慶應義塾大学大学院法務研究科法曹養成専攻(法科大学院)では、国際性、学際性、先端性を備え、21世紀の社会を先導する法曹の育成を目指しています。入学者選考においても、志願者が将来そのような法曹として社会で活躍するために十分な資質、潜在能力、意欲を備えているか否かを、様々な資料から総合的に判断して選考を行います。
選考では、志願者が、大学における学部を中心とした教育を通じて、専門的な学識、一般的な教養、外国語能力などを十分に修得してきているか否かを重視して判断しますが、社会人としての経験を有する志願者については、その経験を通して、いかにして高度な専門知識を身につけ、豊かな人間性を培い、新たな法曹への意欲を育んできたかについても考慮します。
以上の趣旨から、法学未修者コース・法学既修者コースのいずれについても筆記試験((法学未修者コースは小論文試験、法学既修者コース(特別選抜(5年一貫型)を除く。)は法律科目試験))の他に、学部成績等の提出資料を評価対象に加えています。さらに、志願者報告書を通して、志願者が大学学部・大学院などにおいて、どのような問題意識に基づいて学習・研究を行ってきたか、社会人として経験を有する者については、どのような経験を有し、何を身につけたか、またそれを通して法曹への意欲をどのように育んできたか、ということを判断しようと考えています。