四季折々の魅力にあふれ、何度でも訪ねたくなる古都、京都。新幹線が発着するため、出発地によっては日帰りで旅行できます。京都は常に新しい発見がある街です。なにげなく通り過ぎてしまいそうな場所にもいわれがあったり、中心部から離れたところに名所があったり。そういった場所を押さえれば、日帰りでも十分思い出づくりができるでしょう。京都日帰り旅行の格を上げる、おすすめスポットをご紹介します。
目次
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明治時代につくられた水道橋、大人気のフォトスポット「水路閣」(南禅寺)
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参道に並ぶ灯篭に風情感じる。鴨川の源流に水神を祀る「貴船神社」(鞍馬)
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四季を通して美しい嵐山の景色を引き立てる、この地のシンボル「渡月橋」(嵐山)
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嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア。光の林が目玉の観光スポット「嵐山駅」(嵐山)
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オープンセットで写真撮影。アトラクションも楽しい「東映太秦映画村」(太秦)
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3色のアーケードが鮮やかな、400年の歴史を持つ京都の台所「錦市場」 (四条)
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通りに入れば江戸時代、ランチも和カフェも楽しめる花街「先斗町」(四条)
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素通りしたらもったいない!アクセス抜群の京都のシンボル「京都タワー」(京都駅周辺)
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しだれ桜で有名な京都随一の桜の名所「円山公園」(祇園・東山)
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“くくり猿”で願いを叶えて「八坂庚申堂(大黒山金剛寺庚申堂)」(祇園・東山)
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伝統的な建物を利用した店舗が並び、京都の風情を醸し出す「産寧坂」(祇園・東山)
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稲荷山のすべてがご神域、千本鳥居で知られる「伏見稲荷大社」(伏見)
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宇治川にまつわる歴史を紐解きながら渡る、古風なデザインの「宇治橋」(宇治)
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極楽浄土を体現する、ロマンにあふれた世界遺産の文化財「平等院」(宇治)
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飛龍観、股のぞき、遊園地。家族で楽しむ「天橋立ビューランド」(天橋立)
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番外編:【京都・東山】ゆったり大人贅沢なひとり旅を動画でご紹介
水路閣(南禅寺)
明治時代につくられた水道橋、大人気のフォトスポット「水路閣」
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フォトジェニック
「水路閣」は、琵琶湖の水を京都へ送る「琵琶湖疏水」の一部で、明治時代に建設された水道橋です。今なお使われていて、橋の上には水が流れています。全長約93.2mの洋風レンガ・花崗岩造りのアーチ橋で、南禅寺の境内にあります。「水路閣」は他の琵琶湖疏水施設とともに、2007年に経済産業省によって近代化産業遺産に認定されました。色あせたレンガのレトロな感じと周囲の木々がつくり出す風景は、純和風の雰囲気とはまた別の美しさ。京都を代表するフォトスポットとして人気があり、多くの観光客が撮影に訪れます。
貴船神社(鞍馬)
参道に並ぶ灯篭に風情感じる。鴨川の源流に水神を祀る「貴船神社」
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神社仏閣
「貴船神社(きふねじんじゃ)」は、鴨川の水源地・貴船にある神社で、全国におよそ500社ある貴船神社の総本社です。地名は「きぶね」ですが、神社は水の神を祀っているため濁りを除いて「きふね」と読みます。「気の生じる根源」としての「気生根」でもあり、運気隆昌、諸願成就、縁結びにご利益があるとされます。四季を通して、参道に並ぶ灯篭と木々が独特の美しい景色をつくり出します。夏は避暑地としても名高い、京都の奥座敷・貴船まで足を延ばしてはいかがでしょうか。
渡月橋(嵐山)
四季を通して美しい嵐山の景色を引き立てる、この地のシンボル「渡月橋」
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自然
