主体となって計画的に研究を推進します。
これらに加えて、食品安全、動物衛生、植物防疫等の分野について、緊急性、重要性の高い行政上の課題(研究の必要性)を明確にし、関連分野の研究者の認知・関心を高めることを通じて、積極的な研究の実施を促すため、引き続き農林水産省が必要としているレギュラトリーサイエンスに属する研究を別紙にまとめ、1年ごとに見直します。
等がございましたら、こちらのフォームより情報をお寄せください。 |
JーFSAN(Japan Food Safety Access Network:ジェイフサン)
農林水産省は、産学官における食品安全の研究者等関係者がダイレクトにつながり、食品安全に関する知見・情報を交換し、相互に連携することで、一丸となって、我が国全体の食品の安全性を向上させていくためのネットワークプラットフォーム、J-FSAN(Japan Food Safety Access Network:ジェイフサン)を運営しています。
- J-FSAN(Japan Food Safety Access Network)の御案内(PDF:422KB)
- JーFSAN(Japan Food Safety Access Network)メーリングリストへの参加申し込みについて(登録フォーム)
関連情報
- 現在の事業(安全な農畜水産物安定供給のための包括的レギュラトリーサイエンス研究推進委託事業)の概要についてはこちら
- 実施中の試験研究課題の研究内容、これまでの成果等についてはこちら
- 過去の「レギュラトリーサイエンス研究推進計画」(平成27年6月策定)はこちら(PDF : 312KB)
お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課食品安全科学室
代表:03-3502-8111(内線4451)
ダイヤルイン:03-3502-5722