国連食料システムサミットの概要(2021年9月)
国連食料システムサミットとは?
「国連食料システムサミット」(FSS:Food Systems Summit(フードシステムサミット))とは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成のためには持続可能な食料システム(※)への転換が必要不可欠だという、グテーレス国連事務総長の考えに基づき開催される国連主催のサミットです。2021年7月ローマでプレサミットが、2021年9月にニューヨークでサミットが開催されました。
同サミットは、持続可能な食料システムの確保を世界的な共通の課題として議論し、今後のあるべき姿を示そうとする各国ハイレベルによる初めての国際会議です。
- 国連食料システムサミットの概要(PDF : 715KB)
(※)食料システムとは、食料の生産、加工、輸送及び消費に関わる一連の活動のことを指し、本サミットの科学グループにおいては、「農業、林業または漁業、及び食品産業に由来する食品の生産、集約、加工、流通、消費および廃棄に関するすべての範囲の関係者及びそれらの相互に関連する付加価値活動、ならびにそれらが埋め込まれているより広い経済、社会及び自然環境を含むもの。」とされています。 - 国連Webサイト(食料システムサミットページ)(英語)[外部リンク]
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- 国連食料システムサミットの開催及び菅総理大臣のステートメント等▼
- 国連食料システムサミット・プレサミットの開催及び野上農林水産大臣の閣僚演説等▼
- 我が国が目指す食料システム変革に向けた道筋(National Pathway)の策定▼
- コミットメント▼
- ビデオメッセージ等▼
- 持続可能な食料システムへの変革のための対話と行動(アクション)▼
- 国連食料システムサミットの5つのテーマ▼
国連食料システムサミットの開催及び菅総理大臣のステートメント等
令和3年9月23日(木曜日)から24日(金曜日)まで、国連食料システムサミット(首脳級会合)がオンラインで開催されました。150か国以上の首脳級・閣僚や、関係者が参加し、食料システムの変革に向けた取組や考えについて発表しました。我が国からは、菅総理大臣がビデオステートメントを行い、食料生産性の向上と持続可能性の両立、自由で公正な貿易の維持・強化、各国・地域の気候風土、食文化を踏まえたアプローチの重要性について提唱するとともに、「みどりの食料システム戦略」を通じ、持続可能な食料システムの構築を進めていく旨を発言しました。
また、同サミットでは、国連と各国政府、多様なステークホルダー等との対話プロセスを踏まえ、グテーレス国連事務総長から食料システムの変革に向けた今後の取組の方向性を示した「行動宣言」が発出されました。
国連食料システムサミット・プレサミットの開催及び野上農林水産大臣の閣僚演説等
令和3年7月26日(月曜日)から28日(水曜日)まで、国連食料システムサミット・プレサミット(閣僚級の準備会合)が開催されました。各国の閣僚をはじめ様々な関係者が参加し、9月の食料システムサミットに向け、食料システムの変革に向けた議論が行われました。我が国からは、野上農林水産大臣が現地参加し、閣僚ラウンドテーブルや分野別セッション(イノベーションに関するセッション)に参加するとともに、閣僚演説を行いました。この中で、「みどりの食料システム戦略」を紹介し、持続可能な食料システムへの変革に向けた我が国の考え・取組について発言を行うとともに、EU、フランス及び東南アジア各国とそれぞれ合意した共同文書について紹介し、プレサミットの議論に貢献しました。
- 野上農林水産大臣の閣僚演説(外部リンク)
- 野上農林水産大臣の食料システムサミット・プレサミット(1日目)への出席について
- 野上農林水産大臣の食料システムサミット・プレサミット(2日目)への出席について
- 1.東南アジア各国との共同文書:持続可能な農業生産及び食料システムに関する共同文書(英文(PDF : 90KB)/和文(PDF : 140KB))
- 2.フランスとの共同文書「バランスの取れた食生活」に関する日仏共同文書(英文(PDF : 134KB)/和文(PDF : 209KB))
- 3.EUとの共同文書:持続可能な農業・食料システムへの移行のためのイノベーションに関する日EU間協力の強化(英文(PDF : 91KB)/和文(PDF : 355KB))
我が国の目指す食料システム変革に向けた道筋(National Pathway)の策定
関係者の皆様との一連の対話や、2021年5月に策定した「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、持続可能な食料システムの構築に向けた我が国の考えや取組方針「我が国の目指す食料システムの姿」を国連に登録しました。