「渡月橋」は、嵐山の自然美を一段と素晴らしく見せる、シンボル的な橋です。橋を境に上流が大堰川、下流が桂川と呼ばれます。最初の橋は800年代に架けられたといわれています。以後何度もの架け替えを経て、現在の橋は1934年に完成しました。「渡月橋」という名は、鎌倉時代、満月の晩に舟遊びをされた亀山上皇が「まるで月が橋を渡っているようだ」と比喩したことに由来します。春の桜、夏の緑、秋の紅葉に冬景色と、季節によって彩りを変える嵐山の景色とともにある「渡月橋」は、京都の必見スポットです。
嵐山駅(嵐山)
嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア。光の林が目玉の観光スポット「嵐山駅」
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フォトジェニック
「嵐山駅」は、京福電気鉄道、通称嵐電(らんでん)嵐山本線起終点の駅で、嵐山観光の玄関口です。2013年の改装後、嵐山の観光スポットの一つになっています。目玉は約600本の京友禅のポールを林に見立てたキモノフォレストです。華やかで上品、なんとも京都らしい風情を醸し出しています。ほかにも、水に手を浸せば幸せになるといわれる「龍の愛宕池」、足湯、桜や紅葉の庭などがあり、ショップも充実しています。駅では自転車を貸し出しているので、事前に予約し効率よく嵐山巡りをすることをおすすめします。
東映太秦映画村(太秦)
オープンセットで写真撮影。アトラクションも楽しい「東映太秦映画村」
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テーマパーク
「東映太秦映画村」は、実際に使われているオープンセットやイベント、アトラクションを通して時代劇の世界を体験できるテーマパークです。過去の日本にタイムスリップしたような気分が味わえます。通常のテーマパークとの大きな違いは、タイミングによっては実際の撮影を見学できること。また、レンタル衣装で時代劇中の人物に扮して街並みを散策したり、俳優さんのガイド付きでセットを見学したりと、ほかにも楽しみ方はたくさんあります。忍者、町娘、新選組隊士などのなりきり写真で、旅の思い出をつくりましょう
錦市場(四条)
3色のアーケードが鮮やかな、400年の歴史を持つ京都の台所「錦市場」
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グルメ
「錦市場」は、寺町通から高倉通まで約390m続く商店街です。良質な地下水が湧くため、この地には平安時代から市が立っていたといわれます。「錦市場」の歴史は、正式には江戸幕府公認の魚問屋として1615年に始まりました。現在も「京の台所」と呼ばれ、年末年始の賑わいは京都の風物詩です。今は鮮魚店だけでなくさまざまな店がありますが、その多くが長い歴史を持っています。京都特有の食材を見つけたり、独特の食文化がわかったり、市場を巡る楽しみは尽きません。天井を彩る赤・黄・緑の3色のアーケードのおかげで、天気に関係なく散策やお買い物ができます。
錦市場からのお願い
・食べながら、飲みながら(アルコール)市場の中を歩くのをご遠慮下さい。混雑した市場内では他のお客さまの衣服を汚すなどのトラブルになる恐れがあります。
・お店内のイートインコーナーをご利用ください。錦市場には、市場内で購入した商品を持ち込んで食べていただける店があります。そちらも積極的にご利用ください。小さなお子さま連れや多人数のお客さまにはゆったりとおくつろぎいただけます。
・市場内で買った商品を持ち込み可能なお店では、お店のルールに従って、楽しくご利用ください。
(京都錦市場商店街協力)
先斗町(四条)
通りに入れば江戸時代、ランチも和カフェも楽しめる花街「先斗町」
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グルメ
「先斗町(ぽんとちょう)」は、三条通から四条通までの鴨川沿いエリアにある、長さ500mほどの細長い通りで、江戸時代から始まる京都五花街の一つです。街の起源から、「一見さんお断り」のお茶屋さんが現在でも存在しますが、お店によっては一見さんでも入店可能なお茶屋さんもあり、舞妓さんとのお座敷体験が可能です。情緒ある建物が立ち並び、「町」に入ってタイムスリップした気分に。着物姿で歩くと一層気分が盛り上がります。ランチをしたり、京都らしいカフェでくつろいだりと、ゆっくり楽しんでもよいでしょう。アクセスがしやすく距離も短いため、ちょっとした散策にぴったりです。
京都タワー(京都駅周辺)
素通りしたらもったいない!アクセス抜群の京都のシンボル「京都タワー」
「京都タワー」は、ショップ、ホテルなどが入ったビルの上にある、京都市街で一番高い建物です(※2022年8月現在)。東海道新幹線が開通した1964年に建てられた、駅から見える場所に立つ京都のシンボルは、訪れる人を迎えているようです。見るだけで入ったことがない方は、ぜひお立ち寄りください。地上約100mの展望室から望めば、京都の街には高い建物がほかにはないことがわかるでしょう。さらには、京都でおなじみの名所「清水寺」や「東福寺山門」など、世界遺産・国宝も望むことが可能です。京都タワービル内のショップには、京都の銘品がずらり。伝統工芸品への絵付けや老舗菓子舗での和菓子づくりなど、和の体験もおすすめです。
円山公園(祇園・東山)
しだれ桜で有名な京都随一の桜の名所「円山公園」
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公園
「円山公園」は、京都市最古の公園。自然の丘陵を生かした、中心に池のある池泉回遊式庭園で、敷地は8万6,000平方メートルを超える広さです。令和3年に文化的価値の高い庭園部分の修復など再整備が行われ、名勝にふさわしい眺望へと変わりました。京都随一といわれる桜の名所で、特に有名なのは「祇園のしだれ桜」。園内には450本を上回る数の桜があり、開花時期には公園全体が飾られているような美しさになります。京都に桜を楽しむ場所はたくさんありますが、京都随一のスポットを訪れれば、京都の桜を堪能したと実感できるのではないでしょうか。
