フォトレポート(愛媛県)令和6年度
愛媛県拠点が携わった農林水産施策(会議、イベント等)や農山漁村の風景などを紹介しています。
1月
中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」地方奨励賞授与式
- 撮影場所:愛媛県東温市
- 撮影日:令和7年1月17日
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」は、地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良な事例を選定し、全国へ発信する取組です。
この度、「奥松瀬川地区農村活性化協議会」が中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の地方奨励賞を受賞し、同地区に設けられた交流拠点「ほっこり奥松」において授与式を開催しました。
同協議会は、令和元年度に奥松瀬川地区6集落の地域運営を担う中心組織として立ち上げられ、荒廃農地の発生を防ぐ取組や、地域コミュニティの活性化などに取り組んでいます。
代表の森会長は、「リース作りや養蜂といった新たな事業にもチャレンジするなど、地域の伝統や良さを生かした特産品の商品化を進めているところで、受賞を機にさらに地域を元気にしていきたい。」と話していました。
農業を通じて地域に貢献
- 撮影場所:愛媛県今治市
- 撮影日:令和7年1月15日
今治市大三島町でかんきつ栽培を行っている越智農園を訪問し、意見交換を行いました。
代表の越智氏は、人口減少や離農が続く地元集落で、農業を通じて地域おこしに貢献したいとの思いがあり23年前に就農しました。現在、約1.3ヘクタールの園地で販売価格アップと労力の分散を考慮して、10種類のかんきつを栽培しています。
また、同農園では、地元のアルバイトスタッフの通年雇用や、新規就農者の技能研修も行っているとのことです。
同氏は、「販売価格を上げるために味にこだわりを持っている。そのためにはマルチ被覆栽培、樹上での完熟、適切な貯蔵管理と丁寧な選果箱詰めを行うなど手間暇をかけることが重要。」と話されていました。
中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」地方奨励賞授与式
- 撮影場所:愛媛県大洲市
- 撮影日:令和7年1月7日
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」は、地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良な事例を選定し、全国へ発信する取組です。
この度、「長浜高校水族館部」が中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の地方奨励賞を受賞され1月7日に授与式が開催されました。
同校水族館部は、全国唯一の部活動であり、海洋環境について学ぶことができ、一般公開日には、生物の解説や様々な体験イベントも開催しています。
この、「水族館部」人気により県外からも多くの生徒が入学し、人口減少が課題である地域に年間5,000人以上の交流人口をもたらし、地域活性化や地域経済に大きく貢献しています。
同部副部長の松岡さんは、「これからも精一杯、活動に取り組んでいき地域に貢献し、YouTube でも水族館部の活動を紹介していきたいです。」と話されました。
長校水族館は、昨年4 月に長浜水族館跡地の大洲市長浜保健センターに移転し、リニューアルオープンしています。
12月
中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」地方奨励賞授与式
- 撮影場所:愛媛県愛南町
- 撮影日:令和6年12月24日
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」は、地域活性化や所得向上に取り組んでいる優良な事例を選定し、全国へ発信する取組です。
この度、「愛南町役場水産課海業推進室(ブルーカーボンプロジェクトチーム)」が中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の地方奨励賞を受賞され12月24日に授与式が開催されました。
同推進室は、藻場造成で駆除していた“やっかいもの”のガンガゼウニに地元特産のブロッコリーと河内晩柑の廃棄部分を給餌し、「ウニッコリー」として商品化し販売、真珠母貝養殖の筏に繁茂して養殖作業を妨げる海藻をブルーカーボンとして再評価し、四国初となるJブルークレジット®認証を取得するなど、同町の水産業振興に取り組んでいます。
同推進室は、「今後も「海業」の一環として事業展開し、持続可能な海業の実現を目指すことで、町全体の活性化に繋げていきたい。」と話していました。
「海業」…海や漁村の地域資源の価値や魅力を活用する事業
