プレスリリース
ベルリン農業大臣会合について
令和6年1月20日(土曜日)、ドイツで第16回ベルリン農業大臣会合が開催され、当省より小川農林水産審議官が出席しました。
1.ベルリン農業大臣会合
(1)概要
令和6年1月20日(土曜日)、73か国・機関等が参加してベルリン農業大臣会合が開催され、「未来のための食料システム:飢餓ゼロの世界達成に向けた協力」をテーマに、持続可能な農業生産や強じんなサプライチェーンの推進等について議論が行われました。我が国からは小川農林水産審議官が出席し、農業生産力向上と持続性の両立に向けた取組とそのグローバルな展開について紹介しました。本会合において、ベルリン農業大臣会合コミュニケが採択されました。
食料や農業に関する喫緊の課題を議論するため、ドイツ食料・農業省が例年1月下旬に主催する、世界最大級の農業大臣会合。
(2)開催日時
令和6年1月20日(土曜日)
(3)我が国発言のポイント
- 気候変動や生物多様性への対応は最優先であり、地震等災害への対応も含め、食料システムの変革を推進し、持続可能な生産を続けるために、これまでにも増して多角的な観点が必要。
- 国民一人一人に食料が行き届くよう、平時から食料安全保障に向けて取り組むことを目指し、国内農業生産を増大しつつ、輸入の安定確保に努め、安定した食料供給を目指す。
- 食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現するため、「みどりの食料システム戦略」として政策を推進。
- 各国の気象条件や生産構造は異なり、持続可能な農業の達成に向けた万能の解決策はなく、地域ごとの特性を生かしていく必要。
(4)ベルリン農業大臣会合コミュニケのポイント
- より持続可能で強じんな農業及び食料システムに向けた変革の継続にコミット(6)
- 持続可能な農業生産達成に向け、強じんで持続可能な農業慣行・技術の促進にコミット(7)
- WTOを中核としたルールに基づく、開かれ、安全で、透明性があり、無差別で包摂的、公平かつ持続可能な多角的貿易システムを支持することにコミット(28)
- ワンヘルスアプローチに沿った形で、薬剤耐性に関する予防、準備、管理のための国家システムを構築する必要(31)
- 農産物の持続可能なサプライチェーンが持続可能な生産・消費を促進し、森林減少・劣化を食い止めることを強調し、民間セクターがサプライチェーンの変革に責任を持つことを奨励(32)
- 食料の損失・廃棄の削減が、持続可能な開発目標に重要な要素であることを強調し、サプライチェーン全体における食料の損失・廃棄の削減にコミット(36,37)
- 食料政策策定への小規模事業者、女性、若者、先住民及び地域コミュニティや少数民族の参画強化にコミット(51)
<添付資料>
ベルリン農業大臣会合コミュニケ(英文(PDF : 827KB)・仮訳(PDF : 425KB))
2.二国間会談
小川農林水産審議官は、ベルリン農業大臣会合に出席した要人と会談を行いました。
ドイツとの会談
ドイツのミュラー連邦食料・農業省政務次官と会談を行い、若者や女性を含めた農村振興、技術革新、有機農業など、持続可能な農業において両国が共有する課題について意見交換を行うとともに、日独協力覚書の締結に向けて協力する旨お互いに確認しました。
3.ほたて等の日本産食品のPRイベント
ベルリン農業大臣会合の機会を捉えて、1月19日(金曜日)、日本産食品PRイベントを開催し、小川農林水産審議官が、現地の食品流通業者、レストラン関係者、メディア関係者に対して、ほたて(北海道)、ぶり(鹿児島)、たい(愛媛)、和牛(鹿児島)、日本酒(岩手、宮城、山形、福島、石川、熊本)、日本茶(静岡、福岡、宮崎、鹿児島)のPRを行いました。また、日本産食品を取り扱う現地の事業者とレストラン関係者等のマッチングを行いました。
(参考)農林水産省ウェブサイト(ベルリン農業大臣会合の機会を捉えたホタテ等の日本産食品の PR イベント“Discovery of Japanese SEAFOOD”概要(PDF:422KB))
お問合せ先
(ベルリン農業大臣会合について)
輸出・国際局 国際戦略グループ
担当者:米田、島内
代表:03-3502-8111(内線3505)
ダイヤルイン:03-3502-8497
(ドイツとの会談について)
輸出・国際局 国際地域課
担当者:西川、笹尾
代表:03-3502-8111(内線3471)
ダイヤルイン:03-3502-5929
(日本産食品PRイベントについて)
輸出・国際局 輸出企画課
担当者:須田、桑田
代表:03-3502-8111(内線4032)
ダイヤルイン:03-6738-7899