ジビエ学～鳥獣被害やシカ革を使う伝統工芸「甲州印伝」を調べてみよう～

シカやイノシシなどの野生鳥獣ちょうじゅうが、農家のうかさんの大事だいじに育そだてたお米や野菜やさい・果物くだものなどを食べ荒らしてしまい、日本の大問題もんだいに！！

その被害ひがいを防ふせぐために、毎年多くのシカやイノシシが捕つかまえられているんだ。

捕まえられた後は、お肉（ジビエ）として食べるほかにも、皮かわや角つのの利用りようが進めすすめられているよ。

この夏は鹿革しかがわを活用かつようした、伝統でんとう工芸こうげいの世界せかいに触ふれてみよう！

鳥獣ちょうじゅう被害ひがいって？！～野生やせい動物どうぶつと農業のうぎょうの問題～
鹿革を使った山梨やまなしの伝統でんとう工芸こうげい甲州こうしゅう印伝いんでんって？！
調べてみよう！自由研究ワークシート
ジビエを動画で学ぼう！
ジビエ学～シカの革を使って山梨県の伝統工芸「甲州印伝」を体験たいけんしよう～

1. 鳥獣被害って？！～野生動物と農業の問題～

近頃ちかごろ、里山で野生動物が農作物のうさくぶつを食べたりすることが問題もんだいになっているんだね。

そうなの！「鳥獣ちょうじゅう被害ひがい」と言うのだけれど、シカやイノシシなどの野生動物が増ふえ野山のやまに木の実みとかの餌えさが少なくなったり、農業をしない土地が増ふえることで野生動物が人里ひとざとに出でやすくなり、人里に出てきた動物が農家さんが丹精たんせい込こめて作っている農作物のうさくぶつを一晩ばんで食べてしまったり踏ふみ荒あらしてしまう被害が増えているんだよ。

そうそう！農地や農地の周まわりをきちんと管理かんりすることや、柵さくを設置せっちしたり、増えてしまったシカやイノシシを捕獲ほかくすることで対策たいさくをしているんだよね！

そうなんだ！そうして捕つかまえた動物の命を無駄むだにしないよう、ジビエにして食べたり、ペットフードにしたり皮や骨を利用して使う取組とりくみが進すすめられているんだよ～！今日は鹿革を使った山梨の伝統工芸について、学まなんでみよう！

2．鹿革を使った山梨の伝統工芸甲州印伝って何だろう？

印傳の山本HPより

わぁ！きれいな模様もようだね！

これは山梨県の伝統工芸「甲州印伝」の技法ぎほうを使ってつけられた模様だよ！落葉らくよう広葉樹こうようじゅのウルシの幹みきから取った漆うるしと鹿革を利用した伝統工芸なんだって！

へー！なんで印伝（いんでん）っていうんだろう？

印伝の由来ゆらいは、南蛮なんばん貿易ぼうえきが盛さかんな17世紀、オランダから伝つたわったインド産さんの装飾そうしょく革がわに「インデア革」と呼ばれた革があって、印度いんど伝来でんらいから印伝となったと伝えられてるんだって！

この技法を使って鞄かばんや財布さいふ、小物入れとか色んな製品せいひんが作られているよ。戦国時代せんごくじだいには武具ぶぐにも利用されていたんだって！

鹿革は柔やわらかく軽かるく、長ながく使い込こむことで光沢こうたくが増まし、さらに漆を使うことで丈夫で長持ながもちするんだよね。

印伝って色んな製品に使われているんだね。わたしも使ってみたくなっちゃった！

3. 調べてみよう！自由研究用ワークシート

【ジビエ学】自由研究ワークシート(PDF : 614KB)

完成したワークシートの画像をgibier-soudan※maff.go.jpまでメールで送ってね。（※を＠に変えてメールの宛先にしてね）
応募締切:8月30日（金曜日）
応募者の中から3名様に、印伝柄付きシカ革小物入れをプレゼントします！

ぼくの住すんでいる地域ちいきでも鳥獣被害ってあるのかな？野生動物が人里に出てこないようにするにはどうしたらいいのかな。

鳥獣被害は、日本中で起おこっているんだよ。身近みぢかな地域にどんな野生動物の被ひ害がいがあるか、調しらべてみてね。野生動物の種類しゅるいによって対策が違ちがうから、まずは相手あいてを知ることが大事だいじ！

へー！そうなんだ！まずは何の動物の被害かを突つき止とめないといけないんだね。
困こまっている農家さんたちのために、何かぼくにできることはあるかな？

捕獲されたシカやイノシシのお肉（ジビエ）をレストランで食べたり、シカ革やイノシシ革を使ったレザークラフトを楽しむことは、誰だれでもできて、鳥獣被害で困っている地域のためになることなんだよ。最近さいきんは、ジビエを使ったペットフードも人気なんだ。