中国四国農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」選定証授与式
- 撮影場所:愛媛県今治市
- 撮影日:令和6年12月17日
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」は、「強い農林水産業」、「美しく活力ある農山漁村」の実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良な事例を選定し、全国へ発信する取組です。
12月17日、愛媛県拠点は「しまなみイノシシ活用隊」を訪問し、選定証の授与式を開催しました。
同団体は、イノシシによる農作物被害が増加する中で、利用が進んでいなかった捕獲したイノシシを食肉等として利活用し、地域資源として所得に結びつけるため、平成22年に設立されました。
代表者の渡邉氏は「鳥獣による被害の防止だけでなく、狩猟やジビエに関わる仕事で雇用が生まれ、地域への移住・定住が促進されています。今後とも、この団体が広域でのジビエ利活用の起点になるよう、前向きに取り組んでいきたい。」と力強く語っていました。
愛媛お手伝いプロジェクトに参加
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年12月7日
かんきつの収穫期を迎えた愛媛県では、収穫の人手不足が課題となっており、労働力を確保するために様々な取組が行われています。
その一つに「愛媛お手伝いプロジェクト」があります。これは希望者がボランティアとして登録後、参加可能な日時に収穫作業に従事する取組で、昨年までは八幡浜市や宇和島市の園地で募集をしていましたが、今年から新たに松山市内の園地での募集が加わりました。愛媛県拠点の職員も有志で登録しており、12 月7 日に興居島の山岡農園において収穫作業に参加しました。
同農園では7日から伊予柑の収穫がスタートし、月末まで収穫作業が行われるとのことです。
とうおんオーガニックフェスティバル開催される
- 撮影場所:愛媛県東温市
- 撮影日:令和6年12月7日
12月8日は、平成18年に成立した「有機農業の推進に関する法律」の10周年を記念して制定された「有機農業の日」です。今年も全国各地で有機農業関連イベントが開催されており、12月7日、愛媛県東温市でも「東温市の食と農と環境を考える会」主催の「とうおんオーガニックフェスティバル」が開催されました。
今年で2回目となる同フェスティバルでは、オーガニック給食をテーマにしたドキュメンタリー映画の上映会、地球に優しい農法で栽培された農産物や加工品などが並ぶバザー、農薬不使用の麦で北欧伝統の飾り「ヒンメリ」を製作する体験など、様々な企画が行われていました。
主催者の高安代表は、「有機農業やオーガニック給食の取組は、心と体を健やかに育み、自然環境や生物多様性を大切にすることにつながると思う。多くの市民に知っていただくため、本日のような上映会や美味しいものを食べていただく機会を作っていきたい。」と話されていました。
11月
みかんを食べて地元を応援しよう
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年11月27日
愛媛県拠点は、愛媛県が募集する県産かんきつ消費拡大運動「みかんdeチャージ」プロジェクトに参加し、今年で3年目となります。
同プロジェクトは、オフィスで働いている方々のココロとカラダにみかんをチャージしてもらうことで、健康で明るく元気な職場の醸成を目指しています。
また、食べることで生産者への応援や地産地消による輸送エネルギーの削減にも貢献できます。
現在、親睦会で「早生みかん」を購入し、職場でおいしくいただいており、職員からは、「事務室内のオレンジ映えと漂う香りが新鮮」と好評です。
復興のシンボル~根域制限栽培園でみかん初収穫~
- 撮影場所:愛媛県宇和島市
- 撮影日:令和6年11月25日
宇和島市吉田町玉津地区の園地で、平成30年7月豪雨の被災園地再編復旧の課題である緩傾斜化による品質低下などの不安解消を図るため、南予地域果樹産地協議会(JAえひめ南、南予地方局、宇和島市など)が、温州みかんの根域制限実証栽培を実施しており、この度、主力品種の「南柑20号」の初収穫が行われました。
根域制限栽培は、防根シートとブロックで形成した枠の中に培土を盛って苗木を植え付け、地表面をマルチ被覆し人為的な水分コントロールを行う栽培方法です。
この日は、同園地を管理している玉津柑橘倶楽部と同協議会の関係者が、きれいに色づいたみかんを収穫しました。JA職員によると、根域制限によるかんきつ生産は県内初で、果実の玉太りも良く、鳥獣や病害虫の被害も少ないとのこと。
同倶楽部の河野氏は、「栽培管理や収穫作業が軽減できた。災害に強く作業しやすい園地であれば、高齢者や初心者にも作りやすいと思う。」と話していました。
今後も災害からの復旧・復興に向け、関係者が一丸となって取り組んでいきます。
