更新日:令和3年3月26日
牛疫について
牛疫とは、牛疫ウイルスによって起こる家畜の伝染病で、強い伝染力を持ちます。牛や水牛では感染すると多くが死亡します。
1.国内における牛疫について
我が国の家畜伝染病予防法において「家畜伝染病」に指定され、患畜・疑似患畜の速やかな届出とと殺が義務付けられています。
国内における最後の発生は1922年であり、現在、我が国は本病の清浄国です。汚染国からの動物や畜産物の輸入制限等の適正な輸入検疫等により、我が国への本病ウイルスの侵入防止に努めてきました。
2015年5月に開催された第83回OIE総会において、農研機構動物衛生研究部門が「牛疫ウイルス所持施設」として認定されました(津田知幸:牛疫の歴史と日本の関わりについて(PDF : 175KB))。
2.海外における牛疫について
歴史的には、18世紀にヨーロッパで流行し2億頭の牛が死亡するなど、非常に恐れられた病気です。
FAO(国際連合食糧農業機関)及びOIE(国際獣疫事務局)により撲滅キャンペーンが進められた結果、2011年5月に開催された第79回OIE総会において撲滅が宣言されました。 →第79回OIE総会の概要はこちら
1980年以降に牛疫の発生があった国(PDF : 272KB)
3.参考情報
日本獣医師会雑誌第63巻第9号[外部リンク]/牛疫根絶への歩みと日本の寄与
農研機構動物衛生研究部門
動物衛生研究所究報告第114号[外部リンク]/牛疫および牛系牛疫毒釜山系を巡る東アジアの家畜防疫小史
動物衛生研究所研究報告119号[外部リンク]/牛疫の撲滅活動に従事して
家畜の監視伝染病/牛疫[外部リンク]
家畜疾病図鑑Web/牛疫[外部リンク]
OIE/牛疫について(英語)[外部リンク]
FAO/牛疫の清浄化維持について (英語)[外部リンク]
FAO/牛疫に関するe-ラーニング(英語) [外部リンク]※受講には登録が必要です(英語)[外部リンク]
お問合せ先
消費・安全局動物衛生課
代表:03-3502-8111(内線4581)
ダイヤルイン:03-3502-5994