中山間地域における「地域特性を活かした多様な複合経営モデル」について
中山間地域等の特性を活かした複合経営等の多様な農業経営の推進を図るため、『中山間地域における「地域特性を活かした多様な複合経営モデル」について』を策定しました。
1.経緯
少ない人口で維持されている中山間地域を今後も安定的に維持していくためには、地形的制約等がある一方で清らかな水、冷涼な気候等を活かした農作物の生産が可能である点を活かし、市場性のある作物や現場ニーズに対応した技術の導入を進めるとともに、耕種農業のみならず畜産、林業を含めた多様な複合経営を推進することで、新たな人材を確保しつつ、小規模農家をはじめとした多様な経営体がそれぞれにふさわしい農業経営を実現する必要があります。
このため農林水産省では、新たな食料・農業・農村基本計画(令和2年3月)に「米、野菜及び果樹等の作物の栽培や畜産、林業も含めた多様な経営の組合せにより所得を確保する複合経営モデルを提示する」と位置づけるとともに、複合経営等の多様な農業経営モデルに関する検討を行ってきました。
2.概要
『中山間地域における「地域特性を活かした多様な複合経営モデル」について』は、中山間地域等の特性を活かした複合経営等の多様な農業経営の推進を図るため、近年、市場性があると考えられる新たな作物や最新の技術も加味しながら、地域内外の新たな人材(新規就農者等)が取り組み得る「入門段階」の小規模経営(農業所得200万円程度)と、家族で暮らせる「複合経営のモデル」(農業所得400万円程度)を一体的に示すとともに、本モデルを活用した多様なライフスタイル(半農半Xなど)を実現するための考え方を示しました。
今後、地方公共団体や農業関係者などの皆様に本資料を参考としていただき、中山間地域において小規模農家をはじめとした多様な経営体の所得確保や新たな人材の裾野の拡大が進むことを期待しています。
1 地域とのつながりを活かした新規就農(移住)の取組事例【宮崎県高千穂町】
2 半農半X(周年雇用型)の取組事例【島根県津和野町】
3 半農半X(季節雇用型)から専業化への取組事例【島根県浜田市】
4 半農半X(自営業型)の取組事例【徳島県勝浦町】
3.関連情報(リンク)
お問合せ先
農村振興局農村政策部地域振興課中山間地域・日本型直接支払室
担当者:中山間対策班
代表:03-3502-8111(内線5439)
ダイヤルイン:03-6744-2665