中学生の育てた野菜が対話を生む
- 撮影場所:愛媛県新居浜市
- 撮影日:令和6年11月19日
今年も新居浜市内にある道の駅「マイントピア別子」において、市立別子中学校の生徒たちが育てた野菜の販売会が開催されました。
同校では、5年前から生徒のアイデアで、中学生と地域の方が野菜づくりを通してパートナーシップを結び、地域を元気にすることを理念にいろいろな取組を行っています。
その一環として、今回は「別子ファーム」と名付けた畑で地域の方々と一緒にできるだけ農薬の使用を控えて作った野菜を販売しました。また、販売会に併せて開催した大人との交流対話ブース「おしゃべっし」では、育てた野菜や地域との交流、生徒が野菜管理部、地域連携部、広報・PR部に分かれて活動していることなど、生徒たちから明るく自信に満ちあふれた声が聞こえました。
参加した生徒は、「今年もたくさんのお客さんが来てくれました。別子山地域のことを多くの人たちに知ってもらえてうれしいです。」と笑顔で話していました。
「紅まどんな」販売始まる
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年11月18日
糖度が高く、ゼリーのような食感が特徴の愛媛県が誇る高級かんきつ「紅まどんな」の販売が今月16 日から始まり、松山市のJA 直売所「太陽市(おひさまいち)」では多くの人が買い求めています。
「紅まどんな」は愛媛県が独自に開発し、県内のみで栽培されているかんきつで、お歳暮などの贈答用としても人気です。
この日、当直売所の店頭には箱詰めされたおよそ200 セットが並べられ、待ち構えた消費者が次々に購入していました。
「紅まどんな」の出荷は来年1月上旬まで続きます。
皆様も、滑らかで果汁たっぷりの「紅まどんな」を是非一度食べてみてはいかかでしょうか。
(注)「紅まどんな」は、JA 全農えひめの登録商標です。栽培が愛媛県内に限られている「愛媛果試第28 号」のうち、県内のJA から品質を保証して出荷されたものに限り「紅まどんな」としての販売が認められています。
河内晩柑(かわちばんかん)生産者との意見交換
- 撮影場所:愛媛県愛南町
- 撮影日:令和6年11月13日
愛南町で、かんきつ類の生産・販売を行っている株式会社吉田農園(吉田浩代表取締役)を訪問し、意見交換を行いました。
同社は、同町が全国有数の生産量を誇る「河内晩柑」を主力に、土佐文旦、みかん及び甘夏等の多種多様なかんきつ類を栽培しています。
同社の河内晩柑は、樹上で完熟させる「木成り栽培」を行っています。これは、木にストレスがかかる栽培方法ですが、おいしさが増すのが特徴です。この栽培方法により、通常3 月~5 月頃までの収穫時期を8 月頃まで延ばすことができ、年間雇用が可能となりました。
吉田代表取締役は、「今後も河内晩柑の産地を守っていくとともに、媛小春や紅プリンセス等、新しい品種も増やしていくなどして、経営や雇用の安定を図っていきたい。」と話されました。
今治発の綿花で純国産シャツを
- 撮影場所:愛媛県今治市
- 撮影日:令和6年11月11日
令和6年3月にオーガニックビレッジ宣言を行った今治市で、株式会社しまなみコットンファームが農薬や化学肥料に頼らないワタの栽培に取り組んでいます。
現在、同社は市内で栽培した綿花を使った糸や生地、そしてシャツを作るまでの全てを国内で完結させることで無駄を省き、環境負荷を低減することなどを目指す「しまなみコットンプロジェクト」の取組をアパレルメーカーと共同で進めています。
ここで栽培に成功した「しまなみコットン」と名付けられた綿花は、流通量が少なく希少価値が高いとされている「超長綿」で、5月に植えた苗も成長し、間もなく収穫を迎えようとしています。
代表取締役の加地敏勝氏は、「素材から縫製に至るまでパーフェクト・メード・イン・ジャパンの純国産シャツができそうです。」と期待に胸を膨らませていました。
グニーユーカリの出荷がこれから最盛期を迎えます
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年11月5日
「ユーカリ」は、コアラの食べ物というイメージがありますが、種類も多く、多様な形状に合わせて、生け花や花束、フラワーアレンジメントなどに活用されています。
松山市や東温市では、松山市農業指導センターが特許を取得した「ユーカリ挿木技術」により、品質が安定したグニーユーカリの栽培が広がっています。
兼業農家だった松山市の上松誠氏も、6年前の定年退職を機にかんきつからグニーユーカリなど6種類のユーカリ類を中心に、現在では試験品目を含め約30種類の花木を栽培されています。
主にグニーユーカリでは出荷前日に収穫を行い、不要な葉を切り落として1メートルを超すものや60センチメートルほどに長さをそろえ、翌朝にJAえひめ中央に出荷します。
同JAによると、グニーユーカリの出荷は9月から翌年4月頃まで続き、主に重点3市場である関東方面(大田市場)、関西方面(なにわ花いちば)及び北海道(札幌花き園芸)を中心に全国約20市場に向けて出荷・販売されています。