- 我が国の目指す食料システムの姿はこちら(PDF:407KB) 別紙はこちら(PDF:5,839KB)(別紙の分割版等はコミットメントのページにあります。)
(参考)みどりの食料システム戦略
コミットメント
本サミットの趣旨に賛同頂いた我が国の69の民間企業・団体の皆様から、自らが行う取組等をコミットメント・提言として国連に登録しました。
ビデオメッセージ等
- FSSに向けたビデオメッセージはこちら
持続可能な食料システムヘの変革のための対話と行動(アクション)
本サミットでは、政府のみならず、生産から消費に至る食料システムに係る様々な関係者(生産者、企業、消費者等)も参加し、自ら実施できる、持続可能な食料システム構築のための具体的な行動(アクション)が求められました。 そのため、農林水産省では、様々なステークホルダーの皆様と対話(意見交換)を実施しました。2021年6月には、国連食料システムサミットに向けた食料システムを担う関係者の皆様が一同に会して「全体対話」を開催しました。
- 全体対話(2021年6月18日)
- 第9回食育推進評価専門委員会(令和2年12月11日)(PDF : 98KB)
- 第92回食料・農業・農村政策審議会企画部会(令和3年1月25日)(PDF : 178KB)
- 主婦連合会との対話(令和3年2月10日)(PDF : 107KB)
- 全国農業学校長協会との対話(令和3年3月17日)(PDF : 110KB)
- 新しい農村政策の在り方に関する検討会(令和3年3月18日)(PDF : 116KB)
- 4Hクラブとの対話(令和3年3月22日)(PDF : 283KB)
- 日本農業法人協会との対話(令和3年3月26日)(PDF : 247KB)
- コンシューマーグッズフォーラムとの対話(令和3年4月9日)(PDF : 97KB)
- 農業女子PJメンバーとの対話(令和3年4月13日)(PDF : 273KB)
- OECDとの共同ウェビナーにおける対話(令和3年4月14日)(PDF:130KB)
- 日本生活協同組合連合会との対話(令和3年4月15日)(PDF : 111KB)
- 第94回食料・農業・農村政策審議会企画部会(令和3年4月22日)(PDF : 92KB)
- 全国消費者団体連絡会との対話(令和3年4月23日)(PDF:203KB)
- あふの環メンバーとの対話(令和3年4月26日)(PDF : 220KB)
- 地方自治体(鶴岡市・横浜市・新潟市・邑南町・真庭市・糸満市)との対話(令和3年4月27日)(PDF:189KB)
- 地方自治体(北海道・山梨県・愛知県・徳島県)との対話(令和3年4月28日)(PDF:201KB)
- 地方自治体(帯広市・花巻市・富山市・京都市・豊岡市・筑前町)との対話(令和3年5月7日)(PDF:228KB)
- 地方自治体(天栄村・岩手町・志摩市・与謝野町・上勝町・綾町)との対話(令和3年5月11日)(PDF:212KB)
- 地方自治体(石川県・滋賀県・熊本県・沖縄県)との対話(令和3年5月12日)(PDF:190KB)
- 経団連農業活性化委員会との対話(令和3年5月18日)(PDF:198KB)
- 食品産業センター環境委員会との対話(令和3年5月18日)(PDF:182KB)
- 全国農業会議所との対話(令和3年5月21日)(PDF:205KB)
- JISNAS・FAOマンスリー合同セミナーにおける対話(令和3年5月28日)(PDF:294KB)
- 令和2年度第3回 食育推進評価専門委員会(令和2年12月11日)[関連ページリンク]
- 第92回・第94回食料・農業・農村政策審議会企画部会(令和3年1月25日・4月22日)[関連ページリンク]
- 第9回新しい農村政策の在り方に関する検討会(令和3年3月18日)[関連ページリンク]
- 国連食料システムサミット対話Webサイト(英語)[外部リンク]
国連食料システムサミットの5つのテーマ
本サミットでは、食料システムの課題として5つのテーマが設定されました。
- 質(栄養)・量(供給)両面にわたる食料安全保障
食料の安定供給、食料の安全保障の確立 - 食料消費の持続可能性
食育、健康的な食事、食品ロス削減、地産地消 - 環境に調和した農林水産業の推進
農林水産業が環境に及ぼす影響への対処(含デジタル化) - 農山漁村地域の収入確保
女性や若者を対象とした農山漁村での雇用創出と生計の安定 - 食料システムの強靭化
新型コロナを踏まえた食料サプライチェーンの強靭化
- 国連Webサイト(5つのテーマについて)(英語)[外部リンク]
- 参考資料:FSS2021~世界で議論される食料・農業問題~(PDF : 2,425KB)
お問合せ先
輸出・国際局国際戦略グループ
代表:03-3502-8111(内線3503)
ダイヤルイン:03-3502-8498
E-mail:foodsystemjapan★maff.go.jp
お問合せの際は上記メールアドレスの★を@に置き換えてください。