社会との価値共創
Creating Shared Value 社会との共有価値の創造
CSVとは?
Creating Shared Valueの略
共通価値の創造。社会的ニーズや社会問題の解決に取り組むことで社会的価値の創出と経済的価値の創出を実現し、成長の次なる推進力にしていくこと。
- 2011年にハーバード大学のマイケル E. ポーター教授とマーク R. クラマー氏が提唱した概念。
社会とともに成長するために
キリングループは、ステークホルダーの皆様と共に社会的価値と経済的価値を創出し、社会と共に持続的な成長を続けていきます。そのために、解決するべき社会課題を特定し、具体的なアクションプランを定め、グループ全体で取り組んでいます。
キリングループとして取り組むべき課題
社会と共に将来にわたり持続的に存続・成長していく上での
重要テーマを選定しています。
社会とともに持続的に存続・発展していく上での重要テーマを「持続的成長のための経営諸課題(グループ・マテリアリティ・マトリックス:GMM)」に整理しています。
グループを取り巻く社会課題を踏まえ、「酒類メーカーとしての責任」を果たすことを前提に、「健康」「コミュニティ」「環境」の4つを「CSV重点課題」に選定しています。
キリングループとして取り組むべき重点課題は、国際連合の持続可能な開発目標(SDGs)に合致し、それを支援するものです。
CSVパーパス
キリングループビジョン2027の指針として、取り組むべき課題の中で、
特に取り組むべき4つの重点課題ごとに、CSVパーパスを策定しています。
CSVパーパスは長期経営目標を達成するための指針です。「酒類メーカーとしての責任」として、アルコール関連問題に取り組み、その上で、「健康」「コミュニティ」「環境」の3つの社会課題の解決に事業を通じて取り組むことで、こころ豊かな社会を実現し、お客様の幸せな未来に貢献します。
CSVパーパス
CSVコミットメント
「CSVパーパス」の実現に向けた各グループ会社の中長期アクションプランとして、
CSVコミットメントを設定しています。
重点課題に対するアクションをコミットメント毎に設定しています。各グループ会社は、コミットメントにおいて、具体的なアプローチと成果指標を掲げて事業の成長に向けて取り組んでいます。※下表は、コミットメントの中身を一部抜粋し整理したものです。
重点課題 |
経営諸課題 |
成果指標 |
会社/部門 |
目標値 (2024年) |
---|---|---|---|---|
酒類メーカーとしての責任 | アルコール関連問題への対応 | 適正飲酒啓発プログラムへの参加数、飲酒マナー・スロードリンク動画などのホームページ啓発コンテンツの訪問数 | キリンビール | 75万人 |
メルシャン | 7,200人 | |||
ライオン | 10万人 | |||
キリンホールディングス CSV戦略部 |
13.5万人 | |||
健康 | 免疫機能の維持支援 | プラズマ乳酸菌の機能認知率 |
キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部 |
45% |
コミュニティ | 人権の尊重 | 人権リスクが高い農産物のサプライチェーンに対する継続的な人権デューデリジェンスの実施(開始)件数 |
キリンホールディングス 調達部 |
3件 |
環境 | 気候変動の克服 |
GHG排出削減率:Scope1+2 ※ GHG(Green House Gas) |
キリンビール | 30%(19年比) |
キリンビバレッジ | 17%(19年比) | |||
メルシャン | 25%(19年比) | |||
ライオン | 35%(19年比) | |||
協和発酵バイオ | 32%(19年比) | |||
協和キリン | 51%(19年比) |
重点課題への取り組み
「酒類メーカーとしての責任」を前提に「健康」「コミュニティ」「環境」を重点課題として選定し、こころ豊かな社会の実現に向けて取り組んでいます。
酒類メーカーとしての責任
全ての事業展開国で、アルコールの有害摂取の根絶に向けた取り組みを着実に進展させる。(Zero Harmful Drinking)
お酒はお客様の心豊かな生活に貢献する一方で、一部では飲酒が健康を損なっていることも事実です。
キリングループはお酒を扱う企業として、まずアルコール関連問題の解決に取り組み、次世代にお酒の文化を継承していきます。
健康
健康な人を増やし、疾病に至る人を減らし、治療に関わる人に貢献する。
キリングループは、安全・安心はもちろん、美味しさを楽しみながらセルフケアできる飲料・食品の開発や、グループに医薬・バイオケミカル事業を擁する強みを活かした新たな商品やサービス、新薬の創出を通して、お客様の心と体の健康と、クオリティ・オブ・ライフの向上に貢献します。
コミュニティ
人と人とのつながりを創り、「心と体」に、そして「社会」に前向きな力を創り出す。
人はつながることで前向きになれます。
そのチカラは心身を健康にし、社会に活力を生み出します。
キリングループは、商品やサービスを通して、お客さまやバリューチェーンに関わるすべての人々がよろこびでつながる社会を共創し、発展する未来に貢献します。
環境
ポジティブインパクトで、持続可能な地球環境を次世代につなぐ。
水や農産物など自然の恵みを利用する私たちにとって、地球環境の持続可能性は事業継続の前提であり、容器包装や気候変動影響への対応などのバリューチェーンでの環境負荷低減は経営基盤の強化にもつながります。
キリングループは2020年に改定した「環境ビジョン2050」のもと、ポジティブインパクトで、持続可能な地球環境を次世代につなげます。
他の重要課題とガバナンス
CSVパーパスに掲げる4つの重点課題に対する取り組みを推進するための基盤を構築していきます。
キリングループは、11の課題に取り組み、こころ豊かな社会の実現を支えていきます。
その他の取り組み
関連データと外部評価
キリングループは、投資家をはじめとしたステークホルダーに対して、透明性のある情報開示を実施しています。
その結果として、グローバルなインデックスへの組み入れや多くの評価をいただいています。