蓮華温泉から白馬岳へ

白馬岳（しろうまだけ・2392ｍ）は北アルプス北部・後立山連峰の最高峰で日本百名山・花の百名山に選定され、人気が高い。「しろうま」とは春になると雪解けで三国境の南東面に岩が露出し黒い「代掻き馬」の雪形が現れることから、「代掻き馬」→「代馬」→「しろうま」となったようです。
白馬岳への登路としては日本三大雪渓の白馬大雪渓が一般的で、ロープウェイを利用した栂池高原からのコースも人気が高い。今回は蓮華温泉の野露天風呂に浸かりたい為に1泊2日山行を計画するも、9月28日は悪天候で9月29日だけの日帰りに計画変更し、風吹大池をカットすることになりました。白馬大池に至るコースとしては栂池高原からの方が近く、蓮華温泉からはやや時間がかかります。しかし、紅葉は雪倉岳方面の展望が最高で天狗の庭など見所が多く、長く歩く価値はあります。白馬大池は北アルプスの中では風吹大池に次ぐ大きさで雨乞いの神を祀る霊地として崇められてきました。この白馬大池の光景は稜線上からとてもマッチし、すばらしい景観です。今回は秋山ということで、太陽の光に輝くナナカマドの赤い実やチングルマの白い果穂が見頃です。午前中は白馬の主稜線にはガスがかかり、強風で小雨混じりの悪天で、展望は見えずでしたが、帰りは天候が回復し、小蓮華岳から白馬の主稜線がくっきり見えました。私は無雪期にこのあたりに来るのは３回目ですが、三国境近辺の白い山肌が何とも言えず、大好きです。白馬岳山頂付近では雨交じりの強風で10ｍ以上はあったと思います。白馬山荘に下りるのが向かい風で辛く、近くに雷鳥がいたのに見に行く気力もなし。山荘の天気予報では小雪の文字もありました。帰りは逆に追い風で体を押してくれる感じで楽に歩け、時間短縮に繋がりました。
今日は念願の蓮華温泉の4つの野露天風呂にセオリー通リ、泉温が高めの上から順に入浴してきました。泉質が異なるということですが、一番上の薬師の湯がいい感じでした。最後に宿の内湯がまた熱く、露天風呂で冷えた身体が温まります。山の帰りの温泉は最高です。