有機シイタケ生産者との意見交換
- 撮影場所:愛媛県伊予市
- 撮影日:令和6年11月1日
伊予市の標高600mの山肌にある冷涼なほ場で、有機JAS認証の原木シイタケを栽培する生産者の方と意見交換を行いました。
同生産者は山が好きだったことから、十数年前に勤めていた会社を早期退職して山林を購入し、施設・機材をそろえて、シイタケ栽培を始め、平成29年に有機JAS認証を取得されたそうです。
原木に発生したシイタケの一つ一つにきめ細やかな栽培管理を行っているからこそ、収穫期である冬の寒い時期においしいシイタケが収穫できるそうで、真冬の温度や湿度保持のため袋掛けをすることもあるそうです。
同生産者は「これからの時代、有機を増やしていく必要があるだろうが、そのためには、失敗を恐れず自分で切り開く信念が大事」と、力強く語られていました。
10月
統計調査の永年協力者に農林水産大臣感謝状を伝達
- 撮影場所:愛媛県西条市、松山市
- 撮影日:令和6年10月31日
国民の皆様に統計調査への理解と関心を深めていただき、調査への協力をいただくことを目的に、政府によって、10月18日を「統計の日」と定められました。
農林水産省では、この「統計の日」を中心として、永年にわたり農林水産統計調査にご協力いただいた方々に対し、感謝状を授与しています。
今年度、愛媛県内では農林水産大臣感謝状を24名、中国四国農政局長感謝状を22名の方々にそれぞれ授与されます。
10月31日には農業経営統計調査にご協力いただいている、西条市の稲垣登さん、松山市の窪田昌訓さんに対し、宮本地方参事官から感謝状を伝達しました。
三つの「えん(縁・塩・円)」で地域に貢献
- 撮影場所:愛媛県今治市
- 撮影日:令和6年10月28日
今治市大三島町に製造拠点を置いて塩製造業を営む伯方塩業株式会社では、事業の一つとして有機農業に取り組んでおり、全てのほ場において有機JAS認証を取得しています。
同社が異業種である農業に参入を決めたきっかけは、地域に貢献するために何かできないかと模索する中、耕作放棄地対策に悩む地元の声を聞いたことや定年退職者の雇用の確保にもつながるのではないかと考えたからとのこと。
そして、7年前に農場を立ち上げ、三つの「えん(縁・塩・円)」を大事にしていこうという気持ちで「GOENファーム」と名付けました。
ここでは梅とさつまいもを栽培し、収穫したものは青果及び加工品として自社の売店や大三島道の駅で販売するとともに、収穫体験イベントなどで提供されています。
9月
天空の棚田で稲刈り体験
- 撮影場所:愛媛県大洲市
- 撮影日:令和6年9月27日
大洲市戒川地区の「樫谷(かしだに)棚田」で9月27日から29日にかけて棚田会員による稲刈りが行われました。樫谷棚田保存会事務局長の大崎氏によると、今年はイノシシの対策に手を焼いたが被害は限定的で、病虫害の被害もなく、順調に収穫期を迎え、例年以上の収量が見込めるとのこと。
ご夫婦で参加された方からは、「コロナ禍の折に、新聞で棚田会員の募集を知り応募し今年で3年目になります。お米を作ったことはありませんでしたが農作業は楽しく、きれいな景色で心も癒されます。」また、ご家族で参加された方からは、「刈り進めるのが楽しい。」「硬くて切るのが難しい。」「景色がのどかで、虫の音も聞こえて、子ども達には生き物との触れ合いが心の豊かさにつながる。」等の声が聞かれ、天空の棚田は晴れやかでした。
【関連URL】
「天空の棚田で田植え体験」(令和6年5月24日フォトレポートの記事)
https://www.maff.go.jp/chushi/nousei/ehime/photo/photo-r6.html#m05
彼岸花が見頃を迎えました
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年9月20日
毎年、9月下旬頃に咲く、赤い独特の形をした花をご存じですか。
秋の彼岸のころに開花することにちなみ、一般的に「彼岸花(ひがんばな)」と呼ばれています。
松山市窪野町の山あいには、彼岸花が一面に咲き誇るスポットがあり、毎年9月中旬頃から、地面を真っ赤に染める「彼岸花」を見に多くの方が訪れます。
残暑が厳しい日が続いていますが、今年もお彼岸に合わせたように「彼岸花」がきれいに開花しています。
ちなみに、よく見かける「彼岸花」は赤い色ですが、赤色以外の「彼岸花」もあるそうですよ。
8月
将来の農業を担う金の卵が有機農業学習及び意見交換
- 撮影場所:愛媛県今治市
- 撮影日:令和6年8月1日
県内12校から、有機農業に関心があり、将来は就農や農業に関係がある仕事に就きたいと希望する16名の生徒が、今治市役所での学習及び有機農業を営む生産者との意見交換に参加しました。
