事業者へのインタビュー:森永乳業株式会社
事業者へのインタビュー
![森永のロゴ](./attach/img/index-36.jpg)
![本社にて](./attach/img/morinaga-22.jpg)
![目標2のロゴ](https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/img/sdg_icon_02_ja.jpg)
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森永乳業株式会社は“心とからだの両面からお客さまの健康を支える”とともに、“食のおいしさ・楽しさの提供を通して幸せな生活に貢献する”ことで、笑顔あふれる豊かな社会をつくることを目指しています。
この度、企業のSDGsの取り組みについて、サステナビリティ本部 サステナビリティ推進部長 浜田和久さん、サステナビリティ推進部 企画グループ長 平山真吾さん、アシスタントマネージャー 大野奈美さんにお話を伺いましたので、その内容を紹介いたします。取材日:2022年7月6日 森永乳業株式会社本社にて
写真中央 サステナビリティ推進部 企画グループアシスタントマネージャー 大野奈美さん
写真右 サステナビリティ推進部 企画グループ長 平山真吾さん
かがやく“笑顔”のために
1917年に「日本練乳株式会社」として設立し、2017年に100周年を迎えました。
これを機に、これからの100年に向けて世の中に提供していきたい価値について改めて考え、「かがやく“笑顔”のために」をコーポレートスローガンとして掲げました。さらに、これを実現するための行動計画である「サステナビリティ中長期計画2030」を2022年に策定しました。私たちはこの計画を通じて、乳で培った技術や、森永乳業ならではの独自性のある商品・サービスをお客さまに幅広くお届けすることで健康で幸せな生活に貢献することを目指します。
- ◆経営理念
- 乳で培った技術を活かし
私たちならではの商品をお届けすることで
健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる - ◆実現したい未来と道筋
- 当社グループは、「おいしいと健康」をお届けすることにより、豊かな“日常・社会・環境”に貢献し、すべての人のかがやく笑顔を創造し続けます。
![理念](./attach/img/morinaga-3.png)
サステナビリティ中長期計画2030の柱となるのは、上図で示すサステナビリティビジョンです。このビジョンを達成するために私たちが特に力を入れる領域として、100近い候補の中から“森永乳業にとっての重要度”と“ステークホルダーにとっての重要度”の二軸で評価し、3つのマテリアリティテーマ「食と健康」「資源と環境」「人と社会」と、7つのマテリアリティ(重点的に取り組むべき課題)を特定しました。
その中には私たちが従来から、敢えて公表せずに当たり前のこととして取り組んできたものも含みますが、今後はステークホルダーの皆さまに、定量目標を掲げ着実に実行していくという意思をお示ししご理解いただくこと、また各取り組みを応援していただき、一緒になって前進していくことが重要だと考えています。そのためにも、チャレンジングなKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)や各種方針を設定し、ウェブサイトや会社説明会などで積極的に公表しています。
各種方針
![各種方針](./attach/img/morinaga-20.jpg)
7つのマテリアリティを通じて
目指す姿
次に、私たちが各マテリアリティへの取り組みを通じて実現したいことをご紹介します。
食と健康
森永乳業グループならではの、かつ、⾼品質な価値をお届けすることで、3億⼈(※)の健康に貢献します。
○ 健康への貢献
乳で培った技術、国内における生乳基盤、森永乳業グループならではの独自素材を活かした商品やサービスを通じて、「健やかな成長」と「健康寿命の延伸」に貢献します。
○ 食の安全・安心
生活者や取引先に提供する食品の安全を保証し、食品の透明性・追跡性を確保することで、安心して手に取っていただける商品を供給し続けます。
- ◆商品・サービスを通じて「健やかな成長」と「健康寿命の延伸」へ
- 私たちは、人びとの「健やかな成長」と「健康寿命の延伸」に貢献することを目指し、乳で培った技術、国内における生乳基盤、当社ならではの独自素材を活かした商品やサービスの開発を行っています。
長年にわたる研究開発の成果として得た栄養に関する豊富な知見や、ビフィズス菌やラクトフェリンなどの機能性素材を活用し、当社がより強化していく「健康価値」を下図のとおり、商品の提供による5つの領域+啓発活動と定義し、それぞれの領域で価値創造(研究、商品、サービスの開発)を進めています。
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- ◆子育てに関わる方を応援する無料電話相談『エンゼル110番』
エンゼル110番は、妊娠中から小学校入学前までのお子様に関わる皆さまを対象とした、妊娠・育児に関する相談を電話でお受けする、無料の育児相談窓口です。
2022年5月より、新しい育児支援サービスとして、「Amazon Alexa」に対応した「育児サポートスキル」を開始しました。エンゼル110番に寄せられた多種多様なご相談とAI音声アシストを融合させ、スマートスピーカーに話しかけるだけで、育児相談や離乳食作りなど育児に関する情報を音声と動画で得られる、というサービスです。
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![目標4のロゴ](https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/img/sdg_icon_04_ja.jpg)
![目標5のロゴ](https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/img/sdg_icon_05_ja.jpg)
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資源と環境
サプライチェーンパートナーとともに永続的に発展するために、 サステナブルな地球環境に貢献します。
○ 気候変動の緩和と適応
気候変動に影響する自社およびサプライチェーンの温室効果ガス排出を最小限にするとともに、気候変動による自社事業への影響を低減させます。
○ 環境配慮と資源循環
原材料の調達から消費、廃棄までの全ての工程において環境に与える悪影響を最小化させてまいります。また、環境保全への取り組みにより環境に与える影響を緩和します。
○ 持続可能な原材料調達
サプライチェーンに影響する環境課題・社会課題の解決に努めるほか、サプライヤーの課題解決の継続支援により、持続可能なサプライチェーンを実現します。
- ◆GHG排出削減と酪農支援に向けた活動『MO-ラグーン for Dairy』の開発と導入
