東北三大祭り「青森ねぶた祭」最終日ならではの魅力を紹介!
今回は、東北三大祭りのひとつ「青森ねぶた祭」をご紹介します。
「青森ねぶた祭」は、国の「重要無形民俗文化財」に指定されている青森が誇る夏の風物詩。
大迫力のねぶたを鑑賞し、最後は花火を締めくくる旅を、市内観光とあわせてご紹介します!
1. 青森駅に到着
JR東京駅から東北新幹線はやぶさに乗って新青森駅までは、約3時間10分。
新青森駅から青い森鉄道に乗り換えて約10分、ねぶた祭の会場がある青森駅に到着です。
2023年、青森駅は工事中でしたが、2024年4月末に複合商業施設としてリニューアルされています。
改札内には、青森の夏の風物詩、金魚ねぶたが飾られていました。
青森は夏になると、街中がお祭りムード一色になります。
2. 昼ねぶた運行を観に行きます!
「青森ねぶた祭」は、毎年8月2日~7日にかけて行われ、2~3日は「子どもねぶた」と「大型ねぶた」、4~7日は「大型ねぶた」が運行されています。
最終日の7日のみ、ねぶたの運行は昼間(13:00~15:00)に行われます。
ねぶたの大きさは、最大のもので台車を含めると幅約9m、奥行き約7m、高さ約5m。
明るい昼間に色鮮やかなねぶたが近づいてくると、さらにその大きさに驚きます。
今回私は、「観覧席確約プラン」を予約したので、場所取りの必要もありません。
観覧席を予約すると、公式パンフレットがついてきます。
座ってゆっくりとねぶた観賞を楽しめます。
観覧席は、ねぶたが通る車道に作られているので、大迫力のねぶたをさらに間近で見ることが出来ました。
ねぶたの迫力は記事の最後にご紹介する、YouTube動画でお楽しみください!
3. ちょっとホテルでひと休憩
昼運行を観た後は、一旦ホテルにチェックイン。
夜からのフィナーレ・海上運行まで時間があるので、ひと休みします。
今回私は、アートホテル青森に宿泊します。
このホテルを選んだ理由は...。
ホテルの中でもねぶた祭を味わえるから!
ロビーに入ると、頭上でねぶたが出迎えをしてくれました。
夜の海上運行の前に、一足先に光るねぶたを観ることができて感動!
より色の鮮やかさが浮き出ているように感じます。
上から光が差し込むロビーの吹き抜け空間からは、さらにねぶたが綺麗に見えます。
ホテルのねぶたは、1/2スケールの大きさで作成されていますが、それでもこの迫力!
ねぶた祭さながらの臨場感を味わうことができました。
今回私が宿泊するお部屋は、スタンダードツイン。
大型ねぶた運行の出発地点や、海上運行花火大会会場に近いホテルのため、ゆっくり休憩出来るのもおすすめポイントです。
アートホテル青森
- 住所:
青森県青森市本町2-1-26
- アクセス:
JR青森駅から徒歩約15分、JR青森駅からタクシーで約3分
4. 青森ねぶた祭のフィナーレ!
最終日の夜は、青森花火大会とねぶた海上運行で祭りのフィナーレを飾ります。
ねぶた海上運行は19時頃からで、花火大会は19時15分頃から。
青い海公園・新中央埠頭にて行われます。
「ねぶた大賞」などを受賞した大型ねぶたなど4台を船に乗せ、海上を運行します。
船の上でゆらゆらと揺れるねぶたは、昼間とはまた違う美しさがあります。
太鼓や笛、手振り鉦などで奏でるねぶた囃子と「ラッセーラー ラッセーラー」の掛け声は、対岸にいても、迫力が伝わってきます。
特に、青森ねぶた祭でしか見られない約1万1千発の花火と海上運行ねぶたのコラボレーションは圧巻!
4台のねぶたが青森港を周回するため、何度もシャッターチャンスがあります。
普段うまく写真が撮れない私でも、スマートフォンのカメラできれいに花火とねぶたを撮ることが出来ました!
海上運行後の青森花火大会も、大満足です!
訪れた際には、是非この幻想的な景色を写真に収めてみてくださいね。
ちなみに、花火大会会場の青い海公園には、その他のねぶたも展示されていました。
その年の全てねぶたを観ることができるのは、青森ねぶた祭の期間中だけ!
