プレスリリース
広域小売店におけるあさりの産地表示の実態に関する調査結果について
農林水産省は、「広域小売店におけるあさりの産地表示の実態調査」の結果を取りまとめましたので、公表します。
1.調査の背景及び目的
国内で販売されるあさりについては、これまで実施した立入検査や科学的分析の結果等から、外国産あさりが混入している疑いがある国産あさりが多量に流通していると推測されたことから、その産地表示の実態を把握するため、今回、全国の広域小売店(1,005店舗)において、原産地別の販売数量の確認や、買い上げたあさりの科学的分析を行いました。
*広域小売店:事業所、店舗等が複数の都道府県に所在する事業者
2.調査結果(概要)
令和3年10月から12月末までの間、全国の広域小売店において調査した結果、漁獲量を大幅に上回る量の熊本県産あさりが販売されていることが推測され、また、科学的分析の結果、買い上げた熊本県産あさりのほとんどが「外国産あさりが混入している可能性が高い」と判定されました。
3.今後の対応
本調査の結果から、全国の広域小売店で「熊本県産」として販売されているあさりに外国産あさりが混入している疑いがあると考えられます。
農林水産省では、以下のとおり、関係機関と連携しながら、引き続きあさりの表示の適正化に取り組みます。
(1)本調査により確認した原産地表示の疑義について、関係自治体とも連携しながら、速やかに立入検査を実施するなど徹底した疑義解明を行い、不適正な行為を確認した場合は、厳正な措置を行います。
(2)食品表示法違反の行為を確認した場合などには、食品表示連絡会議を構成する各行政機関(消費者庁、警察庁、国税庁、農林水産省)で連携しつつ、厳正な対応に努めてまいります。
(3)本調査の結果を踏まえ、水産物の生産、流通及び販売に携わる団体、都道府県水産担当に対し、あさりの産地伝達の確認の徹底等について周知いたします。
公表資料
<添付資料>
広域小売店におけるあさりの産地表示の実態調査結果概要(PDF : 538KB)
広域小売店におけるあさりの産地表示の実態調査結果(PDF : 548KB)
あさりの原産地表示の適正化の推進について(PDF : 122KB)
調査の結果を農林水産省ホームページに掲載しております。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/kanshitoppage.html#tyousa
お問合せ先
消費・安全局 消費者行政・食育課
担当者:阿部、森
代表:03-3502-8111(内線4622)
ダイヤルイン:03-6738-6555