生乳生産に伴う環境負荷の低減と生乳生産基盤の強化を目指し、畜産バイオマス発電施設と排水処理施設を兼ね備えたふん尿処理システム「MO-ラグーン for Dairy」を開発しました。
牧場の規模拡大に伴うふん尿増加への対応や、牧場で排出されるメタン排出量の削減などの課題解決を目指します。サステナブルな酪農乳業界のために、生乳生産に伴う環境負荷の低減と酪農家の生乳生産基盤強化を目指しています。
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![目標9のロゴ](https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/img/sdg_icon_09_ja.jpg)
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![目標17のロゴ](https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/img/sdg_icon_17_ja.jpg)
- ◆ロングライフ商品開発による食品ロス削減
- 当社は、乳製品など栄養価が高く一般に腐敗しやすいとされるものを多く扱っていますが、中には当社独自のロングライフ製法により実現された賞味期限が通常品よりも長い商品があります。
それらは、食品の殺菌と容器の殺菌を別々に行い無菌の環境で包装することにより、保存料や防腐剤を使用せず、「おいしさ」と「長持ち」の両方を兼ね備えています。ロングライフ商品は、家庭内での食糧廃棄率低減に寄与し、食品ロス削減に貢献できると考えています。
![森永牛乳](./attach/img/morinaga-14.jpg)
![牛乳プリン](./attach/img/morinaga-17.jpg)
![絹とうふ](./attach/img/morinaga-18.jpg)
![CZ-Hi200](./attach/img/morinaga-11.jpg)
![CZ-Hi1000](./attach/img/morinaga-23.jpg)
![鉄分](./attach/img/morinaga-19.jpg)
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![目標3のロゴ](https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/img/sdg_icon_03_ja.jpg)
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人と社会
全てのステークホルダーの⼈権と多様性を尊重し、サステナブルな社会づくりに貢献します。
○ 人権と多様性の尊重
従業員やサプライヤーをはじめ、商品・サービスを通じて関わる全てのステークホルダーに対し、人権や多様性配慮を実践します。また、社内のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の推進、安全な職場環境の整備や柔軟な働き方の浸透、学習機会の提供により、働きがいのある人間らしい仕事を実現するとともに、企業の多様な価値とイノベーションを創出します。
- ◆従業員のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の推進
森永乳業グループでは、多様性を認め、多様な背景を持つすべての従業員が個性や強み・能力を存分に活かし、企業価値を創出し続けることが大切と考えています。
「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」のもと、全社一丸となり、女性活躍推進や各種制度の充実による仕事と育児・介護などのライフイベントとの両立支援、 LGBTQに関する施策の推進等に取り組んでいます。
![目標5のロゴ](https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/img/sdg_icon_05_ja.jpg)
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![目標17のロゴ](https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/img/sdg_icon_17_ja.jpg)
○ 地域コミュニティとの共生
地域の方々への学習機会の提供、地域の環境保全、地域連携協定などを通じて、地域と連携したサステナブルな社会づくりへ貢献します。
選ばれ続ける企業を目指して
当社は、サステナビリティを経営の中心に据えるべく、2021年6月に「社長直轄」かつ全社横串組織としてサステナビリティ本部を新設し、CSR推進部をサステナビリティ推進部へ名称変更しました。サステナブルな社会の実現のために、グループ全体で取り組む体制を構築しています。
年2回実施されるサステナビリティ委員会では、掲げた目標に対する現在の取り組みの進捗や課題点・対策、業界における立ち位置などを経営層へ直接説明し、経営トップ自らも取り組み、推進に向けた議論に加わり、サステナビリティ経営の加速化を図っています。
![体制図](./attach/img/morinaga-13.jpg)
また、全社活動と現場活動の両輪でのサステナビリティ経営推進体制を構築しており、従業員による自発的な活動を推進しています。全社活動ではサステナビリティ委員会の他、その推進を担う事務局会議を設置しており、本社の各本部から選出された事務局メンバーに、会議に参加してもらっています。また、現場活動では、全国事業所に「サステナビリティ推進リーダー」を任命し、活動の活性化を図っています。
事業所サステナビリティ活動としては、サステナビリティ推進リーダーを中心としたワークショップや、年2回のサステナビリティフォーラムの開催、社長表彰となるサステナビリティ大賞での表彰等があり、現場での従業員一人一人の主体的な活動を推進しています。
![体制図](./attach/img/morinaga-21.jpg)
このように、ボトムアップとトップダウンの両方のバランスが取れた体制でサステナビリティ経営を推進しています。
おいしいと健康の両立を
当社グループでは「おいしいと健康」の両方をお客さまへ提供できるよう、日々努力を続けています。
近年、腸内細菌は全身の臓器や肥満、免疫反応などにも影響を与えていることを指摘する研究が数多く発表されており、腸内フローラをバランス良く保つことが健康のカギと考えられています。
これからもビフィズス菌BB536を始めとした健康に関する研究や技術を活かし、お客さまの日々の健康に貢献するとともに、コーポレートスローガンにも掲げる、かがやく“笑顔”を創造し続けるため、私たちは、事業活動を継続して参ります。
インタビューのご協力ありがとうございました。
企業が取り組むSDGsの一部です。
お問合せ先
大臣官房 新事業・食品産業部 企画グループ
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