姫路市と言えば最も有名な観光スポットは姫路城です。しかし、姫路城以外にも美術館や公園、神社など、さまざまな観光スポットが姫路市にはあります。今回は、そんな姫路のおすすめスポットを紹介していきます。
姫路城
"白鷺城"とも呼ばれる美しい姿は必見「姫路城」
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世界遺産
日本三名城のひとつに数えられている姫路城。白く美しい外観は別名「白鷺城」とも呼ばれるほどで、昼間はもちろん夜間のライトアップも幻想的です。実は姫路城は日本に12箇所しか現存しない江戸時代以前に建造された天守を有する城郭の一つ。連立式天守であることでも有名で、大天守・乾小天守・渡櫓等8棟が国宝に指定されています。城内では三の丸御殿や女中の暮らしをARで再現した姫路城大発見アプリを利用し当時の様子をバーチャル空間で楽しむこともできます。
姫路城西御屋敷跡庭園 好古園
姫路城を借景に鑑賞できる日本庭園「姫路城西御屋敷跡庭園 好古園」
好古園は姫路城の西屋敷跡に整備された、池泉回遊式の日本庭園です。発掘調査で分かった屋敷跡や通路の跡を活用して造られた庭園で、滝を配した大池のある庭・潮音斎、姫路城の隠れたビュースポットでもある築山と大池の庭などのほか、趣の異なる9つの庭を巡ることができます。江戸の庭園を彷彿とさせるその情景から、映画や時代劇のロケ地として使われることも。園内には、数寄屋造りの茶室・双樹庵や庭園を眺めながら食事ができるレストラン・活水軒もあり、ゆったりと過ごせる人気のスポットになっています。
姫路市立美術館
姫路城を望める赤レンガの美術館「姫路市立美術館」
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美術館・博物館
姫路市立美術館は姫路城の東側に位置する、赤いレンガ造りの建物が印象的な美術館です。このレンガ造りの建物は、戦前は陸軍の施設、戦後は市役所として使われてきたもので、1983年に美術館としてオープンしました。常設、企画、コレクションギャラリーの3つの展示空間があり、絵画から刀剣までバラエティ豊かな所蔵品を鑑賞することができるほか、芝生が広がる庭園には13体の屋外彫刻が配置されています。姫路城を背景に赤レンガの建物がたたずむ姿は、ここでしか見られない風景です。
太陽公園
白いお城がシンボル 世界旅行の気分が味わえるテーマパーク「太陽公園」
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テーマパーク
太陽公園は姫路市郊外にそびえる白いお城がシンボリックなテーマパーク。園内は「城のエリア」と「石のエリア」の2つのエリアに分かれています。城のエリアにはドイツのノイシュバンシュタイン城を模した「白鳥城」がそびえ立ち、美しい西洋風の建築や広場ではまるでドイツにいるかのよう。城内のトリックアートの展示も見逃せません。石のエリアでは、凱旋門や万里の長城、モアイ像、ピラミッド、1,000体の兵馬俑など、世界各地の石の建造物が再現されていて、まるで世界旅行をしたような気分を味わうことができます。
姫路市立動物園
姫路城を眺めつつ動物たちを観賞できる「姫路市立動物園」
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動物園・水族館
世界文化遺産・姫路城の三の丸広場の東側にある動物園です。姫路市立動物園ではライオン・キリン・カバなどの大型の哺乳類を初めとして、小型の哺乳類や鳥類、爬虫類まで、約100種400点もの多様な動物達に出会うことができます。また園内には、モルモットやヒツジと触れ合える「ふれあい広場」や、ヤギなどがいる「ミニ牧場」もあります。動物と触れ合いながら姫路城を眺めることができる珍しい立地の姫路市立動物園は、親子連れにも人気のスポットです。
廣峯神社
戦国を代表する知将・黒田官兵衛ゆかりの古社「廣峯神社」
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神社仏閣
廣峯神社は、姫路城と姫路の街から瀬戸内海までを見下ろす、姫路市の広峰山山頂にある神社です。創建には奈良時代の遣唐使・吉備真備(きびまきび)が関わっていると伝えられる歴史ある神社で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を初めとする古代の神々が祀られており、本殿と拝殿は国の重要文化財にも指定されています。また、本殿裏の9つの穴のうち自分の星に対応する穴に願い札を入れると願いが叶うという「陰陽九星参り」という珍しい参拝方法も。2019年には境内に黒田官兵衛を祀る神社を建立し話題となっています。
書寫山園教寺
山深くに堂塔が立ち並ぶ“西の比叡山”「書寫山園教寺」
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神社仏閣
書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)は書写山にある天台宗の古刹で、緑深い山中に数多くの堂塔が並ぶ様子から「西の比叡山」とも称されます。京都の清水寺を思わせる観音堂「摩尼殿」や、本堂にあたる「大講堂」を初めとする数々の歴史を感じさせる建物が立ち並ぶ境内は、国内外の映画や大河ドラマのロケ地としても有名です。境内のあちらこちらに配置された建造物や仏像は、その多くが国や県の指定文化財でもあります。書写山一帯を占める広大な圓教寺の境内を巡るには時間の余裕を持って訪れるのがおすすめ。写経や坐禅の体験、精進料理などもぜひチェックしてみてください。
