選手宣誓的にさつまいもで「本日焼きまくりまーす」「そして食べまくりまーす」と誓ってくれた18歳は、春陽ちゃん(写真左)となみこちゃん(同右)。同じ高校のダンス部で知り合ったんだって。
師匠を訪ねてから約1ヶ月。撮影の前日にさつまいも5種を相談してセレクトしてきました。写真左上のぽっこりしたものから時計回りに「安納芋」「?」「ふくむらさき」「五郎島金時」「?」。ん? 「?」が2つってどういうことなのでしょう。ミステリアスな展開ですが、乞うご期待!
さぁて、焼いちゃいましょうか。気合十分のふたりが着用しているのは「サーモアヘビーフーディ(Family)」。寒い季節があたたかい、軽量性と保温性を兼ね備えたダウンです。
リメンバー師匠の教えです。
③160〜200℃で45分〜1時間、焼くべし。
でもですね、読者の皆様のなかには「どうすれば200℃とかの温度がわかるのよ?」と疑問だった人もいたはず。ふふふ。こちらのアイテムなら大丈夫。「LOGOS THE KAMADO EMiwa コンプリート」は温度計付き。今回はあえてのロースタイルで200℃にあたためます。
ふたりに焼いてもらったのは、「五郎島金時」(なみこ担当)と「鳴門金時」(春陽担当)。「五郎島金時」は02で紹介済ですが、「鳴門金時」はしっかりとした食感と上品な甘さで、とくに関西では定番の品種なのだそう。ともにホクホク系代表の品種。
KAMADOの部は、45分後にタイマーセット。
同時進行で、「とにかく自由に」焼いちゃおうと思ったのが……。
やきいもといえばこれでしょう! 屋台のやきいも屋さんに憧れて、ダッチオーブンに、石をしいてみました。
グリルは「LOGOS the ピラミッドTAKIBI L コンプリート」をチョイス。重たいダッチオーブンでも余裕で直置き可能なゴトクを標準装備。アウトドア石やきいものベストコンビです。
チョイスしたのは、「ふくむらさき」(写真上)と「安納芋」(同下)。ねっとり系の2品種ですが、「安納芋」は甘くてしっとりした食感が人気。
ダッチオーブンの部も45分後にタイマーをセット。KAMADOの部と同時進行です。KAMADOの部は、遮温カバーをして200℃をキープし続けます。
ところで、気づきましたか?
この2つのアイテムでは、アルミホイル的なものでのくるくるなし&濡らした新聞紙で巻くのもなし。濡らした新聞紙を巻くことでやきいもがおいしくなるとの説もあるようですが、今回は不採用。アルミホイル的なものも「高温の熱源が近すぎて焦げるリスクがなければ必要なし」という師匠の教えを守りました。
さてさて、どうなることやら?
おしゃべりしていれば18歳の45分間なんてあっという間。ちなみに、彼女たちが気合十分のダウンを脱いじゃったのは、この日が12月とは思えぬほどにあたたかだったから。代わりに「Tradcanvas ゆらゆらハンモックチェア」がお似合いの日曜日でした。
はい、あっという間の45分後です。焼き上がったのでしょうか? リメンバー、師匠の教えです。
④竹串を刺してス〜ッと入れば焼き上がり。
ス〜ッとは刺さらず、ちょっと引っかかったので15分間の延長です。即、遮温カバーを閉じて高温をキープです。
そして、延長15分後のトータル60分後。
焼けました!!!
KAMADOの部は、「五郎島金時」と「鳴門金時」のホクホク系代表2品種。ふたりの感想です。
「五郎島金時、おいしいです!」(春陽)
「五郎、おいしい!」(なみこ)
「五郎島金時、甘いです。でも甘すぎない。ちょうどいい甘さです」(春陽)
「五郎、皮もおいしい!」(なみこ)
もしも、トーナメントだったのなら、なみこちゃんいわくの五郎こと「五郎島金時」の圧勝でした。
さらに、ふたりは味変で塩を加えたバージョンもEnjoy! まずは、シンプルにやきいもを。そして、自由に味変を。このイズムこそ、多種多様なやきいもと出会えた01の「やきいもフェス」で学んだ楽しみ方でして、撮影前にふたりと一緒にあれこれ買い物してきたのでした。
そして、やきいもGOES ONです。65分後のダッチオーブンの部。蓋をあけた瞬間に甘い香りが! ふたりは竹串を刺すことが楽しくなりすぎて若干刺しすぎの感はありますが、焼けました。
石がゴトクの役割をしてくれたのでしょうか。焦げ付きもなく、ちょうどいい感じの焼き上がり!
