■日本語
公文式日本語は、通信コースと通学コースを選ぶことができ、一人ひとりの日本語レベルや生活スタイルにあわせて、どなたでも学ぶことができます。高齢者介護施設で働きながら通信コースで学ばれているHitomiさん(65歳)に、公文式日本語学習の魅力について聞きました。
職場でのコミュニケーションもスムーズに
学習をスタートするのに年齢は関係ない
私はブラジル出身で、日本にはトータル15年ほど住んでいます。ブラジルにいるときから簡単な日本語の会話はできましたが、読み書きはできませんでした。そこで読む力や文法、漢字や新しい単語を習得して、聞く力や会話力を向上させるために、2年前から公文式学習を始めました。
月に2回のオンライン音読レッスン日は、担当の石井先生と相談して調整し、自分の都合のよい時間に家で学習ができるので、仕事で忙しい私にピッタリの学習法です。以前、一斉授業スタイルの教育サービスで学習していたときには、授業でわからないところがあってもそのままになっていましたが、公文式は自分のペースで復習ができるので、着実に日本語力が身につきます。
オンライン音読レッスンでは、担当の石井先生はとてもわかりやすく指導してくださり、アドバイスや励ましの言葉をかけてくださいます。石井先生は明るくて親切で、先生と話していると、私は仕事で疲れていても前向きな気持ちになります。
教材では多くの文章を読みますが、「桃太郎」や「浦島太郎」などはブラジルで祖父や母が話してくれたのを思い出して、懐かしい気持ちになりました。様々なジャンルの文章に触れ、日本の文化や歴史についても知ることができます。私が家でも楽しく学習するものですから、娘も昨年から公文式学習を始めました。
現在、私は高齢者介護施設で働いており、入居者とのコミュニケーションを深めるためにも日本語学習をがんばっています。入居者それぞれに、好きなことやご家族のこと、そしてどういう仕事をしてきたかについて聞きます。日本語が理解できると、相手の気持ちもより深く理解できるようになります。さらなる努力が必要ですが、介護福祉士の資格を取ることが目標です。
学ぶことは、何歳になってもスタートできるし一生続くものだと思います。記憶力などは年齢とともに衰えていきますが、これからも自分のペースで公文式日本語学習を続けていきたいです。
公文式 日本語 サイト
https://www.kumon.ne.jp/jpn/japanese/index.html
■公文書写(シニア書写教室)
公文式の特長を書写の分野に活かした公文書写は、就園前の幼児から90代のシニア層まで、幅広い世代の方々が学んでいます。2024年にシニア世代が豊かに、健康に過ごせる地域社会の創造を目的とする、65歳から学べる「シニア書写教室」がスタートしました。前さん(71歳)は入会1年5か月。いつも教室の仲間との時間やつながりがとても心地よいと話します。
こういうつながりは、自分の財産だと思っています
最初は、書写って美しい文字を書き写す、そういう感じでいいのかなと思っていたのですが、シニア書写教室に参加させてもらって、皆さんのやさしさとか、おもいやりとか、あたたかさを感じて、そういう想いや気持ちを自分の中に取り込める、書き写す、っていうことなのかと。 そんなことも含めて、いい教室だなって思っています。
もちろん上手になりたいと思って来ているのだけど、それ以上に、皆さんとご一緒できる、こんな時間が大事だなって思います。私にとっては、月に2回の楽しみの場になっています。
今日も「白鷺(しらさぎ)」という課題を書きました。 その中で、言葉に添える文章があって、そういう言葉や日本の美しい表現に出合えるというのも好きです。 先生からは「今日の教材を作品にしませんか」と声かけいただくので、それに応えられるようにがんばって書いて、ほめていただけるとやっぱり嬉しいです。自分でも意外といいなと思えてきたりして(笑)。
成果じゃないですけど、自分はこういうこともできたんやというものになるじゃないですか。 そんな思い出となるような出来事を作れるようになりたいというのが目標です。
教室以外でも人生の中でいろいろなことを経験してみたいです。以前はフルマラソンもしていたし、最近ではお花や書道にも誘われています。 きっかけがあれば、何でもやってみたいと思っています。
■脳の健康教室
学習療法センターでは、2011年9月より、東北大学加齢医学研修所の一室を借りて脳の健康教室「SAC脳活き活き学部」を開講しています。2022年10月からは新たな運用形態「全体進行型※」のクラスを先行実施。2023年10月より受講している星さん(80歳)と佐藤さん(71歳)に脳の健康教室の魅力を聞きました。
※通常、脳の健康教室では受講者2名に対して教室サポーター1名での学習。全体進行型は受講者3名~4名×数テーブルに教室サポーター1~複数名での学習。
音読・計算で脳を活性化
皆さんと話せることが楽しい
仕事をリタイアしたのちは、テレビや録画した時代劇を見るなど、同じような毎日を送っていたおふたり。近年のコロナ禍も重なって、社会との関わりがなくなり、何かやったほうがいいかなと気になりだしていた頃、新聞のチラシでこの教室を知ったそうです。
「脳トレと言われるものはたくさんありますが、自分では何をやったら良いかよくわからないので、教室に入ろうと思いました。チラシに川島隆太教授のお名前があったところにも魅力を感じました」(佐藤さん)
脳の健康教室では、読み書き教材、計算教材、大人のすうじ盤※100とコミュニケーションを行います。教室へは週に1回通い、他の日は宿題をします。
※すうじ盤…数字が書いてある盤に、同じ数字が書いてある磁石のコマを置いていくもの。
「通い始めて、毎日宿題をしなくてはという気持ちが出てきました。教材に日にちと時間を書くので、まとめてできないなと思って(笑)」(星さん)
「読み書き教材では、今まで知らなかった漢字を知って、辞書で調べたりしました。この歳で新しいことを知ることができるのは楽しいです。妻からは『着ていく服を選んだりして、楽しそうね』と言われます。『今日は宿題やったの?』などと声かけもしてくれるんですよ」(佐藤さん)
そんなおふたりに、教室の気に入っているところと今後の目標を聞きました。
「計算教材に時間がかかる時もありますが、できるだけ速く解くことや、読み(書き)教材は声に出して音読することで、脳が活性化されているように感じます。また、教室へは楽しみに来ています。皆さんとお話しして、交流することはいいですね。興味関心が広がったように思います。今後の目標は、心身共に健康で長生きすることです」(星さん)
「週に1回教室に来て、皆さんと話せることや、家でも宿題をして、わからないことを調べたりできるのがいいですね。これからは教室の仲間と食事会などもしてみたいですし、個人的には、88歳ぐらいまで脳と体の健康を維持していきたいです」(佐藤さん)
学習療法センター
https://www.kumon-lt.co.jp/
KUMONは子どもも大人も、自ら学び成長し続ける、すべての人を応援していきます。
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