あずきミュージアム
小豆について楽しく学べる 日本初の“小豆”博物館「あずきミュージアム」
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美術館・博物館
あずきミュージアムは、赤飯やあんこなど古くから愛されている小豆に特化した博物館です。小豆の種類や栽培方法から、日本人の生活に深く関わってきた小豆の文化まで、知っていそうで知らない小豆の世界に触れることができます。博物館は、姫路のご当地銘菓「御座候」の本社工場隣にあります。工場ショップでは焼きたての「御座候」を購入することができます。レストランやショップもあり、ミュージアムのオリジナルグッズも販売しています。
手柄山中央公園
文化・スポーツ施設が集まる市民の憩いの場「手柄山中央公園」
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公園
手柄山中央公園は、姫路の市街地にある総合公園です。手柄山の山頂にある太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔を中心に、平和資料館、姫路市立水族館、温室のある植物園、さまざまな植物の展示会を行う「緑の相談所」、イベントスペース「手柄山交流ステーション」など、文化・スポーツ施設が多く集まっています。38ヘクタールもの広い園内は、きれいに手入れされた花壇や庭園、芝生広場、展望台などが点在し、花と緑を楽しみながらゆっくりと過ごすことができます。
姫路文学館
姫路城の物語やゆかりの作家の言葉に触れられる「姫路文学館」
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美術館・博物館
姫路城の北西にある、「城を回遊する空間」「文学と対話する空間」として建築家・安藤忠雄が設計したユニークな建物が姫路文学館です。常設展示は、姫路城にまつわる歴史や物語を紹介する「姫路城歴史ものがたり回廊」、播磨(はりま)ゆかりの作家や学者の作品や人生を知ることができる「ことばの森展示室」、「司馬遼太郎記念室」などとなっています。グラフィックや映像、タッチパネルなど多彩な展示方法で飽きずに楽しむことができるのも魅力のひとつです。子どもが絵本と親しめるスペースやカフェも備えています。
坊勢島
瀬戸内の海の幸と港町の活気が味わえる「坊勢島」
姫路港から高速船で約30分、瀬戸内海に浮かぶ40余りの島々からなる家島諸島。家島諸島の4つある有人島のうちのひとつが坊勢島(ぼうぜじま)です。坊勢島は全国でも有数の漁業が盛んな島で人口も多く、新鮮な海産物と活気ある港町の雰囲気を味わえるのが最大の魅力。朱塗りの橋がかかる海に突き出した小島・弁天島にある「海神社」や、漁業・開運の神様であるえびす神を祀る「恵美酒神社」などの見どころも。どちらも、定期船が発着する島の玄関口・奈座港の近くにあるので、にぎやかな港町を散策しながら立ち寄ることができます。
播磨国総社
古くから姫路の人々に親しまれてきた神社「播磨国総社 射楯兵主神社」
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神社仏閣
姫路城の南西に位置し、歴代の姫路城城主にも信仰された古社。射楯大神(いたてのおおかみ)と兵主大神(ひょうずのおおかみ)を大祭神とし、正式には「射楯兵主神社(いたてひょうずじんじゃ)」といいます。二柱の神様と合わせて、播磨国のすべての神様が祀られているため「総社」とされています。年末年始に多くの人が集まる初詣スポットとして、また最近では恋愛のパワースポットとしても人気があります。奇祭として有名な、60年に一度の一ツ山大祭、30年に一度の三ツ山大祭では、門前に色とりどりの絹布を巻いた円筒形の「山」を置いて祭事が行われます。
日本玩具博物館
白壁の土蔵に日本と世界のおもちゃ約5,000点がずらり「日本玩具博物館」
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美術館・博物館
白壁の土蔵6棟に5,000点を超える国内外のおもちゃや人形が展示されている私設博物館。地域色豊かな郷土玩具、明治・大正~昭和の近代玩具、平成に流行ったおもちゃなど、日本のおもちゃがずらりと並ぶ展示は圧巻です。日本だけでなく160か国から集められた国際色豊かなおもちゃや人形、日本の伝統工芸のちりめん細工のコレクションも見どころ。ひな人形やクリスマスグッズなどの特別展も随時開催されています。2016年には「ミシュラン・グリーンガイド」で二つ星にも選ばれ、世界からも注目される博物館となっています。
姫路市埋蔵文化財センター
姫路の遺跡や出土品を楽しく学べる「姫路市埋蔵文化財センター」
播磨国の中核都市として栄えた姫路の街。古くは旧石器時代から江戸時代まで、姫路市内には約1,200か所の遺跡があることが知られています。姫路市埋蔵文化財センターは、こうした遺跡や出土品などの埋蔵文化財を調査・研究する施設で、出土品の展示を鑑賞することができます。企画展や講演会、史跡の見学会、勾玉づくり体験なども随時行われていて、姫路の歴史を楽しく学ぶことができる施設です。南側に隣接する「宮山古墳公園」では、桜や紅葉など四季折々の自然を楽しむこともできます。
姫路には姫路城以外にも、播磨国総社など古来から多くの人に親しまれてきた古刹がたくさんあります。また、動物と触れ合える場所や玩具、姫路の埋蔵文化財について詳しくなれる施設まであり、楽しめるスポットがいっぱいです。今回紹介した姫路の観光スポットをもとに、出かけてみてはいかがでしょうか。
※最新の基本情報は公式サイトをご確認下さい
※2020年12月1日時点の情報です