こんにちは! エムスリーエンジニアリンググループ QAチームの城本(@yuki_shiro_823)です。
2022/03/10~11にかけて行われた JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'22 Tokyo にて、エムスリーQAチームによるミニセッションを行いましたので内容を紹介します。
JaSST Tokyoとは
毎年2日間の日程で開催される、ソフトウェアテスト分野で日本最大級のシンポジウムです。公募による事例発表の他に海外からも著名な方を招いて講演が行われます。 今年は「ユニコーン企業のひみつ」のジョナサン・ラスマセン氏による基調講演が行われました。
ミニセッション
今年のJaSST Tokyoでは初の取り組みとして、参加者同士のコミュニケーション用にDiscordが導入されていました。セッションの感想を他の参加者ともリアルタイムにやり取りでき盛り上がりました。Discord上では、セッション休憩時間に各スポンサー企業がミニセッションの時間を用意しており、エムスリーでも2つのミニセッションを行いました。
ミニセッション(1) 高速リリースを支えるエムスリーQAチーム
品質・リリーススピードを上げるために行っている取り組みの一部について紹介しました。
各テストプロセスでの分析
各テストプロセスでの作業や工数を振り返り、効率が悪くなっている作業をピックアップして改善しています。例えば、テスト準備作業で環境準備やデータ準備に時間がかかっていることが分かれば、データ準備の方法が改善できないか確認して、1日かかっていた準備時間が1時間程度に短縮できたなどの事例がありました。
自動テストの拡張
E2E自動テストがないサービスもまだあるため、そこに自動テストを積極的に導入しています。
エムスリーでは、各事業チームでそれぞれ最適な技術スタックを取り入れているため、個々で自動テストで確認したい内容や誰がメンテナンスをするかが異なっています。チーム事情に合わせて、既にSeleniumのテストケースが既に資産としてあるものに関してはそれをメンテナンス、新規のものに関しては最近導入したローコードテスト自動化サービスのmablでケース作成するなど、効率がよいと思われる方法を取り入れています。
ミニセッション(2) エムスリーQAチームでの取り組みについて
エムスリーエンジニアリンググループでは、各事業チームごとに最適な技術スタックを取り入れているため、QAチームでも担当する事業チームに合わせて工夫しています。それぞれのチーム毎に行っている工夫を紹介しました。
例えば、事業チームの一つサイトプロモーショングループの場合では、次のように工夫しています。
週次での不具合分析MTG
仕組みとして不具合を防ぐために、本番障害の分析と共有を行っています。 こちらの記事で詳しく紹介されているのでぜひご覧ください。 www.m3tech.blog
QA振り返りMTG
ふりかえりのシートにGood欄とTrivial欄を設けて、些細なことでも共有しやすい工夫をしています。
mabl勉強会の開催&資料化
mablはブラウザ操作を記録したものをそのまま再生できるローコード自動化サービスですが、テスト対象のシステムによっては少し使い方に工夫のいるものもあります。そういった場合の解決方法やサンプルを残すため、毎週1つのお題に沿ったmablの自動テストを参加者で作成しています。
mablの導入については、こちらの記事もぜひご覧ください。
他のチームでも様々に工夫していますので、ぜひ発表資料の方もご覧ください。
発表してみた感想
オンラインでの企業ブース対応は初の試みでしたが、Discord上で質問やコメントもいただくことができ、思ったより多くの方に楽しんでもらうことができたようです。特に高速リリースを支える取り組みの方では、セッション時間に収まりきらないほど質問をいただいて、Discord上で後から回答した回もありました! 他社のQAの方がどのようなことを気にされているか、私自身も勉強になって楽しい時間になりました。
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