棚田地域の振興について
棚田と棚田地域振興法
山の斜面や谷間の傾斜地(傾斜20分の1以上とします)に階段状に作られた水田のことを棚田といいます。棚田は「日本のピラミッド」といわれるほどの伝統・文化、美しい景観、教育、国土保全といった多面的機能を有しており、農業生産活動を主体としつつ、地域住民等の共同活動によって守られている国民共通の財産です。
しかし、地形的に生産条件が悪いことから、棚田の維持には多大なコストを要するのが実情であり、人口減少や高齢化によって担い手不足が進み、全国各地で棚田が荒廃の危機に直面しているのが現状です。このような現状を受け、農業のみに着目した棚田の維持には限界があることを踏まえ、棚田を核とした地域振興を通じ、みんなで棚田を将来に継承していくという考えのもと作られた法律が「棚田地域振興法」です。
棚田にご関心のある皆様へ
棚田地域の皆様へ(イベント・地域の取組) |
その他関連リンク
棚田地域振興に関する説明書(全体版)(PDF : 4,419KB)
・分割版1(PDF : 1,378KB)・分割版2(PDF : 1,232KB)・分割版3(PDF : 1,965KB)・分割版4(PDF : 1,634KB)
令和6年4月26日に第22回指定棚田地域の指定を行いました。→指定棚田地域について(外部リンク:内閣府webサイト)
令和6年10月8日に第21回指定棚田地域活動計画の認定を行いました。→認定棚田地域振興活動計画について(外部リンク:内閣府webサイト)
棚田関連施策
棚田の保全や地域の活性化に有効で優良事例でも多く活用され、現在も活用できる国の施策を簡単に紹介しています。
中山間地域等直接支払交付金
中山間地域等における農業生産条件の不利を補正するため、条件不利地域での農業生産活動を継続して行う農業者等に交付金を交付
多面的機能支払交付金
農業者等で構成される活動組織が農地を農地として維持していくために行う地域活動や、地域住民を含む活動組織が行う地域資源の質的向上を図る活動に交付金を交付
農山漁村振興交付金
地域の創意工夫による活動の計画づくりから農業者等を含む地域住民の就業の場の確保、農山漁村における所得の向上や雇用の増大に結び付ける取組までを総合的に支援し、農山漁村の活性化、自立及び維持発展を推進
農山漁村地域整備交付金
農山漁村地域の活性化を図るため、農林水産業の基盤整備を進めるとともに、地震・津波や集中豪雨等の頻繁化・激甚化に対応した防災・減災対策を推進
中山間地農業ルネッサンス事業
傾斜地等の条件不利性とともに鳥獣被害の増加、人口減少・高齢化・担い手不足など、厳しい状況に置かれている中山間地において、清らかな水、冷涼な気候、棚田の歴史等の中山間地の特色を活かした多様な取組に対し、各種支援事業における優先枠の設定や制度の拡充等により支援
ふる水・棚田基金
棚田地域を含む中山間地域において、多面的機能の良好な発揮を図る活動等を支援
お問合せ先
農村振興局農村政策部地域振興課日本型直接支払室
代表:03-3502-8111(内線5608)
ダイヤルイン:03-6744-2081