来年はどんな素敵なねぶたを見られるのか、今から楽しみですね。
青森花火大会・ねぶた海上運行
- 開催場所:
青い海公園・新中央埠頭
- アクセス:
JR青森駅から徒歩約8分
5. 祭りのあとは地酒とグルメを堪能
ねぶたの余韻に浸りながら、ご当地グルメと地酒が楽しめる「津軽じょっぱり漁屋酒場」へ。
「じょっぱり」とは、津軽弁で強情っ張り、頑固者という意味だそうです。
こちらは、青森の地酒や郷土料理、中央卸売市場直送の青森近海の魚介類が楽しめるお店です。
店内はねぶた祭にちなんだ装飾が多く、ここでも祭り気分を楽しめます。
ちなみに、毎晩19:00~19:30まで、津軽三味線の生演奏を行っています。
開催日時は変更になる場合もあるので、是非調べてから伺ってみてくださいね。
今回は予約をしていた半個室席へ。
半個室席では、注文の際にはこちらの鈴を鳴らすようです。
仕掛けがあって面白いですね!
まずは、店員さんおすすめの地酒「蒼川(そうせん)」をいただくことに。
実はこちらのお店、唎酒師(別名:日本酒ソムリエ)がいるそうです。
お酒選びに悩んだ際は唎酒師におすすめを聞いてみると良いですよ!
「蒼川」は青森の酒造 「鳩正宗」で作られた、県内でしか流通していない地酒。
飲食店限定で販売しているそうです。
枡に注いでもらい、早速一口。
やわらかくフルーティーな香りですが、後味がスッキリしていてとても飲みやすい!
津軽海峡のお塩をお口直しにしながら嗜むようです。
粋な愉しみ方ですね。するする日本酒が進みます。
まず初めに、津軽海峡で採れた天然もずくの酢の物をいただきました。
しっかりとした食感と酢の物の酸っぱさに、疲れた体が癒されます。
続いて、青森の名物郷土料理、貝焼(かやき)味噌をいただきます。
貝焼味噌は、ホタテの産地として知られた津軽湾周辺で、江戸時代から食べられていたそう。
ほっこりとするような家庭的な味付けで、これまで食べてきたホタテの概念が覆ります。
日本酒のあてにも合いますが、家庭ではご飯の上にかけて丼にしていただくそうです。貝焼味噌丼も食べてみたくなりました。
ねぶた漬けもいただきます。
松前漬けとは違い大根やキュウリの歯ごたえがあり、癖になる味です。
続いて青森に来たら食べてみたかった、にんにくの爆弾揚げを注文!
にんにくを皮ごと揚げており、味噌につけていただくそうです。
ほくほくしたじゃがいものような食感で、味噌との相性抜群です。
ニンニクの臭いやしつこさは全くなく、パクパク食べられます。
最後に、青森の郷土料理で一番楽しみにしていた「いちご煮」をいただきます。
名前からしてどのような食べ物なのかわくわくしていました。
アワビなどのエキスによって乳白色に濁った汁に浮かぶ黄金色のウニが、まるで、朝露にかすむ野いちごのように見えたことから「いちご煮」というそうです。
ホタテ・ウニ・あわびが入った贅沢な汁物。
素材の味を存分に生かした塩味で、お酒を愉しんだ後の〆にもぴったりでした。
津軽じょっぱり漁屋酒場
- 住所:
青森県青森市本町2-5-14
- アクセス:
JR青森駅より徒歩約15分
6. ねぶたの歴史を学ぶ「ねぶたの家 ワ・ラッセ」
ここからは、ねぶた祭会場周辺の観光スポットをご紹介。
青森駅近くの「あおもり駅前ビーチ」にやってきました。
リンゴのオブジェや奥には「AOMORI」のフォトスポットもあります。
そして...なんと!砂浜もあります!
JR青森駅から歩いてすぐの場所で、砂浜のビーチを楽しめるのは驚きです。
しかし、今日は砂浜ビーチを楽しみに来たのではなく...こちらにやってきました!
青森ねぶた祭の歴史や魅力、ねぶたのすべてを1年を通じて体感することができる夢の空間、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」です。
早速2階に上がり、ねぶたミュージアムへ。
祭り最終日の翌日のため、ねぶたミュージアムにもたくさんの人が。
入ってすぐのところでは、青森ねぶたの歴史を学べるコーナーもあります。
タブレットでマイねぶたを作ることができる体験コーナーがあったので、早速やってみます!
