野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年11月)について:農林水産省
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野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年11月)について

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令和6年10月30日
農林水産省

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格(卸売価格)の見通し(令和6年11月)について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、主産地、卸売会社等からの聞き取りを基に、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
今回、聞き取り結果に基づく、令和6年11月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。

2.概要

令和6年11月は、夏秋の産地から秋冬の産地への切り替わり等に伴い、平年並みの価格に落ち着く野菜が増える見込みです。

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

カレーライス
ごろごろ野菜のカレーライス












また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)


3.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目 主産地
( )書きは令和5年
11月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 11月の価格見通し
(平年(直近5か年平均)比)
だいこん 千葉(65%)
神奈川(26%)

北海道産・青森県産の出荷が減少し、千葉県産・神奈川県産中心の出荷へと切り替わる。
千葉県産の生育は順調。神奈川県産は播種時期の8月から9月の高温の影響により歩留まりの低下がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。
全体として、11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
にんじん 千葉(63%)
北海道(17%)

北海道産中心の出荷から、千葉県産中心の出荷へと切り替わる。
北海道産の生育は順調。千葉県産は8月以降の高温の影響により高温障害が発生し、歩留まりの低下がみられる。
全体として、11月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移し、11月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

〈11月前半〉
平年並みで推移

〈11月後半〉
平年を上回って推移
はくさい 茨城(86%)

長野県産の出荷が減少し、茨城県産中心の出荷へと切り替わる。
茨城県産は8月以降の高温の影響により生育が遅延傾向であることに加え、高温障害による歩留まりの低下がみられるため、11月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、11月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈11月前半〉
平年を上回って推移

〈11月後半〉
平年並みで推移
キャベツ 千葉(48%)
愛知(23%)
茨城(19%)

群馬県産の出荷が減少し、千葉県産・愛知県産・茨城県産中心の出荷へと切り替わる。
千葉県産の生育は順調。愛知県産・茨城県産は8月から9月の高温等の影響による定植の遅れ、歩留まりの低下がみられ、11月前半までは出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、11月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、11月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈11月前半〉
平年を上回って推移

〈11月後半〉
平年並みで推移
ほうれんそう 群馬(46%)
茨城(28%)

主産地において、9月以降の高温の影響により細物傾向となっているものの、気温低下に伴い生育が回復傾向であり、11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ねぎ 茨城(14%)
秋田(14%)
栃木(10%)
青森(10%)

北海道産・青森県産の出荷が減少し、茨城県産・栃木県産の出荷が増加する。
秋田県産の生育は順調。茨城県産・栃木県産・青森県産は7月から9月の高温による生育の遅延、歩留まりの低下がみられ、出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、11月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
レタス 茨城(66%)
静岡(10%)

長野県産の出荷が減少し、茨城県産中心の出荷へ切り替わる。
茨城県産の生育は順調。静岡県産は高温の影響により生育が遅延傾向となっており、11月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
きゅうり 宮崎(28%)
群馬(21%)
埼玉(20%)

群馬県産・埼玉県産に加え、宮崎県産が増加する。
主産地において、定植時・生育初期の高温、その後の天候不良の影響により、11月前半の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。宮崎県産は11月後半は生育が回復し、平年並みの出荷数量となるものの、群馬県産・埼玉県産は切りあがりが早く、11月後半も出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、11月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
なす 高知(56%)
福岡(16%)

群馬県産・栃木県産の出荷が減少し、高知県産・福岡県産中心の出荷へと切り替わる。
主産地において、生育は順調であり、11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
トマト 熊本(40%)
愛知(15%)
千葉(12%)
栃木(11%)

千葉県産の出荷が減少し、熊本県産・愛知県産・栃木県産の出荷が増加する。
熊本県産・愛知県産・栃木県産は定植時・生育初期の高温の影響により、生育不良がみられることに加え、小玉傾向となっており、11月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。千葉県産は高温の影響により生育不良がみられることに加え、切りあがりが早くなるため、11月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、11月の出荷数量は平年を下回って推移し、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ピーマン 茨城(53%)
宮崎(20%)

茨城県産は10月の曇天・気温の乱高下の影響により生育遅れ等がみられること、宮崎県産・高知県産は定植時・生育初期の高温の影響により生育不良がみられることから、11月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。生育は回復傾向であるため、11月後半の出荷数量・価格は平年並みとなる見込み。

〈11月前半〉
平年を上回って推移

〈11月後半〉
平年並みで推移
ばれいしょ 北海道(98%)
北海道産は、収穫及び貯蔵が完了。
11月の出荷数量・価格は平年並みとなる見込み。

平年並みで推移
さといも 埼玉(71%)
愛媛(10%)

主産地において、生育は順調であり、11月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
たまねぎ 北海道(93%)
北海道産は、収穫及び貯蔵が完了。
11月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移するものの、9月から10月の干ばつの影響により小玉傾向となっており、11月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

〈11月前半〉
平年並みで推移

〈11月後半〉
平年を上回って推移
ブロッコリー 埼玉(22%)
熊本(20%)
香川(11%)
愛知(10%)

埼玉県産に加え、熊本県産・香川県産・愛知県産の出荷が増加する。
主産地において、7月から9月の高温の影響により、生育遅れや歩留まりの低下がみられ、11月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。11月後半には各産地の出荷が出揃い、出荷数量・価格は平年並みとなる見込み。

〈11月前半〉
平年を上回って推移

〈11月後半〉
平年並みで推移


注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示
   しています。
   なお、2020年基準消費者物価指数によると、令和6年9月の総合の指数は108.9、食料の指数も
   119.0と上昇傾向にありますが、本プレスリリースについては、主産地、卸売会社等からの
   聞き取りをもとに過去5か年平均を基準として作成しておりますこと、ご留意ください。

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 96KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

お問合せ先

農産局園芸作物課

担当者:宮嶋、栗田、島﨑、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961

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