午前中、今治市農林水産課渡部課長補佐から、有機農業の基本及び今治市における有機農業の実状の講義を受けた後、午後から大西町で有機農業を営む井上果樹園を訪問しました。同園の井上氏から「有機農業では収量が減り規格外が多くなるが、規格外を有効活用し廃棄をなくすこと。」「苦労することが多い栽培方法ではあるが、販売ルートや販売方法を工夫することで収入を増やせる。」「そして何よりやりがいのある仕事である。」との言葉に生徒たちは感銘を受けていました。
参加した生徒からは、「有機農業を通じ、地域おこしに貢献したい。」「将来的に有機農業をやってみたい。」と、頼もしい意見が多く聞かれました。
7月
愛媛県学校農業クラブ連盟第1回各種発表県大会
- 撮影場所:愛媛県内子町
- 撮影日:令和6年7月25日
愛媛県学校農業クラブ連盟は、7月25日及び26日内子町の五十崎自治センターにおいて「耕そう 農業の芽 心の芽」を大会スローガンに各種発表県大会を開催しました。
本会は、農業高校生の甲子園と言われている「日本学校農業クラブ全国大会」の愛媛県予選会で、(1)農業生産・農業経営、(2)国土保全・環境創造、(3)資源活用・地域振興の3分野で高校生自らが考える課題や将来像の意見発表と、地域農業と連携した研究成果のプロジェクト発表が行われ、各部門最優秀賞が決まりました。最優秀賞となった3名と3校は8月に開催される四国大会へ出場します。
最優秀賞を受賞された皆さん、四国大会や全国大会での御活躍を祈念しております。
観光ぶどう園がまもなく開園
- 撮影場所:愛媛県西条市
- 撮影日:令和6年7月24日
西条市丹原町には、ぶどう狩りや持ち帰りができる観光ぶどう園が複数ありますが、令和4年にオープンしたばかりの「もくもく農園」を訪問し、園地で意見交換を行いました。
同農園の沼田氏は、「来訪者の喜ぶ姿を直接見ることができる観光農園に農業のやりがいを感じて令和元年に新規就農し、人気のあるシャインマスカットを中心に15種類以上の品種を栽培している。」とのこと。
同氏は、「現在、8月下旬の開園に向けて準備を進めており、多くの方に支えられて今年も無事に開園できそうです。来園していただくお客様や地域で応援してくれている皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。」と話していました。
松山市農業指導センターの「農業用ドローン研修会」に参加
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年7月23日
松山市農業指導センターで、農業者のドローンへの理解、関心を深めることを目的に、同センター主催による「農業用ドローン研修会」が開催され、農業者など約40名が参加しました。
農業資材等の販売を行う「日本ディーアールシステム株式会社」の渡壁社長による講習の後、ほ場においてドローンのセッティング体験、農薬・肥料散布の実演が行われました。
農薬散布のセッティングを行った参加者は、「手順を覚えれば、スマホ感覚で扱いやすい。」と感想を述べていました。ドローンの自動操縦及び半自動操縦の実演では、「自ら障害物等を感知してその場で滞空することに驚いた。」との声が聞かれました。
同センターの森貞所長は、「人手不足や省力化など、農業者が抱える不安を解消するため、このような体験会を今後も催したい。」と語られていました。
えひめ農業未来カレッジ(愛媛県立農業大学校)への施策説明
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年7月19日
愛媛県拠点は、えひめ農業未来カレッジ(愛媛県立農業大学校)において、総合農学科の2年生41名を対象に、みどりの食料システム戦略や愛媛県の農業事情などについて施策説明を行いました。
同カレッジでは、農業経営に必要な専門的知識・高度な技術を備え、社会情勢の変化に対応できる視野と創造力・適応力を持った人材の育成を図っています。
学生からは、「みどりの食料システム戦略は世界の農業の発展につながると思った。」、「就農したらSDGsの実践を心掛けたい。」、「日本の食料事情や県内農業の状況について理解できた。」などの感想が寄せられました。
新規就農に向けてみかん学校で研修中
- 撮影場所:愛媛県宇和島市
- 撮影日:令和6年7月8日
愛媛県の南予地域は、かんきつ栽培が盛んで「日本農業遺産」に認定された地域です。JAえひめ南では、関係機関と連携して新規就農(みかん農家)を目指す方に向けて、令和6年4月に「みかん学校」を開校しました。本年は5名の研修生が入校され、基礎知識や栽培技術について学んでいます。
取材時は研修園地において、指導員の指導の下、熱心に摘果作業を行っていました。研修生は、地元出身の方や県外からの移住者と多岐にわたっており、研修生の1人は、「大変、勉強になっている。将来は、紅プリンセス等も栽培してみたい。」と語られていました。
JAえひめ南では、今後も研修生を受け入れていき、新たな担い手の育成を進めていきたいとのことでした。
アスパラガスの夏芽が収穫のピークを迎える
- 撮影場所:愛媛県西条市
- 撮影日:令和6年7月3日
