1月6日の土曜日。北海道・旭川空港から車で10分ちょっと。編集部が訪ねたのが「東川クロスカントリースキー少年団」。全国大会出場者も輩出する名門クラブです。
朝9時30分から練習開始。ウォーミングアップを兼ねて、鬼ごっこから。ビブスを付けている子たちが鬼。
「東川クロスカントリースキー少年団」には小学生と中学生が所属しており、小学生からするとかなりのお兄さん&お姉さんの中学生は、スキル高し!
監督の宗原弘周さん。クロスカントリースキーの板はアルペンスキーよりもかなり細いのだそう。そして、この日の練習会場である「東川町地域交流センター(ゆめりん)」では、体験用ギア一式レンタルあり。スキー経験人生で2回の編集長、無謀にも借りてみたのですが……。
難しい! ドタバタとはこのことでした。あまりの無様さにカメラマンの関氏は1枚も写真を撮ってくれないという(笑)。それに比べて少年たちの達者さよ。2歳からすでに8年もやっている子もいて「乗るというより滑るイメージだよ。でもね、とにかくやってみないとわかんないから」と、やさしくも厳しく教えてくれました。
OK、やってみる。
それでも、雪の上を歩くので精一杯でしたが、2秒ぐらいスーッと滑れた時は超快感!
噂には聞いておりましたが、クロスカントリースキー、めちゃくちゃハードです。それでも、真剣な表情の子供たちは、息を上げることなくさらなる厳しい練習を重ねます。
アップダウンのある場所へと移動して、まずは坂を登っていきます。ということは……。
めちゃくちゃかっこいい! この日は小学生が9人と中学生が7人参加。中学生たちは、取材日の翌週に「北海道中学校スキー大会」を控えており、気合が入っておりました。男子は5km、女子は3kmなんだって。ハード!
監督の宗原弘周さんは、小学校1年生からクロスカントリースキーを始めて、ジュニアオリンピック4位の実績あり。出身は北海道の音威子府村というところで、クロスカントリースキーの盛んな土地柄だったのだそう。
「7年前に移住してきました。その頃からすでに『東川クロスカントリースキー少年団』はあったのですが、僕が監督を引き継がせていただいた形になります。そんな7年前にも、中学生が3人いて、その子たちが高校はもちろん大学に進学してからもスキーを続けてくれたんですよ。小学生と中学生の期間だけのスキー人生じゃないというのが、本当にうれしかった。いまの子たちを教えていて一番うれしい瞬間ですか? 僕が教えたことをやってくれる時じゃなくて、僕が教えたことを自分なりに消化して自分なりにトライしてみてくれた時です。失敗したって全然いいので」
練習は厳しいですが、ウォーミングアップと同じようにクールダウンではEnjoyな雪上ドッジボールを。
コーチのロビンさんはfromスウェーデン。昨年の11月から東川町に移住して、子供たちにクロスカントリースキーを教えている。どうですか、ロビンさんのこの町の印象は?
「ちっちゃいですね」
え? ちなみにスウェーデンのどちらから?
「ストックホルムです」
首都からだと、そりゃあこの町は小さく感じるかもです。
「でも、東川は静かで景色が美しいから大好きです!」
約2時間ほどでこの日の練習が終了。最後の挨拶が元気で礼儀正しくて、とってもいい感じ。練習を見守っていたお母さんいわく「極寒でやるスポーツだから、子供たちの忍耐力がついたと思います」。ちなみに、この日は地元の方からすると「びっくりするぐらい今日はあたたか。本気の極寒はこんなもんじゃないですから(笑)」とのことでした。