幼いころから絵が苦手で上手く描ける自信は全くありませんが、迫力あるねぶたを描いてみます。
出来上がったマイねぶたはこちら!
迫力とは程遠いねぶたになってしまいましたが、色遣いや筆遣いなど、ねぶたらしさを体感できました。
受賞した歴代の受賞ねぶたの写真が飾られている展示や、
青森県の伝統工芸品でもある金魚ねぷたも飾られています。
1階に降りると大型ねぶたの展示がずらり!
間近でねぶたを見ることができます。
さらに、ねぶたの内部を覗くことができる展示も!
数えきれないほどの木でできた支柱と針金が張り巡らされています。
電球の位置も針金で1つ1つ固定されていて、職人の技を感じられます。
さらに、和太鼓体験や...
手振り鉦(てぶりがね)体験、
跳人(ハネト)体験も!
実際にスタッフの方がお囃子を演奏しながら、跳ね方をレクチャーしてくださったので、楽しく跳ねることが出来ました。
青森ねぶた祭の時期に訪れると、ワ・ラッセに展示されている昨年のねぶたと今年のねぶた両方を楽しめます。是非祭り期間に訪れてみてくださいね。
ちなみに、展示されていた大型ねぶたは今年の受賞ねぶたと入れ替えのため、伺った次の日(まつりの翌々日)に解体されてしまうそうです。
美しく壮大なねぶたを目に焼き付け、そろそろ東京に帰る時間が近づいてきました。
ねぶたの家 ワ・ラッセ
- 住所:
青森県青森市安方1-1-1
- アクセス:
JR青森駅から徒歩約1分
7. お土産も忘れずに!体験も楽しめる「A-FACTORY」
最後に、ワ・ラッセとあおもり駅前ビーチに隣接するA-FACTORYにやってきました。
青森ウォーターフロントエリアにあるシードル工房とマルシェ(市場)の複合施設で、青森土産や青森県産食材を使用した食事が楽しめます。
青森県産リンゴを使用したドライフルーツや、
可愛いパッケージのリンゴジュースなど、様々な品種のリンゴを食べ比べ・飲み比べできるお土産がたくさんあります。
また、2階にはレストランと、シードルを試飲できるコーナーが!
それぞれの特徴が書かれた説明があるため、シードルやお酒に詳しくない私でも気軽に楽しめました。
アルコール度数は3%と低く、リンゴジュースのような感覚!りんごの甘さを感じながらもシードルらしいコクや酸味があります。
30mlずつなのであっという間に飲み比べ終了!
A-FACTORYシードル工房では、実際にアオモリシードルとアップルソーダを醸造しているそうです。
私は、試飲したシードルとリンゴジュース、リンゴのお菓子をお土産に購入することにしました。
購入したお土産は配送もできるので遠方に住んでいる家族へのプレゼントにもおすすめですよ。
A-FACTORY
- 住所:
青森県青森市柳川1-4-2
- アクセス:
JR青森駅から徒歩約2分
大迫力のねぶたを間近で!最終日は花火とのコラボレーションも必見!
ご紹介した青森ねぶた祭をこちらから動画でご覧いただけます。
まとめ
今回は、最終日の青森ねぶた祭を満喫してきました。
青森ねぶた祭といえば、夜の大型ねぶた運行のイメージがありますが、あえて最終日の昼運行とフィナーレを飾る海上運行を観に行ってみてはいかがでしょうか。
青森ねぶた祭は毎年100万人近くが訪れる日本を代表する祭りです。ゆっくりをねぶたを鑑賞できる観覧席は毎年人気のため、早めの旅行計画が必須です。
また、美しく壮大なねぶたを1年中楽しめるスポットや郷土料理を堪能できるお店など、青森市内には魅力が盛りだくさん!
是非青森に行った際には訪れてみてくださいね。
秋田竿燈まつりと開催期間が被っているため、両方の祭りを楽しんでみるのもおすすめですよ。
この記事は2024年5月15日時点の情報です
この記事を書いた人
商品企画・販促担当
黒田純菜
主に首都圏エリアの商品企画・販促を担当しています。
普段は甘いもの辛いもの大好き!交互にずっと食べちゃいます。
週末はアクティブに活動することが多く、旅行先は自然があふれる場所を選びがちです。