みんなにおいしいジビエを届とどけるために、たくさんの人達たちが頑張がんばってくれているんだって。わたしはジビエについて調しらべてみようかな。

自由じゆう研究けんきゅうで調べたいテーマが決きまったら・・・

（1）山梨県の伝統工芸「甲州印伝」について調べてみよう。

〇やまなしの美技甲州印伝（外部リンク）
〇甲州印伝とURUSHINASHIKA(PDF : 1,086KB)

（2）ワークシートの(ア)～(オ)から選んだテーマについて、下のヒントを参考さんこうにして調べてみてね。（地域の図書館としょかんで関連かんれんの本を探さがしてみるのもいいかも！）

テーマ1．身近な地域の野生動物による鳥獣被害について調べてみよう。

★調べたい自治体じちたい（県庁、市役所、町役場など）のホームページを開ひらいて、キーワード「鳥獣被害」でサイト内検索けんさくしてみよう！
例たとえば、マフ塾じゅく2024「甲州印伝ワークショップ」のサテライト会場のある府県ふけんでは、こんなページがあるよ。

〇宮城県庁：農作物を野生鳥獣から守るために（外部リンク）

〇京都府庁：野生鳥獣に負まけない集落・農地を目指して（外部リンク）

〇岡山県庁：農作物等の鳥獣被害防止対策の推進すいしん（外部リンク）

〇熊本県庁：熊本県みんなで守ろう鳥獣被害対策（外部リンク）

テーマ2．よく似にた動物、アライグマ・タヌキ・ハクビシンの違ちがいを調べてみよう。

〇野生鳥獣被害防止マニュアル【中型ちゅうがた獣類じゅうるい編へん】

テーマ3．鳥獣被害対策で大切なことを調べてみよう。

★鳥獣被害対策の三本柱さんぼんばしらとは？次の資料しりょうから、答えを探してみよう！
〇ジビエ利用拡大コーナー：農林水産省 (maff.go.jp)「知って！楽しむ！ジビエ」、「捕獲鳥獣のジビエ利用を巡めぐる最近さいきんの状況」など
〇鳥獣被害の現状と対策：農林水産省 (maff.go.jp)
〇野生鳥獣による被害防止マニュアル等：農林水産省 (maff.go.jp)

テーマ4．シカなどの皮かわから革製品かわせいひんができるまでを調べてみよう。

〇獣革に関する豆知識まめちしき(PDF : 932KB)
〇原点げんてんは“環境かんきょうにやさしい革かわ”。獣皮じゅうひを獣革けものがわに変え、産地さんちに還かえす「MATAGIプロジェクト」山口産業さんぎょう株式かぶしき会社代表だいひょう取締役とりしまりやく社長・山口明宏｜ジビエポータルサイト「ジビエト」 (gibierto.jp)

テーマ5．野生鳥獣のお肉がレストランでジビエ料理になるまでは、どのような流ながれになっているかを調べてみよう。

★山で猟師りょうしさんが鳥獣を狩猟しゅりょう→？？？→街まちのレストラン
〇ジビエ利用拡大コーナー：農林水産省 (maff.go.jp)「知って！楽しむ！ジビエ」、「捕獲鳥獣のジビエ利用を巡る最近の状況」
〇ジビエが届とどくまで｜ジビエポータルサイト「ジビエト」 (gibierto.jp)
〇そのジビエ・・・流通りゅうつうさせて大丈夫だいじょうぶ？(PDF : 478KB)
〇国産ジビエ認証制度

4．ジビエを動画どうがで学ぼう！

5．ジビエ学～シカの革を使って山梨県の伝統工芸「甲州印伝」を体験しよう～

印伝WS

こども霞が関デーの取組のひとつとして、シカの革を使った「山梨県の伝統工芸甲州印伝を体験できるワークショップ♪」（←申し込みは左をクリックしてね♪）を実施しています。
応募受付は、7月29日（月曜日）23時59分まで♪

もっと知る

鳥獣被害についてもっと知りたい場合はこちら

鳥獣被害対策コーナー

ジビエについてもっと知りたい場合はこちら
ジビエ利用拡大コーナー

全国ぜんこく各地かくちのジビエ飲食店いんしょくてんやレシピ、イベントなどを紹介しょうかいする、ポータルサイト「ジビエト」！ここでは4で紹介しょうかいした動画以外いがいも見ることができるよ！
ジビエト：https://gibierto.jp/（外部リンク）

お問合せ先

農村振興局鳥獣対策・農村環境課
鳥獣対策室鳥獣利活用技術班

担当者：清水、伊藤
代表：03-3502-8111（内線5502）
ダイヤルイン：03-6744-7176

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