販売先の信用調査や与信管理など、営業マンにはとてもできないと初めから諦めていませんか。
そんなことは決してありません。
営業マンは定期的に得意先を訪問しているので、販売先の隠れた情報を意外に多く持っています。
こうした中、実践的で役に立つ教材を使って営業マンを教育すると、販売先の経営を見る目が高まるので、不良債権の発生を低く押さえることが十分できます。
東京商工リサーチで中小企業の信用調査と倒産取材を16年間担当した経験をもとに、7ヶ月かけて作ったのがこの教材です。
1.決算書が取れるのはごくわずか
公認会計士や大会社出身の人が書いた与信管理の本を読むと、「決算書を分析すれば経営内容がつかめる」と書いています。
しかし営業マンが販売先の決算書を手に入れることはありません。企業調査会社に調査依頼をしても報告書に「決算書」がついているのは4件に1件くらいで、年商が3億円以下になるとこの率がもっと低くなってしまいます。これでは経営分析をしたくてもできません。
2.決算書が取れないときの防衛対策
このような事情がある中で不良債権を少なくするには「決算書が取れないときの調査方法」が必要になり、これには営業マンを活用するには、教材の準備と教育が欠かせません。
教育の方法は、まず営業マンを勤務年数に合わせ、「5~6人」ごとにグループを作ります。このあとDVDを15分~20分見たあと一旦止めます。そして社長が追加の説明をしたり、参加者の意見も聞きます。こうしてひととおりの研修が終わったら、テキストをもとに自社専用のチェックリストを作ります。
3.与信管理会議を開いて重点管理先を決める
教育が終わったあと、経理も加わって「与信管理会議」を開きます。これまでの取引実績と支払条件をもとに、心配な先を「15%~20%」選び出すのです。
こうすると心配な先は営業マン1人当たり5~6社になります。これを「重点管理先」にすると営業マンは集中して情報を集めるので、情報が何倍も多く入ってきます。
これらの手順を解りやすく説明しているのがこの教材です。2件分の調査費用で、この教材が手に入ります。
≪目次≫
<基本原則編>
1章 倒産会社からの回収率(40分)
- 逃げ勝ち実行の必要条件
- 不良債権防止の要因とウエイト
- 情報をどうやって集めるか
- 情報の内容と信頼度
2章 経営の構成要因
- 会社は粗利益で生きている
- 経営の全体像と構成要因
- 経営の構成要因とウエイト付
- 利益性が決まる条件
- 市場占有率の原則
3章 戦略と戦術(65分)
- 戦術の正しい意味を知る
- 戦略の正しい意味を知る
- ランチェスターの法則
- 優勢軍の戦略と劣勢軍の戦略
- 強者の戦略
- 弱者の戦略
- 戦略の混同が不振の原因
4章 実行要因のウエイト付(48分)
- 実行手順をはっきりさせる
- 経営の全体図
- 実行要因のウエイト付
- 規模で変わる社長の役目
- 営業リーダーの戦略教育が大事
- 教育の3大要因
<実践編>
5章 商品、地域、客層情報の集め方(50分)
- 商品情報の集め方
- 営業地域情報の集め方
- 業界と客層情報の集め方
6章 営業情報、顧客対応情報(49分)
- 営業情報の集め方
- 顧客対応情報の集め方
7章 組織と資金情報、利益情報の集め方(85分)
- 組織情報の集め方
- 資金情報の集め方。決算書の見方
- 決算書が取れないときの資金情報
- 利益性の分析法。PLの分析
- 決算書が取れないときの利益情報
8章 社長の実力情報の集め方(66分)
- 社長の時間情報を集める
- 社長の戦略知識情報を集める
- 社長の性格情報を集める
- 社長実力の総合評価
9章 総合評価と悪くなった会社の見分け方(67分)
- 経営内容のマトリクス
- 支払条件との整合性をチェック
- 危なくなった会社の見分け方
- 証拠の情報は、訪問回数に比例
- 赤字穴埋めの方法が、即ち情報
- 金策性の安売を始める
- 倒産直前に出る兆候
10章 不動産抵当の読み方とパクリ屋の見分け方(84分)
- 不動産謄本の取り方
- 不動産抵当の読み方
- パクリ屋の見分け方
- 与信管理会議の開き方
- 新規取引をするときの調査事項
- 取引の切り方・逃げ方
- 滞留売掛金の回収方法