スキー少年と雪上BBQ!│月刊LOGOS│ロゴス:LOGOS
スキー少年と雪上BBQ!

VOL.160

スキー少年と雪上BBQ!

月刊LOGOS8年ぶりの冬企画WITHキッズたちです。冬のアクティビティの達人キッズ(雪合戦とか!)の練習や実践を取材させてもらいつつ、一緒に雪上BBQしてくるというシリーズ企画。今回は北海道の東川町というところで、クロスカントリースキーに夢中な子供たちが登場してくれました。厳しい練習の成果である見事な「滑り」やソーセージ5本一気刺しという妙技まで見れちゃった「BBQ」はもちろん、彼らが夢を語った「インタビュー」や「東川町ぶらり旅」(名峰・旭岳が有名!)まで。たっぷり4章構成でお楽しみあれ!

撮影/関暁
編集/渡邊卓郎
取材・文/唐澤和也(Punch Line Production)
アートディレクション/ナカムラグラフ
Webデザイン/Rhino inc.

1月6日の土曜日。北海道・旭川空港から車で10分ちょっと。編集部が訪ねたのが「東川クロスカントリースキー少年団」。全国大会出場者も輩出する名門クラブです。

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朝9時30分から練習開始。ウォーミングアップを兼ねて、鬼ごっこから。ビブスを付けている子たちが鬼。

「東川クロスカントリースキー少年団」には小学生と中学生が所属しており、小学生からするとかなりのお兄さん&お姉さんの中学生は、スキル高し!

監督の宗原弘周さん。クロスカントリースキーの板はアルペンスキーよりもかなり細いのだそう。そして、この日の練習会場である「東川町地域交流センター(ゆめりん)」では、体験用ギア一式レンタルあり。スキー経験人生で2回の編集長、無謀にも借りてみたのですが……。

難しい! ドタバタとはこのことでした。あまりの無様さにカメラマンの関氏は1枚も写真を撮ってくれないという(笑)。それに比べて少年たちの達者さよ。2歳からすでに8年もやっている子もいて「乗るというより滑るイメージだよ。でもね、とにかくやってみないとわかんないから」と、やさしくも厳しく教えてくれました。

OK、やってみる。

それでも、雪の上を歩くので精一杯でしたが、2秒ぐらいスーッと滑れた時は超快感! 

噂には聞いておりましたが、クロスカントリースキー、めちゃくちゃハードです。それでも、真剣な表情の子供たちは、息を上げることなくさらなる厳しい練習を重ねます。

アップダウンのある場所へと移動して、まずは坂を登っていきます。ということは……。

めちゃくちゃかっこいい! この日は小学生が9人と中学生が7人参加。中学生たちは、取材日の翌週に「北海道中学校スキー大会」を控えており、気合が入っておりました。男子は5km、女子は3kmなんだって。ハード!

監督の宗原弘周さんは、小学校1年生からクロスカントリースキーを始めて、ジュニアオリンピック4位の実績あり。出身は北海道の音威子府村というところで、クロスカントリースキーの盛んな土地柄だったのだそう。

「7年前に移住してきました。その頃からすでに『東川クロスカントリースキー少年団』はあったのですが、僕が監督を引き継がせていただいた形になります。そんな7年前にも、中学生が3人いて、その子たちが高校はもちろん大学に進学してからもスキーを続けてくれたんですよ。小学生と中学生の期間だけのスキー人生じゃないというのが、本当にうれしかった。いまの子たちを教えていて一番うれしい瞬間ですか? 僕が教えたことをやってくれる時じゃなくて、僕が教えたことを自分なりに消化して自分なりにトライしてみてくれた時です。失敗したって全然いいので」

練習は厳しいですが、ウォーミングアップと同じようにクールダウンではEnjoyな雪上ドッジボールを。

コーチのロビンさんはfromスウェーデン。昨年の11月から東川町に移住して、子供たちにクロスカントリースキーを教えている。どうですか、ロビンさんのこの町の印象は?

「ちっちゃいですね」

え? ちなみにスウェーデンのどちらから?

「ストックホルムです」

首都からだと、そりゃあこの町は小さく感じるかもです。

「でも、東川は静かで景色が美しいから大好きです!」

約2時間ほどでこの日の練習が終了。最後の挨拶が元気で礼儀正しくて、とってもいい感じ。練習を見守っていたお母さんいわく「極寒でやるスポーツだから、子供たちの忍耐力がついたと思います」。ちなみに、この日は地元の方からすると「びっくりするぐらい今日はあたたか。本気の極寒はこんなもんじゃないですから(笑)」とのことでした。

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子供たちと一緒に雪上BBQをEnjoyするのは、2016年の月刊LOGOS「岩手で雪合戦を教わってきました。」以来なので、8年ぶりのことでしょうか。いやぁ、極寒からほど遠い、ビックリするぐらいのあたたかさで本当によかった!ま、東京から来た編集部一同からすると、充分な北国感はあって、それがまた最高でした。

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スキーはからっきしでしたが、雪上BBQはお任せあれ。今回のグリルは「LOGOS theピラミッド篝火 XL」をチョイス。組立て時に高さ76cmをキープできるので雪の上でもいい感じです。しかも、簡単組立て約20秒!