西条市のJA周桑管内では、アスパラガスの夏芽が収穫のピークを迎えています。
同JA管内は、県内産アスパラガスの主な産地として知られ、その優れた品質は「緑のささやき」として、愛媛県の「愛」あるブランド産品に認定されており、市場からも高く評価されています。
シャキシャキとした食感とみずみずしく程よい甘みが特徴の夏芽は、これから10月にかけて収穫が続き、県内を中心に関西方面にも出荷されます。
この日、訪問した生産者の豊田果歩氏のハウスでも、収穫時期を迎えたアスパラガスを収穫専用のハサミで1本ずつ丁寧に摘み取っていました。
同氏は「アスパラガスは疲労回復にも効果があるとされているので、私たちのアスパラガスを是非皆さんに食べていただきたいです。」と話していました。
6月
農泊の推進に向けて
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年6月25日
6月25日、松山市において、県内外から行政や観光業の関係者約20名が参加し、「食と景観を生かした農泊地域における取組事例発表&研修会」が開催されました。
農林水産省の農泊事業を活用している「かわうち農泊推進協議会」の吉金氏から、自身が経営する古民家宿での事例発表があり、宿泊客は料理や食材の説明はもとよりその地域ならではの体験を重視すること、特に外国人観光客は地元では見慣れた景観の「杉木立」など何を見ても感動すること、近くの滝まで30分は余裕で歩くなどの体験談が紹介されました。
続いて、専門家による「農泊や景観」、「食やインバウンド」に関する講演が行われ、その後のワークショップでは、参加者による地域の活動についての意見交換が熱心に行われ、「早速、農泊の旅行プランを作りたい」との声もありました。
(注)農泊とは、農山漁村地域に宿泊し、滞在中に地域資源を活用した食事や体験などを楽しむ「農山漁村滞在型旅行」のことです。
ドローン販売専門店との意見交換
- 撮影場所:愛媛県東温市
- 撮影日:令和6年6月21日
本年4月に、農業用ドローンの機材販売・修理、教習及び作業受託などを行う、農業用ドローン専門店「アグリジョイ」が開店したことから、同店を経営する日本ディーアールシステム株式会社の代表取締役の渡壁氏と意見交換を行いました。
同社は、農業の専門店である「グリーンセンターてんとうむし」も経営しており、多数の機体を所有するため、オープンな店舗で多くの方の目に触れる場があればと考えたことと、これまで培った技術や知見で、かんきつの担い手不足や高齢化、傾斜地での散布作業などに貢献できればと考え、開店を決めたとのことです。
最新のドローンは、高度な測位技術による自動散布の簡便化や、アトマイザー(散布装置)の大幅な流量増加による散布速度向上など、飛躍的に性能が向上しており、労力のかかる農薬及び肥料散布の省力化が期待されます。
同氏は、「農業用ドローンは未来の話ではなく、身近なものとなっている。まずはご体験いただきたい。」と語られていました。
「6月は食育月間」仲間と一緒にお弁当
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年6月19日
国の食育基本計画では、毎年6月を「食育月間」と定め、国、地方公共団体、関係団体などが協力して、食育推進運動を重点的に実施し、食育の一層の浸透を図ることとしています。
また、一年を通じて継続的に同運動を展開するため、毎月19日を「食育の日」とし、家族そろって食卓を囲むなどの取組が推奨されています。
愛媛県拠点では、「食育の日」である6月19日に、職員が弁当を持ち寄り一緒に食事をする「共食(きょうしょく)」を実施しました。
テーブルには家族愛に満ちた弁当や早起きして頑張った自作弁当などバラエティ豊かな弁当が集合しました。
持ち寄った弁当から会話が弾み、和やかな雰囲気のお昼休みとなりました。
松山大学への施策説明
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年6月12日
愛媛県拠点は、学校法人松山大学において、「愛南マダイ応援隊」の学生20名を対象に、「みどりの食料システム戦略」について説明を行いました。
「愛南マダイ応援隊」は、新型コロナウイルス感染症の影響で、愛媛県愛南町の養殖まだいの需要が落ち込んでいる問題を受け、令和2年に学生が立ち上げたグループです。
施策説明では、有機農業や環境負荷低減の「見える化」についても説明を行いました。学生は、有機農産物の生産量の少なさに驚いている様子で、農業の現状について見識を深めていました。
鳥獣害の防止に向けて
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年6月11日
6月11日、愛媛県庁議事堂において「愛媛県鳥獣害防止対策推進会議」が開催されました。同会議では、県内の鳥獣による被害が前年度は被害額、被害面積がともに減少したものの、引き続き高い水準で推移している旨の報告や本年度の鳥獣害防止対策について話し合われました。