八坂庚申堂(大黒山金剛寺庚申堂)(祇園・東山)
“くくり猿”で願いを叶えて「八坂庚申堂(大黒山金剛寺庚申堂)」
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神社仏閣
「八坂庚申堂(大黒山金剛寺庚申堂)」は、「くくり猿」というお守りが境内いたるところに吊るされている、庚申信仰のお寺です。丸い「くくり猿」は、庚申堂ご本尊・庚申さんの使いである猿が、手足をくくられて動けなくなった姿を表しています。これは欲を抑えることを示しており、このお守りに願いを書いて奉納することには、欲を一つ我慢して、その引きかえに願いを猿に託すという意味があります。色とりどりでポップな「くくり猿」。その独特の景観は、SNSでも大人気です。願いを託して、カラフルな境内で記念の一枚をぜひどうぞ。
産寧坂(祇園・東山)
伝統的な建物を利用した店舗が並び、京都の風情を醸し出す「産寧坂」
「産寧坂(さんねいざか)」は、清水道の中ほどから北へ分岐する急な石段の坂道と、その先の石畳の緩やかな坂道です。三年坂と書かれることもあり、北側にある二年坂と比べ、やや急な坂道となっています。「産寧坂」は清水寺の創建から間もない808年にできたといわれる古道で、江戸時代から大正時代にかけての町屋などが多く残っています。1976年には、国によって重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。その建物の1階部分を店舗にしているところも多く、それぞれ趣のある店構えを見せています。料亭、茶店、伝統工芸品店が立ち並び、歩くだけで京都の風情を満喫できます。
伏見稲荷大社(伏見)
稲荷山のすべてがご神域、千本鳥居で知られる「伏見稲荷大社」
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神社仏閣
「伏見稲荷大社」は、711年創建の歴史ある神社で、全国に3万社ほどある稲荷神社の総本宮です。稲荷大神は五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就の神として、広く信仰されてきました。江戸時代以降、祈りや感謝を表すために鳥居が奉納されるようになり、それは今なお続いています。それらが連なって、参道に朱色の鳥居が隙間なく立ち並ぶあの有名な「千本鳥居」ができているのです。千本鳥居を抜けた先にも多くの祠や鳥居があります。「伏見稲荷神社」は稲荷山全体がご神域。「お山巡り」には2~3時間かかりますが、時間をつくって訪れれば、より思い出深いお参り体験になるでしょう。
宇治橋(宇治)
宇治川にまつわる歴史を紐解きながら渡る、古風なデザインの「宇治橋」
「宇治橋」は、646年に初めて架けられたといわれ、「日本三古橋」の一つに数えられています。下を流れるのは、源氏物語の舞台にもなった宇治川です。宇治川は京都防衛の要衝でもあり、たびたび合戦が行なわれました。1184年の源義経軍と木曽義仲軍との戦い、1221年の承久の乱での幕府軍と朝廷軍の戦いがよく知られています。現存する橋は1996年に架け替えられました。歴史的なイメージを残したデザインで、豊臣秀吉が茶の湯に使う水を汲ませたといわれる「三の間」も再現されています。橋を渡るときには、そんな宇治川の歴史を思い出してみるのもよいでしょう。
平等院(宇治)
極楽浄土を体現する、ロマンにあふれた世界遺産の文化財「平等院」
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世界遺産
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神社仏閣
世界遺産「古都京都の文化財」の一つ、「平等院」。中心的な建物である国宝・鳳凰堂は、1053年に藤原頼通によって建てられました。周りの阿字池と庭園、宇治川、その対岸の山々とともに極楽浄土を再現しています。夏には、阿字池の発掘調査で出土した種を発芽させた「平等院蓮」が花を咲かせます。四季を通して美しい庭園は、約1万房を誇る藤の名所として知られ、4月下旬~5月上旬に見頃を迎えます。また、鳳凰堂は先着順で内部拝観ができるため、平等院に入場してすぐの受付をおすすめします。平安時代の趣と信仰を今に伝える「平等院」。有意義な時間を過ごしてみてはいかがですか。
天橋立ビューランド(天橋立)
飛龍観、股のぞき、遊園地。家族で楽しむ「天橋立ビューランド」
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絶景
「天橋立ビューランド」は、日本三景の一つである天橋立の絶景を堪能できる場所につくられた展望遊園地です。ここの展望台からは、天橋立の松林が天に昇る龍のように見えます。それが「飛龍観」です。「股のぞき」は、天橋立を背に向けて立ち、腰を曲げることで股の間から景観を望むこと。奥行き感が失われ、遠くのものが小さくなるため、一段と天に架かっているように見えるといわれています。園内の「股のぞき台」からお試しください。また、「飛龍観回廊」と呼ばれる回廊や、山頂駅から山麓駅へと下る際のリフトやモノレールからも、圧巻の飛龍観を望むことができます。遊園地にはお子様向けの遊具がたくさんあり、家族でも存分に楽しめるでしょう。
観光スポットをご紹介(東山)
番外編:ゆったり大人贅沢なひとり旅を動画でご紹介
東山を中心に、のんびりときままにひとり旅。
お庭を眺めながら季節に合わせた五段重のアフタヌーンティー、和紙の紙漉き体験、初体験の味を味わえる「手織り寿し」や、話題の綿あめスイーツなど、その他東山のおすすめ観光スポットを動画でご紹介。
寺社が多く京都の風情をより感じられる「東山エリア」を、きままに散策してみてはいかがでしょうか。