雪上BBQに自信ありな編集部ですが誤算がひとつだけありまして、小学生アスリートの食欲をなめておりました! 1度に5個もソーセージを刺しちゃうとは……。もっとたくさん用意しておけばよかったっす。

でも、よかったです、お雑煮も用意しておいて。保温性が抜群で寒い季節でも使い勝手のよい「LOGOS×萬古焼 いろり吊り土鍋」大活躍でした。

大活躍といえば、小学生メンバーに好評だったのが「どんぐり PANELドーム 290-BC」。秘密基地感が少年ごころをくすぐったのでしょうか。雪の上なのでちょっぴりてこずったけれど、それでも約5分という簡単設営です。

あとですね、コナンくんばりの名探偵は、彼らが食べているものがなにか気になったと思うのですが……。

北海道ということで、じゃがバターに挑戦してみました。月刊LOGOSの先月号「やきいもブギウギ」で培ったノウハウを駆使して「BBQお掃除楽ちんシート(極厚)」に包んであたためただけ!

包んであたためるだけって、ノウハウを駆使はしてないですね(笑)。でも、じゃがバター、中学生のみんなにも大好評でした。来週の大会も、じゃがバターパワーでファイトです!

もう一品、喜んでくれるかもと用意したのがこちら。「レイリー・ホーローケトル 2.3L」でお湯を沸かしまして……。

魔法の液体をカップに入れて、お湯を注ぐだけで「ホットカルピス」の完成!

偉大だなぁ、魔法の液体。もれなく大好評。

少年たちは、ずっと元気でした。ちなみに、「どんぐり PANELドーム 290-BC」は10個の窓が配置されているので、換気しやすく通気性もバッチリです。

煙突の長さを5段階に調節可能な「miniたき火ストーブ」。白い雪にブラックボディが映えておりました。

LOGOS theピラミッド篝火 XL」は、BBQグリルとしてだけでなく、本格たき火台としても使える寒い季節の相棒。みんなであたたまってください。

少年たちは、ずっと元気でした。たき火いらずの元気さで、食後の雪合戦では〝いい顔〟が雪の上にたくさん咲いたのでした。

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実は、練習が終わって雪上BBQが始まろうとする頃。なぜだか、小学生のみんなが口々にこんなことを言い始めたのです。

「インタビューはまだですか?」

こちらからインタビューさせてくださいとお願いすることはあっても、催促されたのははじめてのこと。うれしいぜ! 正直、当初の予定にはなかったけれど、みんなの人生初かもしれないインタビュー、やっちゃいましょう。

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松島柊太くん(小5)

「クロスカントリースキーの好きなところは……まぁ、自由気ままに滑れるところですね。苦しいところは……まぁ、登り坂ですね。僕の夢は……まぁ、体力をもっとつけて消防士になることです」

高橋 悟くん(小4)

「クロスカントリースキーは、勢いよく滑ったら風が気持ちいいです。あと、登るまではきついけど、高いところからの景色もキレイだったり。夢は、アナウンサーになることです。困っている人のために、地震などの情報も迅速に教えてあげたいです」

菅野恵太くん(小4)

「今日の練習は100点満点で80点でした。クロスカントリースキーは、くだりが気持ちよくて、登りが苦しいです。将来なりたい職業は、空港の管制官です」

五十嵐翔星くん(小3)

「クロスカンカントリースキーで好きなのは、大会に出て人を追い抜くこと。苦しいのはね、大会に出て登る時。将来の夢は、箱根駅伝に出ること。好きな大学は、青山学院です!」

正垣玲三郎くん(小3)

「クロスカントリースキーは……ママに入れって言われたんだけど……でも、今日の練習の鬼ごっことかのゲームは楽しいです。苦しいのは坂。登る時です。将来の夢はサッカー選手で、好きなのは三苫選手です」

中田泰山くん(小3)

「クロスカントリースキーは、けっこう登りに登って、けっこう急な坂を滑りおりるのが楽しい。苦しいところは、がんばらないといけないこと全部。夢は、ふたつあります。クロカンの選手か、柔道選手です」

中田莫山くん(小5)

「ゴールした時の達成感が好きです。苦しいことはやっぱり登り。クロスカントリースキーを趣味でやりながら、プロのサッカー選手になるのが夢です」

中瀬太一くん(小6)

「クロスカントリースキーは、雪の上で走れるところが好きです。板がなかったらそうはいかないので。苦しいのはやっぱり登りだけど、でも、おもしろいです。将来の夢は、大工さんになることです」