愛媛県拠点もオブザーバーとして参加し、宮本地方参事官が全国の鳥獣害の状況や都道府県別被害額をグラフで表示し公開している「見える化」について情報提供を行いました。
また、同会議事務局から、愛媛県がジビエ(野生鳥獣肉)の利活用を推進するため6月1~30日に実施している「えひめのジビエ飲食店フェア」が紹介されました。
【関連URL】
農産物被害状況(農林水産省へリンク)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hogai_zyoukyou/index.html
えひめのジビエ飲食店フェアの開催について(愛媛県へリンク)
https://www.pref.ehime.jp/page/71736.html
令和6年度豊かなむらづくり全国表彰事業の現地調査
- 撮影場所:愛媛県今治市
- 撮影日:令和6年6月5日
中国四国農政局では、今治市大西町にある「有限会社こんぱら」において、「令和6年度豊かなむらづくり全国表彰事業」における現地調査を実施しました。
本事業は、農山漁村におけるむらづくりの優良事例の表彰、業績発表等を行うことにより、むらづくり活動の全国的な展開を助長し、地域ぐるみの連帯感の醸成及びコミュニティ機能の強化を図り、農林漁業及び農山漁村の健全な発展に資することを目的に昭和54年度から実施されています。
本年度、愛媛県から「有限会社こんぱら」の推薦があり、中国四国農政局むらづくり審査会における農林水産大臣賞の選賞の対象となるべき事例の審査を行うための現地調査が実施され、取組概要の説明や、米穀調製施設や野菜集荷場等の視察を行い、その後意見交換を行いました。
同社代表取締役の菅氏からは、企業理念「三方よし」(みんなの幸せ)の実現に向けて、これからも前に進んでいきたいとの声が聞かれました。
5月
天空の棚田で田植え体験
- 撮影場所:愛媛県大洲市
- 撮影日:令和6年5月24日
農林水産省では、「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~(ポスト棚田百選)」として全国271の棚田を選定しています。
愛媛県では5地区が選定されており、そのひとつである樫谷(かしだに)棚田は、標高970.8メートルの壺神山(つぼがみやま)の中腹に位置し、上下長は約250メートル、面積約3ヘクタールで水田の枚数は257枚にも及びます。
樫谷棚田保存会により保全活動が行われている同棚田において、5月24~26日、オーナー・トラスト会員及び関係者110名が田植えを体験しました。
参加者からは、「土に足を取られて大変だったが楽しかった」「今後も引き続き参加したい」などの感想が聞かれました。
同保存会では9月末に稲刈りを行う予定で、それに併せて新たなイベントを企画しているそうです。
愛媛の農業を担う若手リーダーが集う
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年5月15日
愛媛県農協青壮年連盟の主催による第67回通常総会が、リジェール松山クリスタルホールで開催され、関係機関の参加者を含め総勢約100名が参加しました。
同連盟は、JAの青年部や青壮年部に所属している農業経営者や農業後継者で構成されています。
次代を担う地域農業のリーダー育成に努めるとともに、安全・安心な食料の供給や環境保全型農業の推進に取り組みながら、子どもたちとの食農教育や消費者との交流会を実施するなど、幅広い活動を行っています。
同会において、愛媛県拠点地方参事官が「食料・農業・農村基本法」の見直し及び「みどりの食料システム戦略」についての講演を行いました。
「はだか麦」の収穫が最盛期を迎える
- 撮影場所:愛媛県東温市
- 撮影日:令和6年5月15日
愛媛県内では、5月中旬から大麦の一種である「はだか麦」が収穫最盛期を迎えており、生産者は収穫作業に追われています。「はだか麦」は乾燥を好み雨に弱く、収穫作業は空模様をにらみながら5月下旬まで続きます。
愛媛県産「はだか麦」の収穫量は昭和62年産以降、37年連続日本一を誇っています。昨年県下では1,470ヘクタールが作付けされ、そのうち撮影地の東温市は、195ヘクタールで県下作付面積の13パーセントを占める主要産地です。
収穫作業中の生産者は「収穫前の降雨の影響により、品質低下が心配である。収穫量も若干少ないのではないか。こんな状況の中で、施設利用料や資材代金を支払うと赤字になるのでは」と苦しい胸の内を語られました。
勘と経験に頼らない農業を
- 撮影場所:愛媛県西条市
- 撮影日:令和6年5月13日
西条市で大規模に米麦や大豆、たまねぎを栽培する徳永大宜氏と、農業を取り巻く現状について、意見交換を行いました。
同氏は、愛媛県のブランド米「ひめの凜」の栽培を始め、高温耐性があり、多収で食味の良い「にじのきらめき」を栽培するなど、新たな品種の導入にも積極的に取り組んでいます。
