当社は創業以来、コツコツと「安定的な成長」を続けております。
ただ、それは偶然ではなく具体的な2つの戦略に基づいて「安定成長し続ける仕組み」を構築しているからなのです。
化粧品、健康食品の分野は常に新成分等の「ブーム」があります。
例えば「コエンザイムQ10」「レスベラトロール」「酵素ドリンク」といったもので、ブームに乗った商品は一気に売上が上がることがあります。
しかし、私たちはそういった「ブーム」のジャンルの商品ではなく「オリゴ糖」「ポリフェノール」といったブームとは無縁のジャンルのベーシックな商品を開発し、販売しています。
実は我々は過去に運営していた事業(わけありグルメのEC事業)で「ガイアの夜明け」「朝ズバッ!」「学べる!!ニュースショー!」等の有名番組に特集されるなど、1年間でテレビに30回以上も紹介され、まさにブームを巻き起こした経験があります。
そこで分かったことは、「ブームによる売上は一過性に終わる」ということ。
よって当社は、継続的な安定成長を目指すために現在の健康食品、化粧品においては、あえて「ブームとは無縁のジャンル」の方向性に絞って商品を開発しております。
そのため、当社商品の売上は「ブーム」に左右されず、本当に商品の品質を認めてくださったファンの方々からの売上で構成されており、急激に売上が上下することもなく、少しずつファンを増やしていきながら安定成長し続けているのです。
当社の売上の約7割は「定期購入」によるものです。
※定期購入=1~3ヵ月毎に定期的に同商品を自動的にお届けする便利な購入方法。
当社商品は大体1ヵ月くらいで消費し、継続的に使用するタイプの商品ですので、ご利用者の多くの方が定期購入に加入されます。
定期購入の売上は、今月の売上分と同額が来月も計上されるので、理論的には売上が下がることはなく(ただし、実際は一定の割合で解約なさる方がいらっしゃるので、全く同額の売上が加算されるわけではなく、一定の目減りはあります)、定期購入の会員様が新たに加入するたびに、毎月の売上がどんどん積み上がっていく仕組みになっています。
だから売上が毎月積み上げられながら、安定成長し続けているのです。
上記のような2つの戦略によって、当社はコツコツと「安定成長し続ける仕組み」になっております。
※当社のこの「安定成長戦略」は、外部からの影響を受けにくいため、震災等の影響を受けず、2011年3月は新規プロモーションが自粛傾向にあったにも関わらず、当時の最高月商記録になりました。
私(創業者の木下)自身、過去に一度商売に失敗し、その時に「安定的に成長し続ける仕組み」の重要性を痛切に感じたため、このような戦略をとっています。
当社は一般的な企業に比べて収益率が高いという特徴があります。
これはもちろん、「安い商品原料を使っている」「顧客サービスを省いている」・・・というわけではありません。
商品品質については全く妥協しませんので、商品原価は同業者に比べると比較的高めであり、また顧客サービスについても担当部署に対しては「採算を度外視して顧客満足を優先せよ」という方針で行っております。
つまり、製造・顧客満足に関わる部分においては、必要コストの抑制、削減というものは一切しておりません。
ではなぜ、収益率が高いのかをお話しさせていただきます。
当社は創業時、カニやメロンなどの北海道特産品の販売からスタートしました。
非常に競争の激しいマーケットであったため、年を追うごとに価格競争、過剰なサービス合戦が激しくなってきました。
他社よりも少しでも優位に立とうとして「より多くの人に売るために、より多くの販促活動を行う」「より多くの人のニーズに応えるために、より多くの種類の商品を用意する」といった方向に進んでいたのです。
しかし、広告費や(業務量増加に伴う)人件費が年々増えていき、「売上は上がっても忙しいだけで利益が出ない」という悪循環に陥っていました。
利益が出ないだけならまだしも、私たちは「年々増えていく業務量、年々増えていくコストに比例して果たしてお客様の満足度は上がっているのだろうか?」と、疑問に思うようになりました。
答えはNOだということは分かっていました。
なぜなら年々増えていく業務量、年々増えていくコストはお客様のためではなくライバル企業に勝って売上を上げるものだったからです。
「こんなやり方をしている会社に永続性はない」と感じた私たちはある決断をしました。
「より多くの人に売り、より多くの売上を上げる」という考えを捨てることにしたのです。
他社と競争したり、過剰な売上を上げたりするために業務パワーやコストをかけ、「必要以上に売る」ということをやめました。
そしてその分、余ったコストとパワーを全て顧客満足度を上げることに費やすという方向に舵を切ることに決めたのです。
具体的には、以下のようなことを実施しました。
他にも一般的な企業であれば売上を上げるためにやるようなことを、「それをやれば業務が煩雑になって、顧客満足に向けるパワーやコストが減るかもしれない。」と思ったときには「我々はそれをやらない」と決めたことが多くあります。
「より多くの売上を上げていく」ということを捨て、「売上は少なくてもいいから、目の前のお客様に満足してもらおう」という経営方針へと大きな方向転換をしたのです。
この方向転換の結果、こういったことが起きました。
「注文一件あたりに対してかかる販促コストが激減した。」「注文一件あたりに対してかかる人件費が激減した。」
「多くの人に売る」というのをやめ、「必要としている人だけに売る」ことで、注文一件あたりに直すと経営が非常に効率化され、無駄なコストが急激に減ったのです。
一方で、浮いたコストとパワーを顧客満足に向けたため「リピート率が向上してきた。」「クチコミが広がり、新規客が増えてきた。」という具合に、売上が逆に急上昇していったのです。
こうして、「無駄なコストや手間を省くことで売上が上がっていく」という正のスパイラルが起き始めました。
よって、当社は顧客満足を徹底していくことで、結果的に販売管理費に無駄なコスト、人件費がかからない「利益率の高い」企業体質になっていったのです。
※後で分かったことですが、ルイヴィトンのような100年以上続くヨーロッパのラグジュアリーブランドも同様の考え方で経営をしているようです。
「多くの人に売るのではなく、本当に必要な人だけに売る」「買ってくださった方とは一生付き合うつもりで顧客満足を重視する」という方針で運営することで、結果的に高収益で永続的な企業を築き上げています。
我々は高級品を扱っているわけではありませんが、経営方針に非常に近しいものを感じており、「永続的な企業」となれる確信を深めております。
当社は上記のような経緯で利益率の高い会社となったので、今後も「過剰な売上」ではなく「適切な売上」を追い求めて成長してまいります。
「顧客満足の徹底こそが高収益率の秘訣」という信念を持って、今後も顧客満足の追求による収益性の向上に努めてまいりたいと思っております。
投資家の皆様には、ぜひ当社の基本戦略をご理解いただき、安定成長し続ける当社を見守っていただければと存じます。