岸田啓汰くん(小3)

「山を登るのは苦しいけど、登り終わってシューって滑りおりるのが好き。夢はサッカー選手。ポジション? ま、全部できるけど、一番好きなのは、右サイドハーフ。好きなサッカー選手は……いっぱいいるんだよなぁ。日本の選手だったら三苫薫選手! 外国だったら、メッシとロナウド!」

彼らの人生初?……かもしれないインタビューは、こちらからすると「インタビューはまだですか?」と催促してもらえたライター人生初の出来事でした。光栄でした。そして、写真には写っていないのですが、このあと、父兄のみなさまが片付けを手伝ってくれて、というか、ほぼほぼ片付けてくれて本当に助かりました。「東川クロスカントリースキー少年団」の選手のみんな、そして関係各位のみなさま、ありがとうございました!

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「東川クロスカントリースキー少年団」は、その名に町名が冠されています。「写真の町」としても知られる北海道川上郡東川町をぶらりと旅してきました。

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クロスカントリー少年団の取材時は天候に恵まれましたが、別日のこの日は、曇天。目指すは、北海道最高峰であり、百名山のひとつにも数えられる「旭岳」。道中は曇天ですが、山の天気は変わりやすいもの。旭岳の上は晴れていますように!

旭岳に向かう道中、やけに人に慣れたキタキツネが。ゆっくりと車を停めて撮影したとはいえ、まったく逃げずにこちらを見つめてくれました。旭岳快晴の吉兆?

旭岳にはロープウェイで6号目(標高1600メートル)まで登れます。正式名称「大雪山旭岳ロープウェイ」は超満員。ってことは、きっと頂上は好天という吉兆?

乗ること10分。はい、NO吉兆です。実はこの日だけでなく、東川町滞在最終日にも再訪したのですが、好天には恵まれませんでした。

とはいえ、スキーヤー&スノーボーダーには「大吉」な雪質で、極上のパウダスノーが海外からの人々にも人気なのだとか。混在していたロープウェイも日本人のほうが少ないぐらい。

ここで、編集部は二手にわかれます。カメラ関氏とワタクシ唐澤は撮影をあきらめて下山。編集の渡邊氏はといえば……。

レッツスキー! 実は渡邊氏、スキーとサーフィンを愛するアウトドアピーポーで、今回の取材旅行にも自前のスキー板を持ち込んでいたのでした。写真は、ロープウェイから。映っているのは渡邊氏ではないけれど、のちに合流した彼はひとことこう言いました。

「今年、最高の雪質でした!」

Nice Enjoyでしたね。まぁ、今年っつっても、まだ1週間しか経っていなかったのですが(笑)。

旭岳からくだって、「大雪山旭岳源水公園」へ。実は東川町は日本でも珍しい上水道のない町。多くの住人が自前の井戸で良質な水を確保できるから、そんな夢のような暮らしが実現できてるんですって。

ココは大雪山連峰の雪解け水が長い時間をかけて濾過された清らかで美味なる水を汲むことができるスポット。カルシウムとマグネシウムの割合が、人体に最適な2対1、かつ、ミネラルも豊富。

……なんてウンチクは置いておいたとしても、ひとくち飲んで言えることは「うまい!」でした。

今回の旅は、1月5日から9日までだったのですが、束の間の青空や紫紺の夕景が美しかったです。

そして、「アサヒの丘キャンプ場」へ。

せっかくの北海道ですから、雪の中でのデイキャンプをしてみたかったのでした。

おっさん3人で地元のお店で食材をゲットして、地産地消ランチを。ちなみに、カメラ関氏に続き、編集の渡邊卓郎氏も料理男子でして、ワタクシ唐澤は今回も食べる専門だったのでした。ラッキー〜。

各サイトはかなり広めの作りでよい感じ。「あか」「みどり」というサイト名は、大雪山系とも呼ばれる「赤岳」や「緑岳」にちなんでのもの。残念ながら好天には恵まれなかった旭岳も、大雪山系の名峰のひとつです。

たき火もEnjoyです。この季節は一面の銀世界ですが、キャンプ場のまわりは田園が広がっているのだそう。オーナーの井川さんは「田植えの時期と収穫の時期のキャンプもおすすめですよ」。雪もいいけど、緑もよさげですね!

というわけで、8年ぶりの冬企画WITHキッズ@東川町は、ぶらり旅も含めて、最後までEnjoyなまま幕を閉じたのでした。

ところがでもしかしです。

月刊LOGOSの幕は閉じたけれども、雑誌「PAPER LOGOS」は、この秋、〝開幕〟です。旅と人とアウトドアがテーマなPAPER LOGOS。12冊目の最新号では、写真の斎藤隆悟さんファミリーをはじめ、東川町で出会った人々にもクローズアップします。冬がすぎ春がきて夏が終わって秋の発売と、かなり先の話ではありますが、お楽しみに!

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