ダッチオーブンの部は、「ふくむらさき」と「安納芋」のねっとり系2品種。ふたりの感想です。先ほどの暫定王者「五郎島金時」とどちらがお好みがジャッジもお願いします。
「安納芋、きれいでおいしい。蜜を食べているよう。……でも五郎島金時!」(春陽)
「ふくむらさき、甘くておいしい。やきいもというより、もはやスナック菓子みたいです。でも、五郎!」(なみこ)
というわけで、「五郎島金時」が暫定王者の座を守り抜きました。
そして、18歳の底力を見たのが、味変タイム。
甘いもの(安納芋)&甘いもの(アイス)の最強コンボ。でも、ふたりは幸せそうに「おいしぃー!」とハモっておりました。
いやぁ、「18歳と焼いてみた。」のブギウギも絶好調です。師匠が言うように「やきいもに失敗なし」なのでしょうか。
いやいや、まだまだ油断大敵です。なぜなら、最大の挑戦=たき火の部が残っているから。
たき火の部その1は、「LOGOS the ピラミッドTAKIBI L コンプリート」を使って。一般的なアルミホイルだと燃えてしまうリスクがあるようなので「BBQお掃除楽ちんシート(極厚)」をチョイス。アルミホイルよりかなり厚手なので高温でも燃えたり溶けたりしなくて、いい感じ。たき火の部でも、濡れた新聞紙は採用せず(巻かず)にトライです。
たき火の部その2は「コンパクトハイカロリーTAKIBI」を使って。編集長のごり推しでプラスを。たき火オンリーで、やきいもを焼いたことのないアイテムだと思うのですが、いけると思うんですよね。薪ではなくダッチチャコールで実験。
⑥やきいもとは待つこととみつけたり
あ、師匠の教えじゃないのに大きな文字でお届けしてしまいました。たいしてうまいこと言えていない句を読みながら、待つこと再びの60分。
「鳴門金時」が美味なる香りとともに焼きあがりました。個人的には、けっこうな達成感が。みなさーん、「コンパクトハイカロリーTAKIBI」でも、やきいもが焼けちゃいますよ!
でもでも、本番はこちら。濡れた新聞紙は採用せず(巻かず)に、たき火でおいしくやきいもは焼けるのか?
焼けました!
あ、うれしくてまたしても文字を大きくしてしまいましたが、香りと見た目はバッチリです。気になる味のほうはいかがでしょう? 写真一番上から時計回りに「五郎島金時」「?」「?」。
ん? 品種が「?」ってどういうことって思いましたよね。僕(編集長)も思いましたもん。ちょっとパニックでしたもん。なぜなら、冒頭でミステリアスな展開と紹介した「紅はるか」と「鳴門金時」の形状がそっくりで、どっかのタイミングで混ざっちゃったから。
でもですね、「紅はるか」はねっとり系で、「鳴門金時」はホクホク系。しかも、「鳴門金時」はKAMADOの部などで試食済。ということは、ふたりにとってはじめての味が「紅はるか」です。
18歳の味覚よ、ダメダメ編集長を救っておくれ!
ふたりの感想です。
「あ、すぐわかりました! 私が食べているほうが紅はるかですね。おいしい! 五郎島金時と同じぐらいおいしいです」(春陽)
「あ、本当だ、すぐわかりました。私が食べているほうが、鳴門金時ですね。ホクホクしていて、おいしい。塩をかけたくなる。関係ないですけど、あの岩塩もおいしい(笑)」(なみこ)
ありがとう、18歳の味覚。春陽ちゃんがメイプルシロップで味変しているほうが「紅はるか」だったのでした。11月の師匠の店にはなかった品種で、ねっとりとした食感に強烈な甘みが特徴。ほかのさつまいもよりも〝はるかに〟おいしいというのが名前の由来なのだとか。
というわけで、18歳の味覚に本当に感謝しながらも、彼女たちのお好みテイストの品種、トップ2の発表です。はたして、「五郎島金時」は王者の座を守り抜くことができるのでしょうか?
第2位「紅はるか」!
第1位「五郎島金時」!