また、労力を軽減するため自動で正確に作業できる自動操舵トラクターを導入するなど、スマート技術も前向きに取り入れているとのことです。
「近年は米の消費量が減少傾向にある中、消費者にとって魅力的な米の栽培を行うとともに、把握したデータを「見える化」して、勘と経験に頼らない農業に取り組む必要がある。」と考えているそうです。
松野町でキウイフルーツ花粉国産化の取組
- 撮影場所:愛媛県松野町
- 撮影日:令和6年5月10日
松野町にある「(株)松野町農林公社花粉精製工場」では、キウイフルーツ花粉の生産が最盛期を迎えています。
これまで輸入に頼っていた花粉を国内で生産することで「キウイフルーツかいよう病」への感染リスクを軽減するため、生産農家と(株)松野町農林公社で組織する「松野町キウイフルーツ花粉事業組合」を設立し、同工場は昨年度から本格稼働しています。
この日も、町内の3戸の農家が、花粉専用園の雨よけハウスで栽培した雄樹から開花直前の花蕾(からい)を採取し、工場に持ち込んでいました。工場において、花蕾を専用の機械にかけ、採葯、乾燥、精製の工程を経て花粉が出来上がります。
精製された花粉は冷凍され、来年度の授粉用に出荷される予定で、公社の担当者によると、今年は約3~4キログラムの生産を見込んでおり、ゆくゆくは、県内の必要量をカバーできる産地を目指していきたいとのことです。
ジビエの自動販売機が登場
- 撮影場所:愛媛県久万高原町
- 撮影日:令和6年5月8日
総面積の約9割が森林で鳥獣被害も深刻な久万高原町に、本年4月、ジビエ(野生鳥獣肉)の自動販売機が登場しました。
この自動販売機は、道の駅「天空の郷(さと)さんさん」にキャンプ客などから閉店時間後にジビエを求める声が多かったため、同道の駅が町内の獣肉加工施設「マタギの郷(さと)かわせ」代表の石丸正之氏に打診し、道の駅10周年記念イベントに合わせて設置されたものです。
販売しているジビエは、町内で捕獲されたイノシシやシカなどの野生鳥獣を、マタギの郷で解体し冷凍したもので、今後もアナグマなど、旬のジビエと入れ替えていく予定とのことです。
同氏は、「捕獲から解体、カットまで1人で行うのは大変だが、地元の活性化につながればとの思いで頑張っている。臭みが少なく脂の乗りなど品質にこだわったジビエなのでぜひ食べていただきたい。」と話されていました。
4月
清涼感あふれる若手農業者との意見交換
- 撮影場所:愛媛県西条市
- 撮影日:令和6年4月24日
西条市で農業を営む伊藤大起氏と「みどりの食料システム戦略」などについて、意見交換を行いました。
現在、農業従事者の減少や高齢化が急速に進んでおり、農業にチャレンジする若い人たちを増やしていくことが喫緊の課題となっていますが、同氏は平成29年に親元就農して以降、米麦、清涼感いっぱいの葉わさびを育てる地元期待の若手農業者です。
同氏は、「有機農産物に対する消費者の理解が広まることを期待しています。また、私は子どもの頃から農業に慣れ親しんでいたので、抵抗なくこの仕事を始めました。自分が感じている農業の楽しさや、やりがいを自分の子ども達にも感じてもらえるようになればうれしいです。」と、さわやかな表情で語られていました。
若葉が茂る八十八夜
- 撮影場所:愛媛県四国中央市
- 撮影日:令和6年4月24日
新緑の季節となりました。県内有数の茶どころである四国中央市新宮町では、まもなく新茶の摘み取り作業が始まります。
標高約350メートルにあるこの地域は、茶の栽培に適した地形や気象条件などがそろい、戦後から盛んに茶が栽培されています。
栽培から加工・販売までを一貫して行っている大西茶園でも、急傾斜地にある茶畑で、新芽の状態を丁寧に確認していました。
園主である大西嘉一郎氏は、「霜に当たると新芽が壊死して変色してしまい、一番茶の減収や品質低下につながりますが、今年の茶は霜などによる影響もなく、天候にも恵まれて順調に育ちました。ちょうど八十八夜頃に茶葉が5枚出そろい、茶摘みを始めることができそうです。」と話していました。
なお、今年の八十八夜は5月1日となっています。
大きな「そらまめ」収穫中
- 撮影場所:愛媛県松山市
- 撮影日:令和6年4月22日
さやが空に向かって伸びるようにつくことが名前の由来になったとも言われている「そらまめ」。愛媛県は収穫量が全国第4位(令和4年産)で、県内有数の産地である中予地区では、1粒が一寸(約3センチ)ほどになる大粒の「一寸そらまめ」が多く栽培されており、各地で収穫作業が行われています。
生産者の門屋氏のほ場でも4月中旬から収穫が行われており、この日も「そらまめ」の張り具合を一つ一つ確かめながら丁寧に収穫されていました。同氏は「今年は長雨と寒さの影響で収穫量は減少したが、品質は良いので、消費者の方はぜひ味わっていただきたい。」と話されていました。
収穫はゴールデンウイークに最盛期を迎え、5月中旬頃まで行われるそうです。
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